第3回市民自治会議 2

この前の第3回市民自治会議の続き。

最初に、1・地域産業総合振興条例策定事業について

パブリックコメントには7名19件の意見が寄せられた。
会議は10月28日開催、すでにパブコメは締め切られ自治会議での話し合いも終わっているが、いまだに市のHPへの掲載はなし。
会議では市のHPにおいて市民への公開は約束されたが、この遅さはどうだろう。
まぁ忙しいのだろうけど、いつも言うように情報開示のスピードが遅い。

このパブコメは実際にすべての意見を見てもらうのが一番よいのだけれども、ひとつ挙げてみる。
自分も意見したことなのだが、同じように自治委員の中でも意見した方がいて、同じところに着目しているところに心強さを覚えた。

それは、条例素案の第6条に市民の役割として「事業者が提供する商品及びサービスに関心を深め、購入するよう努めること」という条文。
この条文の「強制するような表現」と「その強制を条例化する危うさ」が指摘され、委員の間で大きな懸念が示された。
ここの表現はこの条例素案を策定した委員さんたちでも大きく議論されたところらしい。
市民にも参加協同意識を持ってほしい、という意気込みの表れとしてこういう表現になったということだが、決して強制するものではないと説明者は言っていた。
が、表現の裏にそのような「隠れた考え」がある条文は問題だと思うのだ。

いったん条例化されればこの条文はこの先ずっと残る。
この「隠れた考え」をわかっている人が死に絶えても条文は残る。
そして未来に「隠れた考え」を知らない人がこの条文を条文だけで解釈して、市民に「地元のモノを買え。買わなければ条例違反だ。」とか言い出したらどうなるか。
大袈裟に考えすぎかもしれないが、条例つまり法律とはそういうものだろう。
条例があるおかげで未来を守ることもできる。例えば環境保全条例などは未来に予想される環境汚染を防ぐためのものだ。
でも条文が拙ければ裏の意図など忘れ去られ、条文の拙さゆえに時の権力者にいいように解釈されて結局市民を苦しめることにもなる。

この条例素案第6条は自治会議委員によって強く懸念が示された。よくよく再考されて、条例文を工夫してほしい。


次は、3・集会を妨げる事態等への対応について

持論であった「ヤジ対策(「ヤジについて」http://kemanomake.dosugoi.net/e797458.html)」を意見してみたが、なんというか一笑に付された感じだった(笑
まぁ、そうだろうなと思いつつ後は黙って皆さんの意見を聞いていた。

私の意見を受けて、とある委員さんが「驚くべき性善説(私の持論のコト)で云々」と語りだしたのが「ヤジは絶対イカン」という御意見。
福井県高浜町の原発説明会を例に出して、「運動員などの猛烈なヤジや反対意見で説明会どころではなくなり、結果的に一番に説明を受けなければならない市民が怖がって参加しなくなってしまった」と言われた。
これには議長の鈴木先生も言及されて、この第3回まちづくり集会の時でも(この時鈴木先生は壇上でコーディネーターを任されていた)「警察には連絡を入れてくれてますか?」と訊ねていたと言われた。
高浜町のような、集会を妨害するような激しい行為があることをかなり本気に危惧していたらしい。

ヤジに代表されるような、集会を妨害する行為はとにかく御法度、というのが通例らしいのだな。

私はヤジを飛ばしていた「守る会」の皆さんの気持ちもよく理解できるのだが、あの場には「善良な市民」も多くいたわけで、やはり「大きな声でヤジる」という行為がその「善良な子羊のような市民」に大きな恐怖を与えたであろうことも想像できる。

まちづくり集会でのヤジの第一発目は選択肢2の説明をしてた人が、選択肢2に不利に働く私見を述べたところから始まった。
このことは最初に持論を意見した時に言及した。
鈴木先生はこのことを受けてくれたのだろうと思うのだが「例えヤジにつながる発言があったとしても、集会はそういうのも含めて進行されなくてはならない。その発言がきっかけのヤジだとしてもヤジに良いも悪いもなく云々」というようなことも言われた。

あの集会が討論会なら失言もアリ、というのはわかる。
しかしあの集会は「情報を共有する会」だったはずで、賛成も反対もしないのが約束だった。
どちらかの選択肢を誘導するような私見を述べたら、それはもう「情報を共有する会」ではなく「討論会」というのがふさわしいだろう。
意見を述べ合うのが討論会なのだから、壇上で私見を言うのが許されてしまった時になぜ客席で黙っていなくてはならないのか。
互いに壇上に立たなければ「公平公正」ではないだろう。

と、あの時に言えたら・・・。
これは今思いついて書いていて、自分の「その場のディベート力」の不甲斐なさに情けなくなる。

結局のところ集会の妨害行為に対しては、集会の企画とはまた別に、妨害行為対策を考えることも必要だろうという結論になった。
「まちづくり集会」は「まちづくり集会実行委員」に企画運営がすべて任されているが、今度からこのような対立がある事柄を集会で企画するときには妨害行為対策も同時に実行委員会の方で話し合われることになるのだろう。

しかしなぁ、ヤジとか妨害行為の恐れがあるのなら、市民とかが集会に集まる意味ってなんなのだろうって思ってしまう。
その場に足を運ぶ意味っていうのかな。
こんだけインターネットが発達してくれば、集会なんて直に参加しないで中継にして、パソコンで市民参加でもいいんじゃないか?
実際ネットで生中継って行われているし。
チャットでその場でどんどん意見してもらったりして、それをサブ画面に流したり。ニコ動みたく画面に意見が流れるのもおもしろいかもなぁ。


というわけで第3回市民自治会議は終了。

次回は12月8日の予定。


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2015年11月11日 Posted byけま at 12:04 │Comments(0)まちづくり集会市民自治会議

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