まちづくり集会はどんな感じだった? 6
質疑応答のさらなる続き。
前回の市民委員に続いて、子育て世代(東部こども園、小中学校PTA連絡協議会)の皆さんが質問した。
子育てに関連することで市役所を訪れる機会はとても多い。
ましてや小さな子どもは一緒に連れて来ざるを得ず、新庁舎の構造が一番ダイレクトに響く市民層の方々だ。
・子育て世代
1 新庁舎建設に伴い、中学生医療費無料がなくなるということはあるのか?
回答 → 市民サービスが低下しないように考えている。その点安心してほしい。(ここでもヤジ)
2 子供の用事では庁舎をあちこち移動することが多い。選択肢1と2ではどうなるのか?
回答 → 現計画では一棟集約でその問題を解決する(「ワンストップサービス・ワンフロア」とか言うらしい)。選択肢1では「現計画を引き継いでいる」が規模縮小するため現計画の傾向のままでいけるかわからない。選択肢2では選択肢1より庁舎の規模が小さくなるので、その条件でワンフロア化できるかは設計してみないとわからない。
3 雨の日の子供連れ来庁は大変。選択肢2では庁舎の近くに駐車スペースがないがどうなるのか?
回答 → 選択肢1では現計画の駐車場案で。選択肢2では土地A部に作る駐車場が庁舎最寄になるとすると、設計してみないとわからないが、数台分しかないのでは。今言えるのは土地Bのメイン駐車場からは道(桜淵東新町線)を渡るのが不便だろう。
(ここで盛んにヤジがとぶ。 選択肢2の不便さを強調するような言い回しだからだろう。不便がないよう努力すると言うべきでは。)
4 選択肢1の取り付け道路だと新城こども園に行くために遠回りをしなくてはならないのか?
回答 → 選択肢1の図、星印のところは人・自転車通行可。不便ではないと思う。
最初に書いた通り、具体的に自分たちが行動するときにどうなるのか?という質問が多い。
これが当然なのだな。
市役所を訪れるのに便利か不便かで決めたい市民もいるし、そのためにはなにより新庁舎の具体的なカタチを示さなくてはならないのだ。
ところがまちづくり集会では、くどいようだが(笑)「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではなく」「庁舎の階数、規模、建設費用はまだ確定されていない」ことが前提で、具体的なカタチは示せない建前だ。
特に選択肢2では全くの無計画であることを市側は露呈しており、こんな状態で子育て世代の皆さんに回答するのは不誠実だ。
質問3でのあいまいかつ選択肢2を貶めるような回答では、ヤジが飛ぶのもうなずけるというものだ。
次の質問は、福祉(身体障碍者福祉協会)の皆さん。
こちらの方々も移動に不自由する方が多く、新庁舎の構造が一番気になる市民層だ。
・福祉
1 障碍者用駐車スペース、選択肢1では3台分あるがもう少し増やせないか。選択肢2では身障者用駐車スペースは何台分あるか? 雨降りのとき濡れないで来庁できるか?
回答 → 選択肢1での「3台分」は法律的に導き出した台数。その他に妊婦さん用など3台分、計6台分確保してある。選択肢2では「具体的な設計に入っていない」が、バリアフリー新法により2から3台は確保する。雨降り時は選択肢1では(現計画と同じなので)屋根がある。選択肢2では設計してみないとわからない。
(ここでも「設計してみないとわからない」。どちらの選択肢も比較として同じモノを提出しないと正しい判断ができないだろう)
2 坂道・段差はバリア。新庁舎(選択肢1・2とも)はどうなっているか。選択肢1で身障者用スペースに駐車できなかった場合、一般駐車場から庁舎までフラットか? 選択肢2では東庁舎から新庁舎まで段差または坂はないか?
回答 → 現計画では段差はない。選択肢1では「現計画を受け継ぐ」。選択肢1の駐車場は雨水導き用のわずかな傾斜はあるが基本的にフラット。選択肢2は「設計してみないとわからない」。新庁舎と東庁舎の間の道は「バリア」になるだろう。東庁舎内にも自走できない段差があり、これもバリア。
3 身障者の福祉会議が月に一度ある。合併後広域になり大人数の市民が使用できる会議室が必要。選択肢1、2とも規模縮小であるが会議室が削られることはないか?むしろ増やしてほしい。
回答 → 会議室の運用面は今後考えていかなくてはならないが、現計画では共同スペースとして2つある。選択肢1では機能として2つは残したいと考えている。選択肢2では「面積が小さくなるので条件的に厳しくなる」(ヤジがとぶ)が、そういう会議室は必要になるかもしれないと思っている。
この質問回答に対して鈴木先生が補足
↓
「市民協同目的で話し合いをし、そういうスペースは作るとなった。そのような利用を選択肢1も2も保障できるようするべきだろう。」
質問1での回答で、選択肢2では「具体的な設計に入っていない」と発言している。
質問2での回答で、選択肢1は「現計画を受け継ぐ」と発言している。
まちづくり集会での「事業費、階数、規模は未定」は、はっきり「タテマエ」であると市側は言っているのも同じなのだ。
選択肢1は現計画のままだから具体的に回答でき、選択肢2は無計画なので具体的回答はできない。
こんなことでは市民は比較ができない。
「選択」するのなら「比較」は必要なのだ。
そして比較されるべき2つのモノは内容は異なって構わないが、同じ「精度」のモノを提供するのが「誠意」であり、その態度こそが「公平公正」というべきものだろう。
公平公正な態度でない市側は責められるべきだと思うが、こういう選択肢を条例化した議会がまず一番に責められなくてはならないだろう。
本来ここでの回答は、住民投票条例を議決した議会がするのが筋なのだ。
前回の市民委員に続いて、子育て世代(東部こども園、小中学校PTA連絡協議会)の皆さんが質問した。
子育てに関連することで市役所を訪れる機会はとても多い。
ましてや小さな子どもは一緒に連れて来ざるを得ず、新庁舎の構造が一番ダイレクトに響く市民層の方々だ。
・子育て世代
1 新庁舎建設に伴い、中学生医療費無料がなくなるということはあるのか?
回答 → 市民サービスが低下しないように考えている。その点安心してほしい。(ここでもヤジ)
2 子供の用事では庁舎をあちこち移動することが多い。選択肢1と2ではどうなるのか?
回答 → 現計画では一棟集約でその問題を解決する(「ワンストップサービス・ワンフロア」とか言うらしい)。選択肢1では「現計画を引き継いでいる」が規模縮小するため現計画の傾向のままでいけるかわからない。選択肢2では選択肢1より庁舎の規模が小さくなるので、その条件でワンフロア化できるかは設計してみないとわからない。
3 雨の日の子供連れ来庁は大変。選択肢2では庁舎の近くに駐車スペースがないがどうなるのか?
回答 → 選択肢1では現計画の駐車場案で。選択肢2では土地A部に作る駐車場が庁舎最寄になるとすると、設計してみないとわからないが、数台分しかないのでは。今言えるのは土地Bのメイン駐車場からは道(桜淵東新町線)を渡るのが不便だろう。
(ここで盛んにヤジがとぶ。 選択肢2の不便さを強調するような言い回しだからだろう。不便がないよう努力すると言うべきでは。)
4 選択肢1の取り付け道路だと新城こども園に行くために遠回りをしなくてはならないのか?
回答 → 選択肢1の図、星印のところは人・自転車通行可。不便ではないと思う。
最初に書いた通り、具体的に自分たちが行動するときにどうなるのか?という質問が多い。
これが当然なのだな。
市役所を訪れるのに便利か不便かで決めたい市民もいるし、そのためにはなにより新庁舎の具体的なカタチを示さなくてはならないのだ。
ところがまちづくり集会では、くどいようだが(笑)「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではなく」「庁舎の階数、規模、建設費用はまだ確定されていない」ことが前提で、具体的なカタチは示せない建前だ。
特に選択肢2では全くの無計画であることを市側は露呈しており、こんな状態で子育て世代の皆さんに回答するのは不誠実だ。
質問3でのあいまいかつ選択肢2を貶めるような回答では、ヤジが飛ぶのもうなずけるというものだ。
次の質問は、福祉(身体障碍者福祉協会)の皆さん。
こちらの方々も移動に不自由する方が多く、新庁舎の構造が一番気になる市民層だ。
・福祉
1 障碍者用駐車スペース、選択肢1では3台分あるがもう少し増やせないか。選択肢2では身障者用駐車スペースは何台分あるか? 雨降りのとき濡れないで来庁できるか?
回答 → 選択肢1での「3台分」は法律的に導き出した台数。その他に妊婦さん用など3台分、計6台分確保してある。選択肢2では「具体的な設計に入っていない」が、バリアフリー新法により2から3台は確保する。雨降り時は選択肢1では(現計画と同じなので)屋根がある。選択肢2では設計してみないとわからない。
(ここでも「設計してみないとわからない」。どちらの選択肢も比較として同じモノを提出しないと正しい判断ができないだろう)
2 坂道・段差はバリア。新庁舎(選択肢1・2とも)はどうなっているか。選択肢1で身障者用スペースに駐車できなかった場合、一般駐車場から庁舎までフラットか? 選択肢2では東庁舎から新庁舎まで段差または坂はないか?
