まちづくり集会総括 7

公平 → かたよらず、えこひいきのないこと。
公正 → 公平で邪曲のないこと。明白で正しいこと。

住民投票の経緯を追っている中での一番の情報源は白井倫啓議員のブログだ。
その4月25日のブログ内コメントで、まちづくり集会実行委員長の田村氏がこう述べていた。
「公平・公正を保つため、憶測や思い込みを廃し、客観的事実に基づいて集会を開催しようと取り組んでいます」

つまり住民投票において「求める会」といわゆる「市長案」の対立構造が存在することを意識していたのだ。
だからこそ「公平公正を保つ」と言っているのだろう。
そしてその「公平公正を保つ」対象は、選択肢2を推す「求める会」と選択肢1を推す「市長・行政・議会主流派」だ。

「公平公正を保つ」手段として、まちづくり集会での意見する機会を平等することを意識したように見える。
住民投票にいたる経緯説明では「求める会」と「議会」両方にしてもらった。
質疑応答では質問者として「求める会」、回答者として「行政」となった。
この質疑応答では様々な階層の市民からの質問に行政が回答する形式をとったため、時間的に言えば圧倒的に行政が多く、「求める会」はわずか15分余りで、ここは「公平」ではなかったと言えるかもしれない。
しかし様々な市民の階層のひとつとして、単独で「求める会」が選ばれていることは大きな配慮だったようにも思える。

まちづくり集会実行委員の今回の住民投票条例に対する見解は、
・今回の市民まちづくり集会は、議員発議による住民投票条例によるもの。
・「求める会」は「住民投票を求めた」が、今回の集会において「住民投票を求めた」当事者ではない。
・これまでの3回(20日.27日.1日)の実行委員会では、集会の主催者である議会からは、「選択肢2が、これまで「求める会」が提案してきものと同じである」ことは明確だとの説明は受けていない。そのため「議会からの説明を聞く限り」では、当事者とはならない。
・あくまで現在各戸配布されているこの投票広報に基づいて集会を開催することが任務
というもの(白井議員ブログ内での田村氏コメントより)。

「求める会」が当事者の住民投票ではない。選択肢2も「求める会」の提案ではない。
というわけだ。
その見解でまちづくり集会を見てみれば、実行委員は「求める会」と「市長案派」の両方に対して概ね「公正公平」であったと言ってもいいだろう。


「市民が主役のまちづくりルールブック」という小さなパンフレットがあって、その中に市民まちづくり集会の目的が書いてある。
「市民、議会(議員)、行政(市長)が一堂に会し、意見交換や情報共有を行うことで、より魅力あるまちとなるよう力を合わせる場です。」
これは今回のまちづくり集会の冒頭でも実行委員長田村氏も述べていた。
「公平公正を保つ」のはいわば“隠された”目的と言えるが、この表向きの目的も当然果たされなければならない。

では議会、行政はどういう態度であっただろうか?


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2015年09月12日 Posted byけま at 09:14 │Comments(0)まちづくり集会

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