第2回市民自治会議 2

第2回市民自治会議、2つめの議題は「市民まちづくり集会について」。

資料として第1回、第2回のまちづくり集会のパンフレットをもらったので、その時の議題を見てみると。

第1回(平成25年8月25日)
・第1部 新庁舎建設
・第2部 新城の未来を語る

第2回(平成26年10月19日)
・第1部 若者の主張!私たちの考えるまち
・第2部 皆で話そう!グループディスカッション(若者が住みたいまちについて)

これからの新城をどのようにしていこうか?、ポジティブシンキングでいこう! という感じだろうか。
辛気臭い議題より未来に希望がもてる方がいいだろうな、とは思う。

「市民まちづくり集会」は新城市自治基本条例の第15条に規定されている。
その第1項にはこう書いてある。
「市長又は議会は、まちづくりの担い手である市民、議会及び行政が、ともに力を合わせてより良い地域を創造していくことを目指して、意見を交換し情報及び意識の共有を図るため、3者が一堂に会する市民まちづくり集会を開催します。」

第3回の市民まちづくり集会は住民投票に伴い行われたもので、わかりにくいとされた選択肢の「情報及び意識の共有を図るため」という目的が重視された。
選択肢を選ばなくはならない前提があるため、「どちらが良いのか?」という視点を拭い去れない。
どうしても選んだ先の優劣(市民一人ひとりにとっての、だが)が気になる。
穏やかに平和的に「情報及び意識の共有を図る」のが非常に難しかった、という事務方の説明は同情的に理解できた。
第1回、第2回ではなかったヤジも第3回では多く飛び、「荒れた第3回」という印象は委員の多くが持っていたようで、このようなまちづくり集会にはしたくなかった気持ちはわかる。

私もこのブログで第3回まちづくり集会の総括をしていたので、そこで考え至った事を意見してみた。
ひとつは、「市民が本当に欲していた情報を提供することができたのか、まちづくり集会実行委員会は反省が必要ではないか?」ということ。

この場に実行委員会の人がいれば「市民が本当に欲していた情報を提供することができたのか?」、
と聞いてみたかったのだけれども、いなかったので提案みたいな感じの言い方になって歯切れが悪かった(笑

聞き方によっては「実行委員会が悪い」みたいな感じの言い方になるのだが、やはりそう捉える委員もいて、「悪者さがしをしても仕方がないので先に繋がる意見を云々」みたいな意見もでた。
まぁ、そう取られても仕方ない。
人がやってることだから、「実行された事柄」に反省を求めれば、「実行された事柄」に関わった人を悪く言ってしまうカタチになるのは仕方ない。
私も「悪者を特定して、はい反省終了!」などとは全く考えてなく、実行委員会の方で提供しようとした情報と、市民が本当に欲していた情報をどう一致させたらよいか、そこを考えていくべきだろうという事をわかってもらいたかったのだけれども。

さてもうひとつは、「議会が決めた条例なのだから質疑応答など、議会が答えるべきところは多かったように思うが、なぜそうしなかったのか?」ということ。

これは事務方から色んな説明を受けた。 実はまだよくわかっていない。

まずは議会には「議決権」しかない、ということ。
今回のまちづくり集会は条例に基づいて開催されたもので、いわゆる「執行権」を持ったまちづくり実行委員会が執り行ったもの。
「執行権」のない議会がまちづくり集会で説明することはできない・・・的な説明だったように記憶している。間違っていたらすいません。個人的によく勉強したいところです。

選択肢がおかしいとかわかりにくいとか、いろいろ問題点の山積みな事柄だったわけだから、実行委員会は「こんな選択肢を説明しなくてはならないまちづくり集会はやりたくない、やれない」と拒否をしたらどうだろう?とも聞いてみたのだが、これも条例で開催が決められている以上は執行権を持つまちづくり集会がやらなくてはならなかった、と説明を受けた。
それはつまり、「どんなにくだらない条例でも議決した以上は執行されなければならない」ということだ、とも言われた。

議決の結果執行されるに至ったくだらない条例は、執行する機関に無理を背負わせることになる。
しかし議会は「議決権」しかないことを理由に、その条例を説明する責任は無い、と、こういう事らしいのだ。

「これは議会が一番悪いですね。決めるだけ決めといてあとは知りません、ってアリなんですか?」
と、かねてから思っていたことも含めて言ったら、実にその通りとばかりに事務方もうなずいていた(笑
事務方のような行政の立場としては議会の議決にはなかなかモノが言いにくいらしい。

しかし・・・、議会がこのようなどうしようもない条例を作ったとして、これにダメ出しするにはどうしたらいいのか?
それがどうもこれといった手だてが無いらしいのだ。
もちろん地方自治法における議員のリコールという手段はあるが、「辞めさせる」のもちょっとイキすぎな感じがするし・・・。。
なにしろ「条例」は一度決まればやるほかないのが定めだ。今回の住民投票でそれがよっくわかった。

今回の住民投票では大多数の議員が選択肢1を推していたが、結果は選択肢2が多く得票した。
民意を汲み取れなかった議員に反省を求める声が議会内で出ているが、そういう反省は表に出てきていない。
議員にも個人としての信念があるだろうから、必ずしも民意に沿わなくてはならないこともないだろうと、私個人としては思う。
それよりも、今回の住民投票のように「道路変更が新庁舎建設とどう結びつくのか、説明しないとわからない」ようなわかりにくい条例を作ってしまったことに議会としての反省を求めたい。

市民はもちろん、執行しなければならなかった実行委員会にも相当な負担をかけたことの重みをわかってほしい。
議員提案にしろ、市から出た提案にしろ、審議には十分な時間をかけてその提案の及ぶ範囲を十分考慮してほしい。
そういう重大な仕事をしているのだという今一度考えてほしいものだ。


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2015年10月03日 Posted byけま at 08:43 │Comments(0)まちづくり集会市民自治会議

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