回答 → 現計画では段差はない。選択肢1では「現計画を受け継ぐ」。選択肢1の駐車場は雨水導き用のわずかな傾斜はあるが基本的にフラット。選択肢2は「設計してみないとわからない」。新庁舎と東庁舎の間の道は「バリア」になるだろう。東庁舎内にも自走できない段差があり、これもバリア。
3 身障者の福祉会議が月に一度ある。合併後広域になり大人数の市民が使用できる会議室が必要。選択肢1、2とも規模縮小であるが会議室が削られることはないか?むしろ増やしてほしい。
回答 → 会議室の運用面は今後考えていかなくてはならないが、現計画では共同スペースとして2つある。選択肢1では機能として2つは残したいと考えている。選択肢2では「面積が小さくなるので条件的に厳しくなる」(ヤジがとぶ)が、そういう会議室は必要になるかもしれないと思っている。
この質問回答に対して鈴木先生が補足
↓
「市民協同目的で話し合いをし、そういうスペースは作るとなった。そのような利用を選択肢1も2も保障できるようするべきだろう。」
質問1での回答で、選択肢2では「具体的な設計に入っていない」と発言している。
質問2での回答で、選択肢1は「現計画を受け継ぐ」と発言している。
まちづくり集会での「事業費、階数、規模は未定」は、はっきり「タテマエ」であると市側は言っているのも同じなのだ。
選択肢1は現計画のままだから具体的に回答でき、選択肢2は無計画なので具体的回答はできない。
こんなことでは市民は比較ができない。
「選択」するのなら「比較」は必要なのだ。
そして比較されるべき2つのモノは内容は異なって構わないが、同じ「精度」のモノを提供するのが「誠意」であり、その態度こそが「公平公正」というべきものだろう。
公平公正な態度でない市側は責められるべきだと思うが、こういう選択肢を条例化した議会がまず一番に責められなくてはならないだろう。
本来ここでの回答は、住民投票条例を議決した議会がするのが筋なのだ。
2015年08月29日 Posted by けま at 07:50 │Comments(0) │まちづくり集会
もう少し考えてほしい
個人的まちづくり集会総括のために、だらだらと集会の模様などを書いてきましたが、少し手を休めて。
気になる記事を読んだのでその感想を書きますよ。
新城市市議会議員の山崎 祐一氏が8月26日、ご本人のfacebookでこんなこと書いてます。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1692489494296009&set=a.1394567894088172.1073741827.100006049243708&type=1
7月29日に実務協議が終了して、この新庁舎配置案4パターンが議会に示される8月25日まで27日間。
実務協議は計4回開催されましたが、第1回は7月3日で、第4回最終日7月29日まで26日間。
ほぼ同じ日数ですが、実務協議で市からの提案は一つもなかったのに、この議会での説明では4案も出してきましたか。
浅尾議員のブログでは臨時報告会が8月6日にあり、翌8月7日にはその報告会での資料の訂正があったと書いてありました。
その訂正とは体育館交差点から大型車が誤進入した際の対策として、駐車場内でスイッチバックして転回して駐車場から出てもらう方式は認められないとの指導により、ぐるっと回って転回して出てもらうロータリー方式にしなくてはならなくなったが、そのために広い「転回スペース」が必要になるため庁舎建設に有効活用できる敷地面積はかなり狭くなった、というものでした。
だから8月7日の時点ではスイッチバック方式はダメで、ロータリー方式でなければならなかったわけですよ。
ところがなぜか、いつの間にか、スイッチバック方式がOKになっていて「スイッチバックで地下道方式」が提案されたのは8月25日。
その間わずか18日間。
それで山崎議員のいうところの「画期的な案」が提出されたわけです。
実務協議27日間でひとつも提案してこなかった市が、18日間で4つも提案してきたこの差。
ちなみに、
8月15日発行の「議会しんしろ No42」では実務協議の特集を組んでいます。
そこでは「スイッチバック方式」を市が提案したような書き方がしてありますが、これは「ロータリー方式」でないとダメと言ってきた市側に対して、求める会が知恵を絞って「スイッチバック方式」ではどうだろうか?と提案して、その案を両者合意したのが事実です。
大きな誤解を招く書き方してますよ、「議会しんしろ」。
余談どころの騒ぎではないことですが、ここでは余談としておきます。
というように、実務協議27日間で ひ と つ も 提案してこなかった市が、18日間で4パターンを含むひとつの新庁舎配置案を出してきたこと。
この差はいったい何なんだ?
この態度の違いこそが問題にされなくてはならないでしょう。
そして、地下道方式って・・・。いったいいくらかかるんですか。
そりゃ案としてはイイかもしれないけど、対費用効果てのがあるでしょう。あの東新町桜淵線のわずかな道幅の距離を自動車の移動のためにトンネル掘るんですか?
壮大なムダのような気がしてなりません。
そんなことならトンネルなど掘らず、身障者の方、子ども連れの親、お年寄りが東新町桜淵線を安全に楽に渡れるためになにか工夫をして、そのためにお金を使ったほうがいいんじゃないかと思いますよ。
そしてトンネル掘るなら、そういう社会的に弱い立場にある方の横断手段としてどういう方法があるだろうか、という視点で考えて、そのうえでの結果であるべきですよ。
そういう議論はこの先するんですか?
住民投票でなるべくお金をかけない方向で合意しているのに、なぜわざわざお金がかかるような方法ばかり考えつくのか。
そして市側の提案を何の批判もなく受け入れているだけの市議会議員っていったい何なのか。
気になる記事を読んだのでその感想を書きますよ。
新城市市議会議員の山崎 祐一氏が8月26日、ご本人のfacebookでこんなこと書いてます。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1692489494296009&set=a.1394567894088172.1073741827.100006049243708&type=1
7月29日に実務協議が終了して、この新庁舎配置案4パターンが議会に示される8月25日まで27日間。
実務協議は計4回開催されましたが、第1回は7月3日で、第4回最終日7月29日まで26日間。
ほぼ同じ日数ですが、実務協議で市からの提案は一つもなかったのに、この議会での説明では4案も出してきましたか。
浅尾議員のブログでは臨時報告会が8月6日にあり、翌8月7日にはその報告会での資料の訂正があったと書いてありました。
その訂正とは体育館交差点から大型車が誤進入した際の対策として、駐車場内でスイッチバックして転回して駐車場から出てもらう方式は認められないとの指導により、ぐるっと回って転回して出てもらうロータリー方式にしなくてはならなくなったが、そのために広い「転回スペース」が必要になるため庁舎建設に有効活用できる敷地面積はかなり狭くなった、というものでした。
だから8月7日の時点ではスイッチバック方式はダメで、ロータリー方式でなければならなかったわけですよ。
ところがなぜか、いつの間にか、スイッチバック方式がOKになっていて「スイッチバックで地下道方式」が提案されたのは8月25日。
その間わずか18日間。
それで山崎議員のいうところの「画期的な案」が提出されたわけです。
実務協議27日間でひとつも提案してこなかった市が、18日間で4つも提案してきたこの差。
ちなみに、
8月15日発行の「議会しんしろ No42」では実務協議の特集を組んでいます。
そこでは「スイッチバック方式」を市が提案したような書き方がしてありますが、これは「ロータリー方式」でないとダメと言ってきた市側に対して、求める会が知恵を絞って「スイッチバック方式」ではどうだろうか?と提案して、その案を両者合意したのが事実です。
大きな誤解を招く書き方してますよ、「議会しんしろ」。
余談どころの騒ぎではないことですが、ここでは余談としておきます。
というように、実務協議27日間で ひ と つ も 提案してこなかった市が、18日間で4パターンを含むひとつの新庁舎配置案を出してきたこと。
この差はいったい何なんだ?
この態度の違いこそが問題にされなくてはならないでしょう。
そして、地下道方式って・・・。いったいいくらかかるんですか。
そりゃ案としてはイイかもしれないけど、対費用効果てのがあるでしょう。あの東新町桜淵線のわずかな道幅の距離を自動車の移動のためにトンネル掘るんですか?
壮大なムダのような気がしてなりません。
そんなことならトンネルなど掘らず、身障者の方、子ども連れの親、お年寄りが東新町桜淵線を安全に楽に渡れるためになにか工夫をして、そのためにお金を使ったほうがいいんじゃないかと思いますよ。
そしてトンネル掘るなら、そういう社会的に弱い立場にある方の横断手段としてどういう方法があるだろうか、という視点で考えて、そのうえでの結果であるべきですよ。
そういう議論はこの先するんですか?
住民投票でなるべくお金をかけない方向で合意しているのに、なぜわざわざお金がかかるような方法ばかり考えつくのか。
そして市側の提案を何の批判もなく受け入れているだけの市議会議員っていったい何なのか。
2015年08月26日 Posted by けま at 05:44 │Comments(2) │新庁舎建設│新城市議会
まちづくり集会はどんな感じだった? 5
質疑応答の続き。
若者に続いて市民委員(新庁舎デザインワークショップ参加者)が質問した。
この人たちは新庁舎基本設計に市民の意見を取り入れることを目的に、社団法人新城青年会議所に企画運営を委託して開催された「新庁舎デザインワークショップ」に参加した皆さんだ。
平成24年8月5日に第1回が開催され、10月27日の第5回を最後に今までの検討経過と結果をワークショップ参加者自らが発表をし、市民提案図面としてまとめて市長に提案している。
検討テーマは、
1.つくろう みんなにやさしい庁舎を(ユニバーサルデザイングループ)
2.つくろう 市民活動の拠点を(市民協働グループ)
3.つくろう 利用しやすい市民窓口を(窓口サービスグループ)
4.つくろう 元気な地域の経済を(産業振興グループ)
市のHPにこの時の模様がアップされている。皆さん真剣に取り組まれて有意義な提言をなされた。
これはもちろん、市民が新庁舎建設に深く関わった事例のひとつだ。
しかしこれは新庁舎に求める機能やあり方を意見したもので、住民投票で問うている、道路形状、庁舎配置、規模をテーマにしていないことに注意しなくてはならない。
住民投票を求めた市民というのは、庁舎面積や事業費を論点に活動していたのだ。
この庁舎面積、事業費について市民が関わった会議やワークショップがあったのだろうか?
話がそれてしまったが、新庁舎に深く関わっただけあって市民委員の質問はなかなか鋭い。
・市民委員
1 選択肢1、2とも建物平米数は謳っていない。敷地面積もほとんど変わりない。この状況でどのように規模を比較すればよいのか?
回答 → 具体的に設計ができていないので具体的な数字はあげられない。選択肢2は東庁舎を使うのでその分新庁舎は選択肢1に比べ(規模が)小さくなるといえる。規模で明確に言えるのはここまで。
2 土地Cは今後どのように使うのか?
回答 → 選択肢2になったときに考える。
3 選択肢1では土地Cは障碍者駐車スペースになっている。比較したいので現時点でわかる範囲で土地Cの説明を。
回答 → 例えば防災空地としては可能と考えている。
4 ランニングコストの違いの精査は?
回答 → 東庁舎は今後20年使うとして、修繕費として2億3千万かかるだろう。建て替えなら7億円かかるだろう。この2点しか考えていない。
5 今後新庁舎で働く職員からの意見をどう反映させるのか?
回答 → 庁内の作業部会で職員の意見を聞きたいと思っている。
6 市民協同スペースはどうなるのか?
回答 → 選択肢1でも2でも市民の提言を実現すべく努力する。選択肢2では「厳しくなる」
7 「厳しくなる」てのは「小さくなる」ことか?
回答 → 選択肢2の新庁舎は小さくなるので「厳しくなる」
8 「面積が少なくなる」という理解でいいか?
回答 → 規模は選択肢1より小さくなる(ヤジが飛ぶ→ここで初めて鈴木先生のヤジへの注意が入る)
この市民委員の質問から市民にとって得られた情報は、
『選択肢2については何も計画ができていない。広報には「選択肢1より2のほうが規模は縮小」とあるが、例えば具体的な「市民協同スペース」では「厳しくなる」という言い方になり「縮小するor小さくなる」と明言しない市の姿勢。』
ということだ。
若者は建設費を比較したい質問をしていた。市民委員は規模を具体的に比較したいと質問をした。
選択しなければならないのだから、選択したモノがもたらす結果(建設費・規模)を比較したいのは当然なのだ。
「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」と冒頭実行委員会は言った。
その言葉に込められた「公平公正さを貫きたい気持ち」は理解はするが、結果具体的な数字を挙げられない事態に市民にとってはただわかりにくいだけになってはいなかっただろうか。
市側の回答も、「設計ができていないので具体的な数字はあげられない」とか「選択肢2になったときに考える」とか「厳しくなる」の一点張りだとか、およそ市民には優しくない回答ばかりだ。
こういういかにもお役所的な回答は、議員とか市役所に突っかかってくる輩には結構なモノだが、市民の素朴な疑問に対しての回答の仕方としてふさわしくないだろう。
そんななかで注目したいのは質問2の回答「選択肢2になったときに考える。」だ。
これからわかることは、市側はまちづくり集会の時点で選択肢2になったときの新庁舎の姿をまるっきり考えていなかったということだ。
右か左か進路を選べ、と言われたら、選んだ結果どうなるか?聞くのが普通だろう。
右は情報はあります、しかし左は行ってみないとわかりません、と言われて、嘘偽りなくそれが現実だとしたら情報のある右を選ぶしかない気がするが、それは公平公正か?
