まちづくり集会総括 3

議員提出第5号議案  「新城市新庁舎建設における現計画の見直しを問う住民投票条例の制定」
の第1条にこの住民投票の目的が掲げられている。

第1条 この条例は、本市の新庁舎建設における現計画を見直すに当たり、住民の意思を確認することを目的とする。

市民の意思を確認することが目的だ。
市民の意思を「選択肢1か2のどちらか?」で確認したいわけだ。
そして選択肢1と2の違いは「路線の変更を伴う、伴わない」だけだ。

まちづくり集会は「意見を交換し情報及び意識の共有を図るため」に開催される。
「住民投票の目的」と「まちづくり集会の目指すもの」をまとめると、
「今回の住民投票では“路線の変更を伴う、伴わない”が問われています。どちらかを市民は選んでください。」となるだろうか。

なんだ、これは。
自分で書いておいて「なんだ、これは」もないけど。
これは「意識の共有」でいいか・・・。

ていうかホントなんでこんなバカげたことをわざわざ書いているのかといえば、
確実に確認できる資料から、まちづくり集会開催の理由を考えたいからだ。
そしてその理由はシンプルにしたい。複数あるなら箇条書きにしてひとつずつその理由を考えたい。

ということで次は「情報の共有」だ。
投票項目のわからない点を「まちづくり集会総括1」のブログで挙げた。
わからない点を市民みんながわかるようにするのは「情報の共有」と言っていいだろう。
集会以前に「新庁舎建設に関する住民投票広報」が配られ、そこでの解説で投票項目については「情報の共有」はできていると言っていいだろう。

「まちづくり集会総括 2」のブログで住民投票をやる理由について言及したけれど、議員提出第5号議案ではそれははっきりしなかった。
というか、
そもそも住民投票をやる理由を市民は知るべきなのか?

住民投票広報ではこんなことが書いてある。
要約すると、
・昨今の建設工事界隈の事情から新庁舎建設の現基本設計を見直しが必要になった。
・現基本設計の大幅な見直しを問う住民投票を求める活動が市民側からもあった。
→(ここからは広報から抜き書き)その現状を鑑み、住民投票を実施し、市民の皆さんに問いかける必要があると、議会で判断されました←

この抜き書き部分で、あいまいなところがあると思う。
“市民の皆さんに問いかける必要があると”→「何を」問いかけるのか?目的語が明示されていない。
この前の文を含めて文脈から捉えれば「現基本設計の見直し」になるはずだが、それをはっきり書かないのはなぜか。
同じことを二重に書くことを回避したのか、それとも意図的にぼかしたのか。
これは重要だろう。お役所的表現に騙されるかはぐらかされるどうかというところだ。

ともあれ、
「市」も「住民投票を求める市民」も現基本設計を見直そうと思っているので、(その他の)市民の皆さんも見直そうと思いますか? と問いかけたい。
ということが住民投票開催の理由といえるか・・・。


ということで、この理由と投票項目を組み合わせると、
現基本設計を見直すかどうかを「路線の変更を伴う、伴わない」という事柄で問う。 ということか。

ここで率直に思うことは、それなら投票項目は、“現計画を見直しますか? 賛成or反対” でいいじゃないか?
なぜ「路線の変更を伴う、伴わない」などというワンクッション置くような表現をしたのだろうか?


というように、この住民投票は一次的な情報を得ると次の疑問が浮かび上がってきてしまうのだ。

今まであえて書かなかったが、
「路線変更するとどうなるのか?」
  ↓
「敷地面積が減ります」
  ↓
「減るとどうなるのか?」
  ↓
「市庁舎面積も減ります」
  ↓
「何階建てになるのか?」
  ↓
「5階建てはムリです」

というように情報を得るたびに疑問が湧くのだ。こんなことで確実に余すところなく情報共有はできるのか。

そしてさらに問えば、「そもそも議会は、なんでこんな投票項目で住民投票をやろうと決めたのか?」となるはずだ。
そういう疑問に対しても情報共有するべきなのか。

この疑問の連鎖にまちづくり集会はどう対応したのだろうか?  

2015年07月30日 Posted by けま at 07:28Comments(0)まちづくり集会

第4回新庁舎見直しに関する実務協議

4回目となる実務協議の傍聴に初めて参加してきた。

すでに3回の協議が開催されていて論点が絞られており、それぞれの論点に関して求める会、市側双方合意が得られているようだ。
これは今日の協議前に配布された資料に細かく書いてあった。

今回の協議で話し合われたことで多く時間を割いた事柄は、
前回市側が「市民試案では職員の机と資料棚(キャビネットと称している)が入りきらないですぅ」という質問に対して、
求める会が具体的な図を示し、「机のサイズの小型化、キャビネットを倍の高さにすること、そしてこういう配置で、ホラ収まります。」
という答えを示したことについてだ。

