まちづくり集会はどんな感じだった? 1

まちづくり集会の流れをだらだらと書いておこう。

1 あいさつ まちづくり集会実行員会会長 田村太一氏

・市民・議会・行政が一堂に会し「情報や意識を共有」する場。何かを決める場ではない。
・テーマ「住民投票」 共有項目「住民投票」と「2つの選択肢」

最初にこういう事を宣言しておくのは大事だと思うけど、これを念頭に置き続けるのは難しい。
知らないうちにどちらかに肩入れして、反対側を非難してしまうものだ・・・。

2 まちづくり集会でのルール

・スムーズな進行にご協力ください
・発言者は発言時間をお守りください
・会場からの発言はお控えください
・選択肢の賛否を表明しないでください
・実行委員会の指示に従ってください

ヤジはスムーズな進行を妨げるものとして度々注意を受けていた。


3 住民投票とは  実行委員 加藤久美子氏

・市の重要な政策について「住民の意思を確認」すること。最終判断は「市議会」と「市長」
・今回の住民投票は?
 ↓
 ・提案者 「市議会議員」
 ・内容 「現計画の見直しを問う(どうやって見直すかを問う→見直しするかしないかを問うてはいない)」
 ・選択肢 「1・伴わない 2・伴う」
  *(ここで加藤氏発言)「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」
 ・2つの特徴 「投票資格者18歳以上」「市民まちづくり集会(選択肢の中身を公平に聞く目的)」

・「見直しの必要性」の理由 1総事業費の増加 2様々な市民の声


住民投票は議会が議決したものとして、『・提案者 「市議会議員」』と説明している。
議会が住民投票を決めたのだから、本来なら住民投票の説明も議会がするのが筋と言えるだろう。
「議会がなぜ説明をしないのか?」という疑問をひとつ挙げておくが、逆に推測できるのは議会が説明することで「公平公正さ」が保てないと実行委員会が判断したのではないか?ということだ。
前回のブログで、実行委員長田村氏が「統一見解を出せない議会」に苦言を呈していた。この現状を現実的に対処しようとした結果、実行委員が説明を担ったとも考えられる。
実態は実行員会に確かめたいが、このあたり「公平公正さ」を保つための苦労を見て取れる気がする。

これらの内容は基本的に壇上のスクリーンに写し出されている。
この段で重要なのは加藤氏の発言「50億5階建てとか30億3階建てを問うものではありません。」だ。
この発言はこの後も田村氏や市職員が言うけれども、スクリーンには写し出されていなかった。


・「2様々な市民の声」として、「新庁舎見直しの住民投票を求める会」より「住民投票を求めた経緯」の説明


4「住民投票を求めた経緯」の説明  求める会代表 前崎みち子

・合併特例債5年延長を機に新庁舎建設見直しを求めた。
・議会は「現計画・基本設計の見直しは必要ない。」を繰り返していた。
・9600の署名が議会を動かし、住民投票を行うことになった。
・しかし投票項目がわかりにくく、本当に民意を問うことができるか心配だ。


ここまでは住民投票を求めた経緯の説明として納得できるのだが、この後の発言が微妙なのだ。
ここで前崎氏は、「新庁舎基本設計の規模縮小及び付け替え道路なしに賛成の人は○、反対の人は×を記入してください」
と書かれたかなり大きめの投票用紙を模した紙を提示する。そして発言を続ける。


・付け替え道路は地域住民の反対も多い。危険な道だから、使い勝手が悪いから。
・付け替え道路を造らないことによって体育館の跡地に建てられる規模の大きさのものを建ててほしい。そういう見直しを求めている。
・現計画は人口5万人の想定で作られたもの。人口減・高齢化率の上昇・高齢者世帯の増加の観点から規模縮小を求める。
・市民サービスを新庁舎内市民スペースで受けてもらう話がある、より身近なところで民間と行政が共同して今ある近くの建物を利用して市民サービスを受ける考え方も持つべき。
・わかりにくい投票項目で本当に民意がきちんと受け止められるのか、大変心配している。
・求める会に近いのは選択肢2、左に○を求めて運動していく。皆さんのご支援をよろしくお願いします。


最後の発言なんかは選択肢2に賛成だと言ってるわけで、冒頭のルール「選択肢の賛否を表明しないでください」に抵触してるんじゃないかと思うのだけど・・・。
これもメモをとりながら、何回も巻き戻しながら見てるから気づいたわけで、ルールを念頭に置いて発言に照らし合わせながらの集会参加は難しい。


5「住民投票を求めた経緯」の議会からの説明  市議会 議会運営委員長 鈴木達雄

・付け替え道路は議会で決めた。各段階で市民と一緒に作り上げてきた。議会もその都度事業予算を認めてきた。
・住民投票をする判断をした理由
 ↓
 1 市の現計画見直しについて市民に「再度」問う必要性。(建設費高騰で60億に達する可能性がある。それを当初の49億に近づける大幅な見直しを市はやろうとしている。市民とともに作り上げてきた計画を変更せざるを得ない現状がある。再度の計画の見直しについては問いかけるべきであろう。)
 2 市民からの見直しを問う住民投票への要求。
 3 新庁舎事業を円滑にうごかす必要性。(建設は「どういうものを作るのか」をひとつに絞って前に進まなければならない。市民にいろんな考えがあり一つに絞れないのが現状。市民意思を再度確認しけじめをつけて、市民総意のもとで新庁舎事業を円滑にすすめるべき。)
 4 事業への理解と議論を深める必要性 投票までの間にそういう議論が深まるとよい。

・投票項目決定の経緯→最初加藤・白井が求める会の投票項目を提案したが取り下げた。そのあといくつか投票項目についての議論があった。取り付け道路を正式名称で表記する今の投票項目になった。考え方の違う4人の議員が同じ提案をした。現在ある道路を市道東新町桜淵線としていないところがわかりにくい点だが、説明資料をつけるということで議決した。


経緯の説明に徹していて、選択肢1を推している言い方は無い。求める会に比べれば、議会の態度はまちづくり集会の「公平公正」を理解していると言えるだろう。
私は選択肢2に投票して、求める会には同情的なのだけれど、経緯の説明においては求める会は議会に対してフェアではなかったかなぁ。
というように、発言者の態度に目が行きがちなんだけど、まず問題にしたいのは実行委員会の「公平公正さ」であること。
投票の経緯を、求める会と議会の両方にさせたことは「公平公正さ」を保つ意味でよかったと思う。
実行委員会は公的には「無いもの」と考えたいと思っているのだろうけど、現実的には「求める会vs議会」を意識していたとも言えるだろう。


やたらと長くなったので、途中だがここまで。
自分メモの意味もありますが、もし読んでくださる方がいるならありがたいことですし、「だらだらと長くてすいません」とお詫びしたいw


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2015年08月12日 Posted byけま at 06:46 │Comments(0)まちづくり集会

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