自然にある道を選ぶのではないのだ。どちらも人間が用意するものだ。
選択肢1は現計画とほぼ同等です。選択肢2はそれになったら考えますぅ。という態度は選択肢を提供する立場の人間の誠意ある態度と言えるか?
両方同等の精度の情報があってこそ選ぶことができるし、選んだ結果も自己責任で受け止めることができるものだ。
それが「公平公正」というものだろう。市の回答に「公平公正」は無いと言える。
ここでも実行委員会がお膳立てをした「公平公正」な場なのに、膳に盛られた「行政」が「公平公正」な情報を流していない状況になっている。
やはりこの「公平公正」の目線がどこに向けられているか?が、このまちづくり集会を考えるポイントのように思う。
さて、もうひとつ勘繰ると、「計画ができていないからわからない」と言えるのは、自分たちが計画を立てる立場でない、立てる気がないからだろう。選択肢2は自分たちとは関係ない、と言っているわけだ。
こ れ は、だ か ら、選択肢2は自分たちとは関係ない「求める会」が決めたものだと暗に言っているわけだな。
選択肢1に対する対案として、市が自ら選択肢2を作ったのならならば、もう少しちがったものになっていたかもしれない。
若者に続いて市民委員(新庁舎デザインワークショップ参加者)が質問した。
この人たちは新庁舎基本設計に市民の意見を取り入れることを目的に、社団法人新城青年会議所に企画運営を委託して開催された「新庁舎デザインワークショップ」に参加した皆さんだ。
平成24年8月5日に第1回が開催され、10月27日の第5回を最後に今までの検討経過と結果をワークショップ参加者自らが発表をし、市民提案図面としてまとめて市長に提案している。
検討テーマは、
1.つくろう みんなにやさしい庁舎を(ユニバーサルデザイングループ)
2.つくろう 市民活動の拠点を(市民協働グループ)
3.つくろう 利用しやすい市民窓口を(窓口サービスグループ)
4.つくろう 元気な地域の経済を(産業振興グループ)
市のHPにこの時の模様がアップされている。皆さん真剣に取り組まれて有意義な提言をなされた。
これはもちろん、市民が新庁舎建設に深く関わった事例のひとつだ。
しかしこれは新庁舎に求める機能やあり方を意見したもので、住民投票で問うている、道路形状、庁舎配置、規模をテーマにしていないことに注意しなくてはならない。
住民投票を求めた市民というのは、庁舎面積や事業費を論点に活動していたのだ。
この庁舎面積、事業費について市民が関わった会議やワークショップがあったのだろうか?
話がそれてしまったが、新庁舎に深く関わっただけあって市民委員の質問はなかなか鋭い。
・市民委員
1 選択肢1、2とも建物平米数は謳っていない。敷地面積もほとんど変わりない。この状況でどのように規模を比較すればよいのか?
回答 → 具体的に設計ができていないので具体的な数字はあげられない。選択肢2は東庁舎を使うのでその分新庁舎は選択肢1に比べ(規模が)小さくなるといえる。規模で明確に言えるのはここまで。
2 土地Cは今後どのように使うのか?
回答 → 選択肢2になったときに考える。
3 選択肢1では土地Cは障碍者駐車スペースになっている。比較したいので現時点でわかる範囲で土地Cの説明を。
回答 → 例えば防災空地としては可能と考えている。
4 ランニングコストの違いの精査は?
回答 → 東庁舎は今後20年使うとして、修繕費として2億3千万かかるだろう。建て替えなら7億円かかるだろう。この2点しか考えていない。
5 今後新庁舎で働く職員からの意見をどう反映させるのか?
回答 → 庁内の作業部会で職員の意見を聞きたいと思っている。
6 市民協同スペースはどうなるのか?
回答 → 選択肢1でも2でも市民の提言を実現すべく努力する。選択肢2では「厳しくなる」
7 「厳しくなる」てのは「小さくなる」ことか?
回答 → 選択肢2の新庁舎は小さくなるので「厳しくなる」
8 「面積が少なくなる」という理解でいいか?
回答 → 規模は選択肢1より小さくなる(ヤジが飛ぶ→ここで初めて鈴木先生のヤジへの注意が入る)
この市民委員の質問から市民にとって得られた情報は、
『選択肢2については何も計画ができていない。広報には「選択肢1より2のほうが規模は縮小」とあるが、例えば具体的な「市民協同スペース」では「厳しくなる」という言い方になり「縮小するor小さくなる」と明言しない市の姿勢。』
ということだ。
若者は建設費を比較したい質問をしていた。市民委員は規模を具体的に比較したいと質問をした。
選択しなければならないのだから、選択したモノがもたらす結果(建設費・規模)を比較したいのは当然なのだ。
「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」と冒頭実行委員会は言った。
その言葉に込められた「公平公正さを貫きたい気持ち」は理解はするが、結果具体的な数字を挙げられない事態に市民にとってはただわかりにくいだけになってはいなかっただろうか。
市側の回答も、「設計ができていないので具体的な数字はあげられない」とか「選択肢2になったときに考える」とか「厳しくなる」の一点張りだとか、およそ市民には優しくない回答ばかりだ。
こういういかにもお役所的な回答は、議員とか市役所に突っかかってくる輩には結構なモノだが、市民の素朴な疑問に対しての回答の仕方としてふさわしくないだろう。
そんななかで注目したいのは質問2の回答「選択肢2になったときに考える。」だ。
これからわかることは、市側はまちづくり集会の時点で選択肢2になったときの新庁舎の姿をまるっきり考えていなかったということだ。
右か左か進路を選べ、と言われたら、選んだ結果どうなるか?聞くのが普通だろう。
右は情報はあります、しかし左は行ってみないとわかりません、と言われて、嘘偽りなくそれが現実だとしたら情報のある右を選ぶしかない気がするが、それは公平公正か?
自然にある道を選ぶのではないのだ。どちらも人間が用意するものだ。
選択肢1は現計画とほぼ同等です。選択肢2はそれになったら考えますぅ。という態度は選択肢を提供する立場の人間の誠意ある態度と言えるか?
両方同等の精度の情報があってこそ選ぶことができるし、選んだ結果も自己責任で受け止めることができるものだ。
それが「公平公正」というものだろう。市の回答に「公平公正」は無いと言える。
ここでも実行委員会がお膳立てをした「公平公正」な場なのに、膳に盛られた「行政」が「公平公正」な情報を流していない状況になっている。
やはりこの「公平公正」の目線がどこに向けられているか?が、このまちづくり集会を考えるポイントのように思う。
さて、もうひとつ勘繰ると、「計画ができていないからわからない」と言えるのは、自分たちが計画を立てる立場でない、立てる気がないからだろう。選択肢2は自分たちとは関係ない、と言っているわけだ。
こ れ は、だ か ら、選択肢2は自分たちとは関係ない「求める会」が決めたものだと暗に言っているわけだな。
選択肢1に対する対案として、市が自ら選択肢2を作ったのならならば、もう少しちがったものになっていたかもしれない。
2015年08月21日 Posted by けま at 12:56 │Comments(0) │まちづくり集会
まちづくり集会はどんな感じだった? 4
広報に載っている図で選択肢1、2それぞれの道路形状、庁舎配置、敷地形状がわかるようになっている。
しかし庁舎面積、階数、はどちらも未定。
建物の面積も階数も未定で、いったいどういう庁舎ができるのか、市民は想像できているのか?
面積も階数も未定の庁舎から自分の生活がどう影響を受けるのか?
そんな中で市民からの質疑応答が始まる。
10 質疑応答
・住民投票に関わる情報を市民に届け、共有するのが目標。そのような進行を努める。
・質問順
↓
1若者(若者政策ワーキング・若者議会)
2市民委員(新庁舎デザインワークショップ参加者)
3子育て世代(東部こども園、小中学校PTA連絡協議会)
4福祉(身体障碍者福祉協会)
5新庁舎見直しの住民投票を求める会
6地域(代表区長会)
7経済界(地域産業総合振興条例審議委員会)
・若者質問
1 50億か30億かの選択ではないのか?(回答中にヤジ)
回答 → 違う
2 安く庁舎を建てることで市民サービスに使えるお金が増えるのが2のメリットか?と思ったが、費用が問題ではないとのこと。ならば2のメリットはなにか?
回答 → 選択肢2も過去に検討した。いろいろな問題があり選択肢1になった。規模、庁舎配置、道路形状の違いをそれぞれで判断してほしい。行政としてはこうとしか答えられない。
3 イメージ動画ステキだった。見直しは絶対必要なのか?
回答 → イメージ動画は機能を優先して作成した。材料費高騰などで当初の予算ではできない状況になった。ある意味不可抗力。49億700万に近づけるようにしたい。
4 税金は上がるのか?1と2ではどちらが自分たちに(若者という意味か?)負担が大きいのか?
回答 → 庁舎建設による税金アップはない。(ポインタトラブルでのヤジあり) 選択肢2は土地C購入費用、東庁舎の改修取り壊し費用は合併特例債の対象外なのでまるごと市の負担になる。
4つの質問すべてが建設費に絡む事柄ばかりだ。建設費が高いか安いか?で比べれば、そりゃ安い方がイイだろう。
市の財政は市民の税金とつながるから、建設費が安ければ税的な負担は今現在も、将来的にも少なくて済む。
まだ社会人になって間もない若者はきっと給料も多くは無く、この先ここ新城で生活していくことを想像すれば、その多くは無い給料からどれだけの税金が引かれるのか? 心配なのは当然だ。
建設費と税負担を結び付けて考えるのは若者らしい質問と言えるだろう。
この若者の質問から市民にとって得られた情報は、
『現計画は「49億700万」以上(60億とも言われる)かかる。見直しによって当初予算の「49億700万」に近づけたい。選択肢2は「建設時費用は49億700万より少なくなる。でも土地C購入費用、東庁舎の改修取り壊し費用は税金負担。」、でもどちらの選択肢でも税金アップはない。』
ということだ。
若者はもちろん市民にとっても、税金アップはないのならまずは一安心といったところだろうか。
そんな中で注目したいのは質問2で、建設費を浮かせ他のサービスに回すという積極的なお金の使い方を示唆していて、これこそが「財政」というものだろう。
一般市民とりわけ若者から、ただ自分の懐が痛まなければ良いというだけでなく、お金の使い道を考える発言が出ることは実に頼もしく思う。
それに対して市側は「49億700万」にしたくてたまらなくて、それ以下にしようとは毛頭考えていないような発言だ。
費用は抑えられるなら抑えたほうがいいに決まっている。
結局借金しなくては新庁舎は建てられないのだ。合併特例債がどんなに有利な借金方法だとしても借金は借金だ。ならばなるべく借金額は少ないほうが将来的な財政負担が少なく済む。
と、こういうような議論が議会で、または市民を交えた説明会などで過去に行われたことがあるのだろうか?
これは余談で、また別の機会に考えたい。
しかし庁舎面積、階数、はどちらも未定。
建物の面積も階数も未定で、いったいどういう庁舎ができるのか、市民は想像できているのか?
面積も階数も未定の庁舎から自分の生活がどう影響を受けるのか?