一体何を協議しているんだ、と思う。
「協議」なんだから市側だって問題点について解決策のひとつやふたつ考えてきたらどうだろうか。

市側の想定しているサイズの机、キャビネットが入りません=新庁舎面積を増やさないとイカンのです。面積増やせば入るのデス。
要はこういうことなのだろう。

住民投票の結果、選択肢2が採用されることになった。
これは今回の協議で配布された資料1に市長の見解として明記されている。
選択肢2は、・東庁舎を活用し新庁舎の規模縮小をはかる。 とある。
なのに市側は未だに面積を増やそうと考えていることが、この机キャビネット質問で見えてくる。
市側はまじめに新庁舎建設に取り組もうとしていないことが想像される。

きっと第1回から万事がこういうことなのだろう。
求める会の皆さんの苦労が忍ばれる。  

2015年07月30日 Posted by けま at 04:41Comments(0)新庁舎建設

まちづくり集会総括 2

前回の続き。

投票項目についてわからない点を3つ挙げた。
これが解明され、市民みんなが項目の意味を理解し共有されればよいことになる。
もうひとつ、「そもそもなんでこの投票項目で住民投票をやることになったのか?」
住民投票をやる理由くらいは市民も理解しておいたほうがいいだろう。

今回の住民投票は市議会議員からの提案で実施された。
平成27年3月20日、4人の議員が共同提案した「議員提出第5号議案」が大元だ。
ここの第1ページにこの議案を提出した理由が書いてある。
曰く「この案を提出するのは、新庁舎建設における現計画の見直しを問う住民投票で確認する必要があるからである。」

・・・・なんか日本語おかしくないっすか?

仕事に行かねば。今日はここまで。  

2015年07月29日 Posted by けま at 05:07Comments(0)まちづくり集会

まちづくり集会総括

市民自治会議の委員に任命された。
7月22日、第15回市民自治会議、私にとっては初めての市民自治会議が開かれた。
その時思ったことをとりあえず書き記しておこう。あとからいろいろ調べないといけないことが多くあった。


平成27年5月31日に行われた新城市住民投票。
選択肢1は「市道東新町桜淵線の路線の変更を伴わない現計画の見直し」。
選択肢2は「市道東新町桜淵線の路線の変更を伴う現計画の見直し」。

この2つのどちらかを市民に選択してもらう投票だった。
これが「わかりにくい」とのことで、5月16日に「市民まちづくり集会」が行われた。

「まちづくり集会」は新城市自治基本条例の第15条にその目的が書かれている。
→市長又は議会は、まちづくりの担い手である市民、議会及び行政が、ともに力を合わせてより良い地域を創造していくことを目指して、意見を交換し情報及び意識の共有を図るため、3者が一堂に会する市民まちづくり集会を開催します。←

ここで注目したいのは「意見を交換し情報及び意識の共有を図るため」という文言。
この部分を議長の鈴木誠先生は取り上げられた。 あのまちづくり集会は「意見を交換し情報及び意識の共有を図る」集会であったのか?と。

あの壇上でコーディネーターをされた鈴木先生は、会場客席からのいわゆる“ヤジ”に大変ご立腹だったことを話された。
ああいうことをする輩はまちづくり集会の意図するものを阻害しているのだから、なんらかの規則を設けて会場から排除できるようにしたほうがいいのではないか?
ともおっしゃられ、それに賛同する議員さんもちらほらいた。

まずは 1、あの住民投票について「意見を交換し情報及び意識の共有を図る」にはどういうふさわしい方法があったのか?ということだ。
あの2項目にはわかりにくい点があり、それについての情報を共有しないといけないといけないわけだから、
そのわかりにくい点を書き出してみたいが、ひとつ考慮しないといけない点がある。

あの「第3回市民」まちづくり集会」は「市民まちづくり集会実行委員会」のみなさんが実行してくれた。
この回のまちづくり集会においては自治会議と実行委員会との密な連絡はなかったことが確認されている。
なので先ほど書いた「わかりにくい点」が自治会議と実行委員会で異なっていたのではないか?ということだ。
もちろん私も今からそのわからない点を書こうと思うのだけれども、それが実行委員会のものと異なっているかもしれない。
これはビデオ(まだ残っているか?)で確認するか、実行委員会の誰かに聞いてみるしかない。

とりあえず挙げてみよう。
1・市道東新町桜淵線ってどこ?
2・路線の変更を伴う、伴わないってどういうこと?
3・現計画の見直し、ってどこを見直すの?

・・・・改めて書き出してみて、こんなに疑問点がある投票項目では、どちらかに〇と言われてもつけにくいよね。
この点が第3回まちづくり集会で解明され、市民に情報共有がなされたのかを検討しなくてはいけない。
その情報共有をヤジが阻害していたのなら問題・・・なのだろう。
ここ大事だ。

とりあえずここまでにしておこう。続きはまた。  

2015年07月28日 Posted by けま at 04:43Comments(0)まちづくり集会