そんな中で市民からの質疑応答が始まる。
10 質疑応答
・住民投票に関わる情報を市民に届け、共有するのが目標。そのような進行を努める。
・質問順
↓
1若者(若者政策ワーキング・若者議会)
2市民委員(新庁舎デザインワークショップ参加者)
3子育て世代(東部こども園、小中学校PTA連絡協議会)
4福祉(身体障碍者福祉協会)
5新庁舎見直しの住民投票を求める会
6地域(代表区長会)
7経済界(地域産業総合振興条例審議委員会)
・若者質問
1 50億か30億かの選択ではないのか?(回答中にヤジ)
回答 → 違う
2 安く庁舎を建てることで市民サービスに使えるお金が増えるのが2のメリットか?と思ったが、費用が問題ではないとのこと。ならば2のメリットはなにか?
回答 → 選択肢2も過去に検討した。いろいろな問題があり選択肢1になった。規模、庁舎配置、道路形状の違いをそれぞれで判断してほしい。行政としてはこうとしか答えられない。
3 イメージ動画ステキだった。見直しは絶対必要なのか?
回答 → イメージ動画は機能を優先して作成した。材料費高騰などで当初の予算ではできない状況になった。ある意味不可抗力。49億700万に近づけるようにしたい。
4 税金は上がるのか?1と2ではどちらが自分たちに(若者という意味か?)負担が大きいのか?
回答 → 庁舎建設による税金アップはない。(ポインタトラブルでのヤジあり) 選択肢2は土地C購入費用、東庁舎の改修取り壊し費用は合併特例債の対象外なのでまるごと市の負担になる。
4つの質問すべてが建設費に絡む事柄ばかりだ。建設費が高いか安いか?で比べれば、そりゃ安い方がイイだろう。
市の財政は市民の税金とつながるから、建設費が安ければ税的な負担は今現在も、将来的にも少なくて済む。
まだ社会人になって間もない若者はきっと給料も多くは無く、この先ここ新城で生活していくことを想像すれば、その多くは無い給料からどれだけの税金が引かれるのか? 心配なのは当然だ。
建設費と税負担を結び付けて考えるのは若者らしい質問と言えるだろう。
この若者の質問から市民にとって得られた情報は、
『現計画は「49億700万」以上(60億とも言われる)かかる。見直しによって当初予算の「49億700万」に近づけたい。選択肢2は「建設時費用は49億700万より少なくなる。でも土地C購入費用、東庁舎の改修取り壊し費用は税金負担。」、でもどちらの選択肢でも税金アップはない。』
ということだ。
若者はもちろん市民にとっても、税金アップはないのならまずは一安心といったところだろうか。
そんな中で注目したいのは質問2で、建設費を浮かせ他のサービスに回すという積極的なお金の使い方を示唆していて、これこそが「財政」というものだろう。
一般市民とりわけ若者から、ただ自分の懐が痛まなければ良いというだけでなく、お金の使い道を考える発言が出ることは実に頼もしく思う。
それに対して市側は「49億700万」にしたくてたまらなくて、それ以下にしようとは毛頭考えていないような発言だ。
費用は抑えられるなら抑えたほうがいいに決まっている。
結局借金しなくては新庁舎は建てられないのだ。合併特例債がどんなに有利な借金方法だとしても借金は借金だ。ならばなるべく借金額は少ないほうが将来的な財政負担が少なく済む。
と、こういうような議論が議会で、または市民を交えた説明会などで過去に行われたことがあるのだろうか?
これは余談で、また別の機会に考えたい。
2015年08月21日 Posted by けま at 07:18 │Comments(0) │まちづくり集会
まちづくり集会はどんな感じだった? 3
現計画の説明があった後、この現計画をどのように見直すのか?の説明が実行委員長田村氏から為される。
7 現計画をどのように見直すのか? 田村太一氏
・見直し(両選択肢)の共通事項 1「建設場所」は現計画地から変えない 2「建設費用」は現計画(49億700万)を目標とする 3「庁舎面積」は機能を確保した上で縮小する
・庁舎の階数、建設費用はまだ確定されていない。
DVDを見てて初めて気が付いたのだけど、『2「建設費用」は現計画(49億700万)を目標とする』ていうのは、選択肢2が得票しても建設費用の上限が下がるわけではない、という解釈も可能なのだね。両選択肢共通事項だから。
広報では「建設費の経費が選択肢1より縮減できる」とは書いてあるけど・・・。
「3階建て」で合意できても、だから「30億」になる必然性は無く、例えば40億円くらいかけてもOKみたいなことも可能なんだね。
でもこれ、この説明部分だけで改めて眺めると、具体的な市庁舎の姿が全くイメージできないよね。
建設費用は確定はしていないけど「49億700万」が上限目標。なのに庁舎面積も階数も決まっていない。
そういう状態でさっきの「イメージ動画」を見せられれば、「イメージ動画の建物はどっちの選択肢なの?」って思うだろうな。
そして各選択肢の説明に入る。
8 選択肢1の説明 実行委員 前澤このみ氏
・1環境配慮工事の見直し(太陽光発電・屋上緑化とりやめ) 2平面形状の見直し(建物の凹凸を見直す) 3内外装仕上げの見直し(木製ルーバー・床、壁、天井)
・庁舎配置、道路形状は見直さない
これは壇上スクリーンに投映された文言をそのまま読んだだけ。イメージしやすいように現計画の外観が映し出され、そこで描かれている太陽光発電パネルがなくなり、屋上の緑もなくなる、木造ルーバーもなくなる、といった説明が同時に為された。
これは大変シンプルな説明で、そりゃ当たり前。現計画の内外装を無くすか安く仕上げるだけのことだから。建物も突き出てる部分を無くす、ってだけだし。
広報には選択肢1には選択肢2との比較であれこれ書いてあるけど、選択肢1と現計画で比較すればなんにも変らない。
敢えてシンプルに説明することで「見直しとか言ってるけど要は選択肢1=現計画なんですよ」、と前澤このみさんは言外に語ったのかもしれない。今思えばの話だけど。
9 選択肢2の説明 実行委員 山本一昭氏
・1道路形状が変わる
・2庁舎配置が異なる。 東庁舎の活用で総面積の一部を東庁舎が担うため新庁舎の面積は抑えられる。建設費は最重要課題。東庁舎は平成4年建設、一部にひび、雨漏りがしている。地震対策も万全でない。早晩、修繕・改築が必要。修繕改築には合併特例債が使えないため全額市民負担になる。
*(ここで山本氏発言)「庁舎が道路を挟んで分かれているため、市民や職員の移動安全上効率上、問題になります。」
→ここで初めてヤジが聞こえる。
鳳来支所、作手支所ができれば職員が分散するので東庁舎は必要なくなる見方もある。
・3環境配慮工事、平面形状、内外装の見直し(これは選択肢1と同じ)
*説明が終わるころにヤジが多く聞こえる。
これも基本的な事柄は壇上スクリーンに写し出されていた。が、ところどころ山本氏の言葉で説明が入る。
ヤジが飛んだのはスクリーン上に無い事柄を山本氏が発言した時だ。もう一回書くと、
「庁舎が道路を挟んで分かれているため、市民や職員の移動安全上効率上、“問題になります。”」
この「問題になります」が求める会にとってミスリードと受け止められたのだろう。
そりゃそうだろう、要は選択肢2を選ぶと「問題になる」わけだから。それを壇上で市民に訴えられたら求める会はたまったものじゃない。
まちづくり集会の冒頭でこの集会のルール説明があった。
ひとつに、・選択肢の賛否を表明しないでください がある。これそのものではないが十分抵触すると言えるだろう。
前回にも書いたが、選択肢は議会が議決した住民投票条例の中に含まれるもので、本来なら議決した議会が選択肢の説明をするのが筋だ。
それが為されなかった理由については実行委員会に問う必要があるだろう。
それはそれとして、現実的には議会が選択肢説明できない理由があった中で、「公平公正」を目指していた実行委員会が選択肢説明をすることはわからないでもない。
しかし、その実行委員の説明者がミスリードしてしまうとは。
ここでも「公平公正な場」を作ることに拘ってしまった実行委員会の考えが窺える。
その場で発言する人間には「公平公正」を求めることができなかったのだ。何に対しての「公平公正」か?
これはもちろん「市民に対しての公平公正(な情報)」だ。
住民投票に至る経緯の説明で、求める会、議会両方にその機会があったが、求める会は経緯説明だけでなく「求める会は選択肢2を推している」的な発言までした。
これも、求める会、議会の両者に「公平公正な場」を提供したが、「市民に対しての公平公正(な情報)」を提供していなかったと言えるだろう。
発言者に対してあらかじめその発言内容が「公平公正か?」を検閲するのは・・・、これは問題だろうな。
しかし会のリアルタイムの進行の中で、発言に常に注意を払うのは難しいことかもしれない。
実行委員会の管理の及ばない発言者を抱えて、市民に対して「公平公正」な情報を提供する、この難しさにどう対応していけばいいのか。
これも今後の課題だろう。
選択肢の説明が終わって、田村氏に司会が変わっても会場からはヤジがとぶ。
田村氏からこの後の質疑応答の理由の説明が為された。
・庁舎配置と道路形状を見直すか見直さないか?で、どのように私たち(市民)の生活に影響があるのか?
・様々な分野の市民からの質疑応答形式で明らかにする。
というわけで、この後は市民各分野からの質疑応答になるわけだが、回答するのは行政(市側)なのである。
7 現計画をどのように見直すのか? 田村太一氏
・見直し(両選択肢)の共通事項 1「建設場所」は現計画地から変えない 2「建設費用」は現計画(49億700万)を目標とする 3「庁舎面積」は機能を確保した上で縮小する
・庁舎の階数、建設費用はまだ確定されていない。
DVDを見てて初めて気が付いたのだけど、『2「建設費用」は現計画(49億700万)を目標とする』ていうのは、選択肢2が得票しても建設費用の上限が下がるわけではない、という解釈も可能なのだね。両選択肢共通事項だから。
広報では「建設費の経費が選択肢1より縮減できる」とは書いてあるけど・・・。
「3階建て」で合意できても、だから「30億」になる必然性は無く、例えば40億円くらいかけてもOKみたいなことも可能なんだね。
でもこれ、この説明部分だけで改めて眺めると、具体的な市庁舎の姿が全くイメージできないよね。
建設費用は確定はしていないけど「49億700万」が上限目標。なのに庁舎面積も階数も決まっていない。
そういう状態でさっきの「イメージ動画」を見せられれば、「イメージ動画の建物はどっちの選択肢なの?」って思うだろうな。
そして各選択肢の説明に入る。
8 選択肢1の説明 実行委員 前澤このみ氏
・1環境配慮工事の見直し(太陽光発電・屋上緑化とりやめ) 2平面形状の見直し(建物の凹凸を見直す) 3内外装仕上げの見直し(木製ルーバー・床、壁、天井)
・庁舎配置、道路形状は見直さない
これは壇上スクリーンに投映された文言をそのまま読んだだけ。イメージしやすいように現計画の外観が映し出され、そこで描かれている太陽光発電パネルがなくなり、屋上の緑もなくなる、木造ルーバーもなくなる、といった説明が同時に為された。
これは大変シンプルな説明で、そりゃ当たり前。現計画の内外装を無くすか安く仕上げるだけのことだから。建物も突き出てる部分を無くす、ってだけだし。
広報には選択肢1には選択肢2との比較であれこれ書いてあるけど、選択肢1と現計画で比較すればなんにも変らない。
敢えてシンプルに説明することで「見直しとか言ってるけど要は選択肢1=現計画なんですよ」、と前澤このみさんは言外に語ったのかもしれない。今思えばの話だけど。
9 選択肢2の説明 実行委員 山本一昭氏
・1道路形状が変わる
・2庁舎配置が異なる。 東庁舎の活用で総面積の一部を東庁舎が担うため新庁舎の面積は抑えられる。建設費は最重要課題。東庁舎は平成4年建設、一部にひび、雨漏りがしている。地震対策も万全でない。早晩、修繕・改築が必要。修繕改築には合併特例債が使えないため全額市民負担になる。
*(ここで山本氏発言)「庁舎が道路を挟んで分かれているため、市民や職員の移動安全上効率上、問題になります。」
→ここで初めてヤジが聞こえる。
鳳来支所、作手支所ができれば職員が分散するので東庁舎は必要なくなる見方もある。
・3環境配慮工事、平面形状、内外装の見直し(これは選択肢1と同じ)
*説明が終わるころにヤジが多く聞こえる。
これも基本的な事柄は壇上スクリーンに写し出されていた。が、ところどころ山本氏の言葉で説明が入る。
ヤジが飛んだのはスクリーン上に無い事柄を山本氏が発言した時だ。もう一回書くと、
「庁舎が道路を挟んで分かれているため、市民や職員の移動安全上効率上、“問題になります。”」
この「問題になります」が求める会にとってミスリードと受け止められたのだろう。
そりゃそうだろう、要は選択肢2を選ぶと「問題になる」わけだから。それを壇上で市民に訴えられたら求める会はたまったものじゃない。
まちづくり集会の冒頭でこの集会のルール説明があった。
ひとつに、・選択肢の賛否を表明しないでください がある。これそのものではないが十分抵触すると言えるだろう。
前回にも書いたが、選択肢は議会が議決した住民投票条例の中に含まれるもので、本来なら議決した議会が選択肢の説明をするのが筋だ。
それが為されなかった理由については実行委員会に問う必要があるだろう。
それはそれとして、現実的には議会が選択肢説明できない理由があった中で、「公平公正」を目指していた実行委員会が選択肢説明をすることはわからないでもない。
しかし、その実行委員の説明者がミスリードしてしまうとは。
ここでも「公平公正な場」を作ることに拘ってしまった実行委員会の考えが窺える。
その場で発言する人間には「公平公正」を求めることができなかったのだ。何に対しての「公平公正」か?
これはもちろん「市民に対しての公平公正(な情報)」だ。
住民投票に至る経緯の説明で、求める会、議会両方にその機会があったが、求める会は経緯説明だけでなく「求める会は選択肢2を推している」的な発言までした。
これも、求める会、議会の両者に「公平公正な場」を提供したが、「市民に対しての公平公正(な情報)」を提供していなかったと言えるだろう。
発言者に対してあらかじめその発言内容が「公平公正か?」を検閲するのは・・・、これは問題だろうな。
しかし会のリアルタイムの進行の中で、発言に常に注意を払うのは難しいことかもしれない。
実行委員会の管理の及ばない発言者を抱えて、市民に対して「公平公正」な情報を提供する、この難しさにどう対応していけばいいのか。
これも今後の課題だろう。
選択肢の説明が終わって、田村氏に司会が変わっても会場からはヤジがとぶ。
田村氏からこの後の質疑応答の理由の説明が為された。
・庁舎配置と道路形状を見直すか見直さないか?で、どのように私たち(市民)の生活に影響があるのか?
・様々な分野の市民からの質疑応答形式で明らかにする。
というわけで、この後は市民各分野からの質疑応答になるわけだが、回答するのは行政(市側)なのである。
2015年08月14日 Posted by けま at 08:28 │Comments(0) │まちづくり集会
まちづくり集会はどんな感じだった? 2
前回の続きで、まただらだらとまちづくり集会の模様を書いていこう。
「求める会」、「議会」双方から住民投票を求めた経緯の説明があった後、現計画の説明があった。
これは計画に携わっている行政が説明せざるを得ない。
6 新庁舎建設現計画の説明 契約検査課参事 柴田和幸氏
・道路付け替えの理由→1一棟集約 2新庁舎へのアクセス、通園通学路の安全性の向上 3文化会館駐車場の渋滞緩和
・大きさの決め方→ 市民スペース(市民ワークショップ検討)、執務スペース(庁内作業部会検討)、議会スペース(議会との協議)3つの機能を積み上げて11000平米になった。
・その後、機能を一棟集約して8995平米に収めた。
・総事業費49億700万円
・新庁舎のイメージ動画を流す。
と、こういう流れだった。
この後選択肢の説明になるので、その前に現計画を一通り説明するのは流れとしてはいいだろう。
集会の冒頭、住民投票の説明で「選択肢 (付け替え道路の変更を)1・伴わない 2・伴う」だったので、最初に道路付け替えの理由を説明したのはよかったと思う。
しかしこの説明は道路付け替えのメリットばかりを挙げていて、直接言及してないが、「付け替えないとそのメリットを否定する結果になる」と言っているようなものではないか?。
すなわち、1一棟集約「できません」 2新庁舎へのアクセス「悪くなって」、通園通学路の安全性の向上「が見込めません」 3文化会館駐車場の渋滞緩和「できません」 というような。
このあとの質疑応答で若者からの質問に市側は「選択肢2も過去に検討した。いろいろな問題があり選択肢1になった。」と答えている。検討した過去の経緯があるなら選択肢2にもメリットはあったはずだと思うが、どうなのだろうか?
もちろんここは「現計画を説明する」ところで、それ以外の説明をする必要はなく、選択肢1のデメリットも説明しなくてはならないわけでもない。
しかし。モヤモヤとした疑問が残るところだ。
そのあと現計画の市庁舎規模の具体的な平米数が決まった経緯の説明があった。
「現計画の説明」だから、決定している数字(新庁舎面積)を公表するのは悪くないだろう。
しかし、今回の住民投票での争点は『選択肢 「1・伴わない 2・伴う」』だし、住民投票説明において実行委員加藤氏が『「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」』と言っている。
具体的な数字を問う住民投票ではないところで数字が出てくれば、市民はとまどうのではないか?
道路形状、敷地形状に変化のないのが選択肢1だ。ならば出来上がる建物も現計画と変わらないだろうと思うのが普通の感覚ではないか?
ならばこの数字「8995平米」が選択肢1だな、と思うのも無理はない。
さらに勘ぐれば、「8995平米」は「11000平米」を一棟集約して達成した数字だと言う。
一棟集約しない選択肢2は、「8995平米」以上になる、とも取れるような表現だ。
そして最後に現計画での新庁舎イメージ動画を流す。
これも、くどいようだが、「現計画の説明」だからそういう動画があるなら流したっておかしくはない。
しかし、このイメージ動画はまちづくり集会に参加している多くの市民に誤解を与えたであろうことがうかがえる。
このあとの質疑応答で若者が、「イメージ動画ステキだった。見直しは絶対必要なのか?」という質問をしているのだ。
あんなステキな新庁舎が、見直すことによってできなくなるのは残念だと言っているわけで、これはその若者だけが思ったはずはない。
そして選択肢1と2、パッと見れば道路形状、敷地の形状が大きく変わるのが選択肢2なので、
『「見直し=選択肢2」だから「ステキ動画でなくなる=選択肢2』」と思う市民もいたに違いない。
ここまで懇切丁寧に、住民投票は「現計画の見直しを問うもので、選択肢は「1・伴わない 2・伴う」だけ。50億5階建てとか30億3階建てを問うものではない。」と説明してきたのに、この動画一発でそういう説明を市民の頭の中から吹っ飛ばしたんじゃないかと思うほどだ。
この6の段、市側はまちづくり集会の条件内で目一杯の「ホントは現計画で行きたいんです」アピールをしてきた感がある。
市側の作戦が見事なわけだし、実行委員会もまちづくり集会の進行としては「公平公正」で問題無いと言えるのだろう。
またくどいようだが、しかし、だ。
例えば「住民投票広報」だ。これは市長が作成した。
この「広報」はわかりにくいとされた選択肢の説明資料として作成することが議会で決まった。
議会で決まったんなら、議会が「広報」を作るのが筋だし、「議会の責任」というものだろう。
市長は現計画推進の中心人物で選択肢1を望んでいる。市長が「広報」作るのは公平では無いはずだ。
実行委員会はそういう「不公平の構造」には目をつぶっている。
出来上がっているもの(「広報」やこの前も指摘した「選択肢の説明を議会がしないこと」、すべて議会がやらねば不公平なこと)を「公平公正」に推進することに力を尽くすと決めたのだな。
「公平公正」は誰のためなのか?
ここまででわかるのは、それは決して市民に対して「公平公正な情報」を与えるものではなく、議会・市側と求める会の2者に対して「公平公正な場」を与えようとしたことではないだろうか。
この後は選択肢の説明に入る。
ここでも選択肢1、2の説明は実行委員会が行い、市側・求める会両方には引っ込んでいてもらい「公平公正」であろうとしている。
しかし「公平公正な場」を提供するだけなので、その「場」でどんな発言をしてもその発言が「公平公正」なモノかは実行委員会としては「知らん」ということなのだろうな。
とまどうのは市民で、この選択肢の説明でヤジが飛ぶのだ。
だらだらと長くなったので続きはまた書こう。
「求める会」、「議会」双方から住民投票を求めた経緯の説明があった後、現計画の説明があった。
これは計画に携わっている行政が説明せざるを得ない。
6 新庁舎建設現計画の説明 契約検査課参事 柴田和幸氏
・道路付け替えの理由→1一棟集約 2新庁舎へのアクセス、通園通学路の安全性の向上 3文化会館駐車場の渋滞緩和
・大きさの決め方→ 市民スペース(市民ワークショップ検討)、執務スペース(庁内作業部会検討)、議会スペース(議会との協議)3つの機能を積み上げて11000平米になった。
・その後、機能を一棟集約して8995平米に収めた。
・総事業費49億700万円
・新庁舎のイメージ動画を流す。
と、こういう流れだった。
この後選択肢の説明になるので、その前に現計画を一通り説明するのは流れとしてはいいだろう。
集会の冒頭、住民投票の説明で「選択肢 (付け替え道路の変更を)1・伴わない 2・伴う」だったので、最初に道路付け替えの理由を説明したのはよかったと思う。
しかしこの説明は道路付け替えのメリットばかりを挙げていて、直接言及してないが、「付け替えないとそのメリットを否定する結果になる」と言っているようなものではないか?。
すなわち、1一棟集約「できません」 2新庁舎へのアクセス「悪くなって」、通園通学路の安全性の向上「が見込めません」 3文化会館駐車場の渋滞緩和「できません」 というような。
このあとの質疑応答で若者からの質問に市側は「選択肢2も過去に検討した。いろいろな問題があり選択肢1になった。」と答えている。検討した過去の経緯があるなら選択肢2にもメリットはあったはずだと思うが、どうなのだろうか?
もちろんここは「現計画を説明する」ところで、それ以外の説明をする必要はなく、選択肢1のデメリットも説明しなくてはならないわけでもない。
しかし。モヤモヤとした疑問が残るところだ。
そのあと現計画の市庁舎規模の具体的な平米数が決まった経緯の説明があった。
「現計画の説明」だから、決定している数字(新庁舎面積)を公表するのは悪くないだろう。
しかし、今回の住民投票での争点は『選択肢 「1・伴わない 2・伴う」』だし、住民投票説明において実行委員加藤氏が『「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」』と言っている。
具体的な数字を問う住民投票ではないところで数字が出てくれば、市民はとまどうのではないか?
道路形状、敷地形状に変化のないのが選択肢1だ。ならば出来上がる建物も現計画と変わらないだろうと思うのが普通の感覚ではないか?
ならばこの数字「8995平米」が選択肢1だな、と思うのも無理はない。
さらに勘ぐれば、「8995平米」は「11000平米」を一棟集約して達成した数字だと言う。
一棟集約しない選択肢2は、「8995平米」以上になる、とも取れるような表現だ。
そして最後に現計画での新庁舎イメージ動画を流す。
これも、くどいようだが、「現計画の説明」だからそういう動画があるなら流したっておかしくはない。
しかし、このイメージ動画はまちづくり集会に参加している多くの市民に誤解を与えたであろうことがうかがえる。
このあとの質疑応答で若者が、「イメージ動画ステキだった。見直しは絶対必要なのか?」という質問をしているのだ。
あんなステキな新庁舎が、見直すことによってできなくなるのは残念だと言っているわけで、これはその若者だけが思ったはずはない。
そして選択肢1と2、パッと見れば道路形状、敷地の形状が大きく変わるのが選択肢2なので、
『「見直し=選択肢2」だから「ステキ動画でなくなる=選択肢2』」と思う市民もいたに違いない。
ここまで懇切丁寧に、住民投票は「現計画の見直しを問うもので、選択肢は「1・伴わない 2・伴う」だけ。50億5階建てとか30億3階建てを問うものではない。」と説明してきたのに、この動画一発でそういう説明を市民の頭の中から吹っ飛ばしたんじゃないかと思うほどだ。
この6の段、市側はまちづくり集会の条件内で目一杯の「ホントは現計画で行きたいんです」アピールをしてきた感がある。
市側の作戦が見事なわけだし、実行委員会もまちづくり集会の進行としては「公平公正」で問題無いと言えるのだろう。
またくどいようだが、しかし、だ。
例えば「住民投票広報」だ。これは市長が作成した。
この「広報」はわかりにくいとされた選択肢の説明資料として作成することが議会で決まった。
議会で決まったんなら、議会が「広報」を作るのが筋だし、「議会の責任」というものだろう。
市長は現計画推進の中心人物で選択肢1を望んでいる。市長が「広報」作るのは公平では無いはずだ。
実行委員会はそういう「不公平の構造」には目をつぶっている。
出来上がっているもの(「広報」やこの前も指摘した「選択肢の説明を議会がしないこと」、すべて議会がやらねば不公平なこと)を「公平公正」に推進することに力を尽くすと決めたのだな。
「公平公正」は誰のためなのか?
ここまででわかるのは、それは決して市民に対して「公平公正な情報」を与えるものではなく、議会・市側と求める会の2者に対して「公平公正な場」を与えようとしたことではないだろうか。
この後は選択肢の説明に入る。
ここでも選択肢1、2の説明は実行委員会が行い、市側・求める会両方には引っ込んでいてもらい「公平公正」であろうとしている。
しかし「公平公正な場」を提供するだけなので、その「場」でどんな発言をしてもその発言が「公平公正」なモノかは実行委員会としては「知らん」ということなのだろうな。
とまどうのは市民で、この選択肢の説明でヤジが飛ぶのだ。
だらだらと長くなったので続きはまた書こう。
2015年08月13日 Posted by けま at 13:13 │Comments(0) │まちづくり集会
まちづくり集会はどんな感じだった? 1
まちづくり集会の流れをだらだらと書いておこう。
1 あいさつ まちづくり集会実行員会会長 田村太一氏
・市民・議会・行政が一堂に会し「情報や意識を共有」する場。何かを決める場ではない。
・テーマ「住民投票」 共有項目「住民投票」と「2つの選択肢」
最初にこういう事を宣言しておくのは大事だと思うけど、これを念頭に置き続けるのは難しい。
知らないうちにどちらかに肩入れして、反対側を非難してしまうものだ・・・。
2 まちづくり集会でのルール
・スムーズな進行にご協力ください
・発言者は発言時間をお守りください
・会場からの発言はお控えください
・選択肢の賛否を表明しないでください
・実行委員会の指示に従ってください
ヤジはスムーズな進行を妨げるものとして度々注意を受けていた。
3 住民投票とは 実行委員 加藤久美子氏
・市の重要な政策について「住民の意思を確認」すること。最終判断は「市議会」と「市長」
・今回の住民投票は?
↓
・提案者 「市議会議員」
・内容 「現計画の見直しを問う(どうやって見直すかを問う→見直しするかしないかを問うてはいない)」
・選択肢 「1・伴わない 2・伴う」
*(ここで加藤氏発言)「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」
・2つの特徴 「投票資格者18歳以上」「市民まちづくり集会(選択肢の中身を公平に聞く目的)」
・「見直しの必要性」の理由 1総事業費の増加 2様々な市民の声
住民投票は議会が議決したものとして、『・提案者 「市議会議員」』と説明している。
議会が住民投票を決めたのだから、本来なら住民投票の説明も議会がするのが筋と言えるだろう。
「議会がなぜ説明をしないのか?」という疑問をひとつ挙げておくが、逆に推測できるのは議会が説明することで「公平公正さ」が保てないと実行委員会が判断したのではないか?ということだ。
前回のブログで、実行委員長田村氏が「統一見解を出せない議会」に苦言を呈していた。この現状を現実的に対処しようとした結果、実行委員が説明を担ったとも考えられる。
実態は実行員会に確かめたいが、このあたり「公平公正さ」を保つための苦労を見て取れる気がする。
これらの内容は基本的に壇上のスクリーンに写し出されている。
この段で重要なのは加藤氏の発言「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」だ。
この発言はこの後も田村氏や市職員が言うけれども、スクリーンには写し出されていなかった。
・「2様々な市民の声」として、「新庁舎見直しの住民投票を求める会」より「住民投票を求めた経緯」の説明
4「住民投票を求めた経緯」の説明 求める会代表 前崎みち子
・合併特例債5年延長を機に新庁舎建設見直しを求めた。
・議会は「現計画・基本設計の見直しは必要ない。」を繰り返していた。
・9600の署名が議会を動かし、住民投票を行うことになった。
・しかし投票項目がわかりにくく、本当に民意を問うことができるか心配だ。
ここまでは住民投票を求めた経緯の説明として納得できるのだが、この後の発言が微妙なのだ。
ここで前崎氏は、「新庁舎基本設計の規模縮小及び付け替え道路なしに賛成の人は○、反対の人は×を記入してください」
と書かれたかなり大きめの投票用紙を模した紙を提示する。そして発言を続ける。
・付け替え道路は地域住民の反対も多い。危険な道だから、使い勝手が悪いから。
・付け替え道路を造らないことによって体育館の跡地に建てられる規模の大きさのものを建ててほしい。そういう見直しを求めている。
・現計画は人口5万人の想定で作られたもの。人口減・高齢化率の上昇・高齢者世帯の増加の観点から規模縮小を求める。
・市民サービスを新庁舎内市民スペースで受けてもらう話がある、より身近なところで民間と行政が共同して今ある近くの建物を利用して市民サービスを受ける考え方も持つべき。
・わかりにくい投票項目で本当に民意がきちんと受け止められるのか、大変心配している。
・求める会に近いのは選択肢2、左に○を求めて運動していく。皆さんのご支援をよろしくお願いします。
最後の発言なんかは選択肢2に賛成だと言ってるわけで、冒頭のルール「選択肢の賛否を表明しないでください」に抵触してるんじゃないかと思うのだけど・・・。
これもメモをとりながら、何回も巻き戻しながら見てるから気づいたわけで、ルールを念頭に置いて発言に照らし合わせながらの集会参加は難しい。
5「住民投票を求めた経緯」の議会からの説明 市議会 議会運営委員長 鈴木達雄
・付け替え道路は議会で決めた。各段階で市民と一緒に作り上げてきた。議会もその都度事業予算を認めてきた。
・住民投票をする判断をした理由
↓
1 市の現計画見直しについて市民に「再度」問う必要性。(建設費高騰で60億に達する可能性がある。それを当初の49億に近づける大幅な見直しを市はやろうとしている。市民とともに作り上げてきた計画を変更せざるを得ない現状がある。再度の計画の見直しについては問いかけるべきであろう。)
2 市民からの見直しを問う住民投票への要求。
3 新庁舎事業を円滑にうごかす必要性。(建設は「どういうものを作るのか」をひとつに絞って前に進まなければならない。市民にいろんな考えがあり一つに絞れないのが現状。市民意思を再度確認しけじめをつけて、市民総意のもとで新庁舎事業を円滑にすすめるべき。)
4 事業への理解と議論を深める必要性 投票までの間にそういう議論が深まるとよい。
・投票項目決定の経緯→最初加藤・白井が求める会の投票項目を提案したが取り下げた。そのあといくつか投票項目についての議論があった。取り付け道路を正式名称で表記する今の投票項目になった。考え方の違う4人の議員が同じ提案をした。現在ある道路を市道東新町桜淵線としていないところがわかりにくい点だが、説明資料をつけるということで議決した。
経緯の説明に徹していて、選択肢1を推している言い方は無い。求める会に比べれば、議会の態度はまちづくり集会の「公平公正」を理解していると言えるだろう。
私は選択肢2に投票して、求める会には同情的なのだけれど、経緯の説明においては求める会は議会に対してフェアではなかったかなぁ。
というように、発言者の態度に目が行きがちなんだけど、まず問題にしたいのは実行委員会の「公平公正さ」であること。
投票の経緯を、求める会と議会の両方にさせたことは「公平公正さ」を保つ意味でよかったと思う。
実行委員会は公的には「無いもの」と考えたいと思っているのだろうけど、現実的には「求める会vs議会」を意識していたとも言えるだろう。
やたらと長くなったので、途中だがここまで。
自分メモの意味もありますが、もし読んでくださる方がいるならありがたいことですし、「だらだらと長くてすいません」とお詫びしたいw
1 あいさつ まちづくり集会実行員会会長 田村太一氏
・市民・議会・行政が一堂に会し「情報や意識を共有」する場。何かを決める場ではない。
・テーマ「住民投票」 共有項目「住民投票」と「2つの選択肢」
最初にこういう事を宣言しておくのは大事だと思うけど、これを念頭に置き続けるのは難しい。
知らないうちにどちらかに肩入れして、反対側を非難してしまうものだ・・・。
2 まちづくり集会でのルール
・スムーズな進行にご協力ください
・発言者は発言時間をお守りください
・会場からの発言はお控えください
・選択肢の賛否を表明しないでください
・実行委員会の指示に従ってください
ヤジはスムーズな進行を妨げるものとして度々注意を受けていた。
3 住民投票とは 実行委員 加藤久美子氏
・市の重要な政策について「住民の意思を確認」すること。最終判断は「市議会」と「市長」
・今回の住民投票は?
↓
・提案者 「市議会議員」
・内容 「現計画の見直しを問う(どうやって見直すかを問う→見直しするかしないかを問うてはいない)」
・選択肢 「1・伴わない 2・伴う」
*(ここで加藤氏発言)「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」
・2つの特徴 「投票資格者18歳以上」「市民まちづくり集会(選択肢の中身を公平に聞く目的)」
・「見直しの必要性」の理由 1総事業費の増加 2様々な市民の声
住民投票は議会が議決したものとして、『・提案者 「市議会議員」』と説明している。
議会が住民投票を決めたのだから、本来なら住民投票の説明も議会がするのが筋と言えるだろう。
「議会がなぜ説明をしないのか?」という疑問をひとつ挙げておくが、逆に推測できるのは議会が説明することで「公平公正さ」が保てないと実行委員会が判断したのではないか?ということだ。
前回のブログで、実行委員長田村氏が「統一見解を出せない議会」に苦言を呈していた。この現状を現実的に対処しようとした結果、実行委員が説明を担ったとも考えられる。
実態は実行員会に確かめたいが、このあたり「公平公正さ」を保つための苦労を見て取れる気がする。
これらの内容は基本的に壇上のスクリーンに写し出されている。
この段で重要なのは加藤氏の発言「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」だ。
この発言はこの後も田村氏や市職員が言うけれども、スクリーンには写し出されていなかった。
・「2様々な市民の声」として、「新庁舎見直しの住民投票を求める会」より「住民投票を求めた経緯」の説明
4「住民投票を求めた経緯」の説明 求める会代表 前崎みち子
・合併特例債5年延長を機に新庁舎建設見直しを求めた。
・議会は「現計画・基本設計の見直しは必要ない。」を繰り返していた。
・9600の署名が議会を動かし、住民投票を行うことになった。
・しかし投票項目がわかりにくく、本当に民意を問うことができるか心配だ。
ここまでは住民投票を求めた経緯の説明として納得できるのだが、この後の発言が微妙なのだ。
ここで前崎氏は、「新庁舎基本設計の規模縮小及び付け替え道路なしに賛成の人は○、反対の人は×を記入してください」
と書かれたかなり大きめの投票用紙を模した紙を提示する。そして発言を続ける。
・付け替え道路は地域住民の反対も多い。危険な道だから、使い勝手が悪いから。
・付け替え道路を造らないことによって体育館の跡地に建てられる規模の大きさのものを建ててほしい。そういう見直しを求めている。
・現計画は人口5万人の想定で作られたもの。人口減・高齢化率の上昇・高齢者世帯の増加の観点から規模縮小を求める。
・市民サービスを新庁舎内市民スペースで受けてもらう話がある、より身近なところで民間と行政が共同して今ある近くの建物を利用して市民サービスを受ける考え方も持つべき。
・わかりにくい投票項目で本当に民意がきちんと受け止められるのか、大変心配している。
・求める会に近いのは選択肢2、左に○を求めて運動していく。皆さんのご支援をよろしくお願いします。
最後の発言なんかは選択肢2に賛成だと言ってるわけで、冒頭のルール「選択肢の賛否を表明しないでください」に抵触してるんじゃないかと思うのだけど・・・。
これもメモをとりながら、何回も巻き戻しながら見てるから気づいたわけで、ルールを念頭に置いて発言に照らし合わせながらの集会参加は難しい。
5「住民投票を求めた経緯」の議会からの説明 市議会 議会運営委員長 鈴木達雄
・付け替え道路は議会で決めた。各段階で市民と一緒に作り上げてきた。議会もその都度事業予算を認めてきた。
・住民投票をする判断をした理由
↓
1 市の現計画見直しについて市民に「再度」問う必要性。(建設費高騰で60億に達する可能性がある。それを当初の49億に近づける大幅な見直しを市はやろうとしている。市民とともに作り上げてきた計画を変更せざるを得ない現状がある。再度の計画の見直しについては問いかけるべきであろう。)
2 市民からの見直しを問う住民投票への要求。
3 新庁舎事業を円滑にうごかす必要性。(建設は「どういうものを作るのか」をひとつに絞って前に進まなければならない。市民にいろんな考えがあり一つに絞れないのが現状。市民意思を再度確認しけじめをつけて、市民総意のもとで新庁舎事業を円滑にすすめるべき。)
4 事業への理解と議論を深める必要性 投票までの間にそういう議論が深まるとよい。
・投票項目決定の経緯→最初加藤・白井が求める会の投票項目を提案したが取り下げた。そのあといくつか投票項目についての議論があった。取り付け道路を正式名称で表記する今の投票項目になった。考え方の違う4人の議員が同じ提案をした。現在ある道路を市道東新町桜淵線としていないところがわかりにくい点だが、説明資料をつけるということで議決した。
経緯の説明に徹していて、選択肢1を推している言い方は無い。求める会に比べれば、議会の態度はまちづくり集会の「公平公正」を理解していると言えるだろう。
私は選択肢2に投票して、求める会には同情的なのだけれど、経緯の説明においては求める会は議会に対してフェアではなかったかなぁ。
というように、発言者の態度に目が行きがちなんだけど、まず問題にしたいのは実行委員会の「公平公正さ」であること。
投票の経緯を、求める会と議会の両方にさせたことは「公平公正さ」を保つ意味でよかったと思う。
実行委員会は公的には「無いもの」と考えたいと思っているのだろうけど、現実的には「求める会vs議会」を意識していたとも言えるだろう。
やたらと長くなったので、途中だがここまで。
自分メモの意味もありますが、もし読んでくださる方がいるならありがたいことですし、「だらだらと長くてすいません」とお詫びしたいw
2015年08月12日 Posted by けま at 06:46 │Comments(0) │まちづくり集会
実行委員会の対応 (まちづくり集会総括 6)
公平公正とは? (まちづくり集会総括 5)のブログで、「当日両選択肢の説明は、行政(市側)が行った。より正確に言うと市側は1、市民まちづくり実行委員会は2を説明した。」
と書いた。
これは間違いだった。
まちづくり集会のDVDを自分の目でしっかり確認したが、まるっきり間違いでした。すいませんでした。
これは公表されているから書いても問題ないと思うけど、選択肢1は実行委員の前澤このみさん。選択肢2は同じく実行委員の山本一昭さんがそれぞれ説明された。
どちらも実行委員が説明をしていて、公平公正の観点からは問題なかったと思う。
4、5日前に市の自治推進課からまちづくり集会の記録DVDを借りることができた。
まちづくり集会当日、私は会の後半質疑応答あたりから参加した。なので選択肢説明があった会の前半は自分の目で見てはいなかった。
他の人が集会の模様を書いてくれたブログや、知り合いからの話を聞いて、“こうだったのだろう”と想像で書いてしまったのがいけなかった。
確認できる手段があったのだからそれから書いても遅くはなかった。
わからないことは確実に疑問がなくなるまで念入りに調べて、なるべく伝聞想像は無くさなければ。
今後こういうことがないよう反省したい。
というわけで、そのDVDのおかげで今回の自分の間違いも確認できた。
その後は実行委員が公平公正の立場を貫いているか、少しうがった目でメモをとりながら、最後まで見た。
細かなことは後に置いて、とりあえずの感想は「実行委員会はかなり気を使って公平公正に、“情報や意識を共有する場”という会の趣旨を守って集会の運営をしたなぁ」ということだ。
お膳立てはしっかり行った。しかしお膳に盛られた人たち、つまりあの壇上で発言した人たちの中で、会の趣旨を理解していなかった人がいた感じだ。
そういう“盛られた人”はまちづくり集会に不満を感じただろうと思う。
特に求める会の人たちは、壇上の人たちも、客席にいた人たちもそういう思いが強かっただろうと感じる。
理由は後に書こうと思うが、選択肢1はいわゆる市長案で市職員はその一味と、求める会は見ている。
なのであの壇上では選択肢1を推す派の独壇場になってしまっていることが、求める会には不公平に映ったのだな。
前にも書いたと思うが、住民投票に質疑応答があるなら、その回答は住民投票を議決した議会が行うのが筋というものだろう。
なぜ実行委員会は議会に回答させなかったのか?
これは実行委員会に聞いてみなけりゃわからないよね、ホントのところは。次回の市民自治会議で議題になったら聞いてみよう。
推測としては、実行委員会委員長の田村氏と市議会議員白井倫啓氏のブログでのやりとりで見えてくるものがある。
これも後に書こうと思うが、議会は住民投票を巡り白井・加藤議員とその他議員の2派に分かれていた。
白井・加藤議員は求める会として活動しているので、住民投票においても「3階建て30億」を主張しており、これを譲る気配は全くない勢いだった。
この白井・加藤議員を選択肢2派として壇上に立たせると、今回の住民投票のお題目「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」を簡単に破ってしまうと、実行委員会は危惧したのではないか(笑。
これはその他議員でも多分同じことで、つまり議会として未だそのレベルで対立したまま住民投票を議決してしまったことが一番の問題だったのだな。
田村氏は白井議員のブログで「「議決に責任をもつ」とは、議決された結果に対し全議員が統一見解をもっていただきたいということです。つまり、議会で決めた結果に対し、その議会を構成している議員から異議が出ることは、市民からすると理解に苦しむということです」と書いていた。
住民投票では条例により選択肢1、2を選ぶと定められた。その2つしか争点はないことを議決しておきながら「50億5階建てとか30億3階建て」を叫ぶ議員達に対して実行委員長田村氏は「理解に苦しんだ」のだろう。
こういう中で議員たちに壇上質疑応答に回答させることは、まちづくり集会を混乱に招くことに繋がると判断したのだろうかのぅ・・・。
で、その代わりに回答する役になったのは行政すなわち市職員なわけだが、これは適切な判断だっただろうか?
ま、実際に市庁舎関連の回答ができる能力を持つのは市職員以外無いのだけれども。
「市職員の立場」はどちらかの選択肢への導きを促してしまわないのだろうか?
この危惧は求める会のヤジにつながる問題だと思うし、「市職員は中立であるべき」のような建前論にしてしまってはいけないように感じる。
これはまた次回に。
と書いた。
これは間違いだった。
まちづくり集会のDVDを自分の目でしっかり確認したが、まるっきり間違いでした。すいませんでした。
これは公表されているから書いても問題ないと思うけど、選択肢1は実行委員の前澤このみさん。選択肢2は同じく実行委員の山本一昭さんがそれぞれ説明された。
どちらも実行委員が説明をしていて、公平公正の観点からは問題なかったと思う。
4、5日前に市の自治推進課からまちづくり集会の記録DVDを借りることができた。
まちづくり集会当日、私は会の後半質疑応答あたりから参加した。なので選択肢説明があった会の前半は自分の目で見てはいなかった。
他の人が集会の模様を書いてくれたブログや、知り合いからの話を聞いて、“こうだったのだろう”と想像で書いてしまったのがいけなかった。
確認できる手段があったのだからそれから書いても遅くはなかった。
わからないことは確実に疑問がなくなるまで念入りに調べて、なるべく伝聞想像は無くさなければ。
今後こういうことがないよう反省したい。
というわけで、そのDVDのおかげで今回の自分の間違いも確認できた。
その後は実行委員が公平公正の立場を貫いているか、少しうがった目でメモをとりながら、最後まで見た。
細かなことは後に置いて、とりあえずの感想は「実行委員会はかなり気を使って公平公正に、“情報や意識を共有する場”という会の趣旨を守って集会の運営をしたなぁ」ということだ。
お膳立てはしっかり行った。しかしお膳に盛られた人たち、つまりあの壇上で発言した人たちの中で、会の趣旨を理解していなかった人がいた感じだ。
そういう“盛られた人”はまちづくり集会に不満を感じただろうと思う。
特に求める会の人たちは、壇上の人たちも、客席にいた人たちもそういう思いが強かっただろうと感じる。
理由は後に書こうと思うが、選択肢1はいわゆる市長案で市職員はその一味と、求める会は見ている。
なのであの壇上では選択肢1を推す派の独壇場になってしまっていることが、求める会には不公平に映ったのだな。
前にも書いたと思うが、住民投票に質疑応答があるなら、その回答は住民投票を議決した議会が行うのが筋というものだろう。
なぜ実行委員会は議会に回答させなかったのか?
これは実行委員会に聞いてみなけりゃわからないよね、ホントのところは。次回の市民自治会議で議題になったら聞いてみよう。
推測としては、実行委員会委員長の田村氏と市議会議員白井倫啓氏のブログでのやりとりで見えてくるものがある。
これも後に書こうと思うが、議会は住民投票を巡り白井・加藤議員とその他議員の2派に分かれていた。
白井・加藤議員は求める会として活動しているので、住民投票においても「3階建て30億」を主張しており、これを譲る気配は全くない勢いだった。
この白井・加藤議員を選択肢2派として壇上に立たせると、今回の住民投票のお題目「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」を簡単に破ってしまうと、実行委員会は危惧したのではないか(笑。
これはその他議員でも多分同じことで、つまり議会として未だそのレベルで対立したまま住民投票を議決してしまったことが一番の問題だったのだな。
田村氏は白井議員のブログで「「議決に責任をもつ」とは、議決された結果に対し全議員が統一見解をもっていただきたいということです。つまり、議会で決めた結果に対し、その議会を構成している議員から異議が出ることは、市民からすると理解に苦しむということです」と書いていた。
住民投票では条例により選択肢1、2を選ぶと定められた。その2つしか争点はないことを議決しておきながら「50億5階建てとか30億3階建て」を叫ぶ議員達に対して実行委員長田村氏は「理解に苦しんだ」のだろう。
こういう中で議員たちに壇上質疑応答に回答させることは、まちづくり集会を混乱に招くことに繋がると判断したのだろうかのぅ・・・。
で、その代わりに回答する役になったのは行政すなわち市職員なわけだが、これは適切な判断だっただろうか?
ま、実際に市庁舎関連の回答ができる能力を持つのは市職員以外無いのだけれども。
「市職員の立場」はどちらかの選択肢への導きを促してしまわないのだろうか?
この危惧は求める会のヤジにつながる問題だと思うし、「市職員は中立であるべき」のような建前論にしてしまってはいけないように感じる。
これはまた次回に。
2015年08月10日 Posted by けま at 03:50 │Comments(0) │まちづくり集会
公平公正とは? (まちづくり集会総括 5)
住民投票の選択肢1が多数得票すれば、市の現計画「5階建て49億」規模の新庁舎建設が可能となる。
もちろん一番のもとは「現計画の見直し」なので、太陽光パネルとか木製ルーバーの不採用とかで「49億」の部分は削減されることは市も言及している。(確かまちづくり集会で職員が言ってた気がする。あとで確認。)
・・・今になって気づいたのだけど、投票広報には選択肢1側に新庁舎の規模として「基本設計8995平米からの規模縮小を検討」と書いてあった。
これ具体的に「5階建て」とは言っていないんだね。
「3階建て30億」という具体的な数字でもって求める会は住民投票を求めてきた経緯があり、選択肢2は求める会の主張に近い。
選択肢1に具体的な数字(5階建て)を載せると、選択肢2にも具体的な数字(すなわち求める会の主張3階建て)を載せなくてはならなくなるから避けたのだろう。
これはウマイようで、上手くない。
選択肢2では面積について具体的には書いておらず「選択肢1よりさらに規模は縮小」とある。
市も公式に言ってたように、建物面積に言及できないことはすなわち選択肢2においては新庁舎の具体的なカタチは何も考えられていない状況だったことがわかる。
これは後で重要な事柄になると思うのでチェックしておこう。
話題が逸れた。
選択肢は議会が決めたもので、例えば選択肢2は求める会の主張にある程度沿うものであるが、求める会の主張そのものではない。
で、当日両選択肢の説明は、行政(市側)が行った。より正確に言うと市側は1、市民まちづくり実行委員会は2を説明した。
これおかしいですね。
議会が選択肢を決めたのだから、選択肢の説明責任は議会にある。
壇上説明に立つのは議員さんでなければならなかったはずだ。
ここは実行委員会に聞いてみなくては。
なぜ選択肢の説明を議会がせず、現実的には選択肢1=市側、選択肢2=求める会 という構図がある状況で、選択肢1を当事者(市職員)に説明させ、選択肢2を当事者(求める会)に説明させなかったのか?
選択肢の説明については、先ほど選択肢2は求める会の主張ではないと書いたが、それなら選択肢1も市側の主張ではなく議会が決めたもののはずだ。
ならば両選択肢とも実行委員会が説明すればよかったのだ。そういうカタチから、まずは「公平公正」を示すべきではなかったか。
ヤジを飛ばした人たちはここに「公平公正」を感じなかったのではないか?
もちろん一番のもとは「現計画の見直し」なので、太陽光パネルとか木製ルーバーの不採用とかで「49億」の部分は削減されることは市も言及している。(確かまちづくり集会で職員が言ってた気がする。あとで確認。)
・・・今になって気づいたのだけど、投票広報には選択肢1側に新庁舎の規模として「基本設計8995平米からの規模縮小を検討」と書いてあった。
これ具体的に「5階建て」とは言っていないんだね。
「3階建て30億」という具体的な数字でもって求める会は住民投票を求めてきた経緯があり、選択肢2は求める会の主張に近い。
選択肢1に具体的な数字(5階建て)を載せると、選択肢2にも具体的な数字(すなわち求める会の主張3階建て)を載せなくてはならなくなるから避けたのだろう。
これはウマイようで、上手くない。
選択肢2では面積について具体的には書いておらず「選択肢1よりさらに規模は縮小」とある。
市も公式に言ってたように、建物面積に言及できないことはすなわち選択肢2においては新庁舎の具体的なカタチは何も考えられていない状況だったことがわかる。
これは後で重要な事柄になると思うのでチェックしておこう。
話題が逸れた。
選択肢は議会が決めたもので、例えば選択肢2は求める会の主張にある程度沿うものであるが、求める会の主張そのものではない。
で、当日両選択肢の説明は、行政(市側)が行った。より正確に言うと市側は1、市民まちづくり実行委員会は2を説明した。
これおかしいですね。
議会が選択肢を決めたのだから、選択肢の説明責任は議会にある。
壇上説明に立つのは議員さんでなければならなかったはずだ。
ここは実行委員会に聞いてみなくては。
なぜ選択肢の説明を議会がせず、現実的には選択肢1=市側、選択肢2=求める会 という構図がある状況で、選択肢1を当事者(市職員)に説明させ、選択肢2を当事者(求める会)に説明させなかったのか?
選択肢の説明については、先ほど選択肢2は求める会の主張ではないと書いたが、それなら選択肢1も市側の主張ではなく議会が決めたもののはずだ。
ならば両選択肢とも実行委員会が説明すればよかったのだ。そういうカタチから、まずは「公平公正」を示すべきではなかったか。
ヤジを飛ばした人たちはここに「公平公正」を感じなかったのではないか?
2015年08月03日 Posted by けま at 04:13 │Comments(0) │まちづくり集会
まちづくり集会総括 4
自治推進課から事務的な連絡があり、ふと思いついて
「住民投票のときのまちづくり集会の映像を記録したモノってないですか?」
と聞いてみたら「ありますよ。」とのこと!
さすがは自治推進課。
市民自治の一番の基本は情報の速やかな開示、提供だと思っているので、この対応は実にすばらしい。
近いうちに貸してもらう約束を取り付けた。
これで前に書いた「集会でのヤジ」を検証できる。
投票項目の説明しているときにヤジが飛んでたら、これはちょっとイカンよね。
集会の目的である「情報の共有」を実際に妨げることになるし。これはしっかりチェックしよう。
あとはどういうタイミングでヤジが飛んでいるかだ。
特定の誰か、または特定の場面でヤジが飛ぶのなら、それは集会そのものを否定する意図はないと考えられるからだ。
ヤジについては一番初めのブログで触れた。
まちづくり集会でコーディネーターを請け負った市民自治会議議長の鈴木先生はかなりご立腹の様子だった。
ヤジそのものを禁止にしたい意向を示されたが、私としては「なぜヤジをとばすに至ったのか?」を考えてみたいと思っている。
確かに品はない。ヤジなんてない方がいいというのは私も同じ思いだ。
しかし、あそこで言わなくて、どこで言うのだ? というような切実な思いもあったのではなかろうか?
まちづくり集会の実行委員会は「公平公正」を目指したという。
そこでヤジが起こったということは、あの集会でヤジを飛ばした人は「公平公正」ではないと感じたからなのだろう。
そこを検証するのは今後のまちづくり集会を運営する上で役立つに違いない。
まちづくり集会実行委員会の「公平公正」と、ヤジを飛ばした人らの「公平公正」。
「公平公正」は誰のためにあるべきだったのか?
「住民投票のときのまちづくり集会の映像を記録したモノってないですか?」
と聞いてみたら「ありますよ。」とのこと!
さすがは自治推進課。
市民自治の一番の基本は情報の速やかな開示、提供だと思っているので、この対応は実にすばらしい。
近いうちに貸してもらう約束を取り付けた。
これで前に書いた「集会でのヤジ」を検証できる。
投票項目の説明しているときにヤジが飛んでたら、これはちょっとイカンよね。
集会の目的である「情報の共有」を実際に妨げることになるし。これはしっかりチェックしよう。
あとはどういうタイミングでヤジが飛んでいるかだ。
特定の誰か、または特定の場面でヤジが飛ぶのなら、それは集会そのものを否定する意図はないと考えられるからだ。
ヤジについては一番初めのブログで触れた。
まちづくり集会でコーディネーターを請け負った市民自治会議議長の鈴木先生はかなりご立腹の様子だった。
ヤジそのものを禁止にしたい意向を示されたが、私としては「なぜヤジをとばすに至ったのか?」を考えてみたいと思っている。
確かに品はない。ヤジなんてない方がいいというのは私も同じ思いだ。
しかし、あそこで言わなくて、どこで言うのだ? というような切実な思いもあったのではなかろうか?
まちづくり集会の実行委員会は「公平公正」を目指したという。
そこでヤジが起こったということは、あの集会でヤジを飛ばした人は「公平公正」ではないと感じたからなのだろう。
そこを検証するのは今後のまちづくり集会を運営する上で役立つに違いない。
まちづくり集会実行委員会の「公平公正」と、ヤジを飛ばした人らの「公平公正」。
「公平公正」は誰のためにあるべきだったのか?