まちづくり集会はどんな感じだった? 3

現計画の説明があった後、この現計画をどのように見直すのか?の説明が実行委員長田村氏から為される。


7 現計画をどのように見直すのか? 田村太一氏

・見直し(両選択肢)の共通事項 1「建設場所」は現計画地から変えない 2「建設費用」は現計画(49億700万)を目標とする 3「庁舎面積」は機能を確保した上で縮小する
・庁舎の階数、建設費用はまだ確定されていない。


DVDを見てて初めて気が付いたのだけど、『2「建設費用」は現計画(49億700万)を目標とする』ていうのは、選択肢2が得票しても建設費用の上限が下がるわけではない、という解釈も可能なのだね。両選択肢共通事項だから。
広報では「建設費の経費が選択肢1より縮減できる」とは書いてあるけど・・・。
「3階建て」で合意できても、だから「30億」になる必然性は無く、例えば40億円くらいかけてもOKみたいなことも可能なんだね。

でもこれ、この説明部分だけで改めて眺めると、具体的な市庁舎の姿が全くイメージできないよね。
建設費用は確定はしていないけど「49億700万」が上限目標。なのに庁舎面積も階数も決まっていない。
そういう状態でさっきの「イメージ動画」を見せられれば、「イメージ動画の建物はどっちの選択肢なの?」って思うだろうな。


そして各選択肢の説明に入る。


8 選択肢1の説明 実行委員 前澤このみ氏
・1環境配慮工事の見直し(太陽光発電・屋上緑化とりやめ) 2平面形状の見直し(建物の凹凸を見直す) 3内外装仕上げの見直し(木製ルーバー・床、壁、天井)
・庁舎配置、道路形状は見直さない


これは壇上スクリーンに投映された文言をそのまま読んだだけ。イメージしやすいように現計画の外観が映し出され、そこで描かれている太陽光発電パネルがなくなり、屋上の緑もなくなる、木造ルーバーもなくなる、といった説明が同時に為された。
これは大変シンプルな説明で、そりゃ当たり前。現計画の内外装を無くすか安く仕上げるだけのことだから。建物も突き出てる部分を無くす、ってだけだし。
広報には選択肢1には選択肢2との比較であれこれ書いてあるけど、選択肢1と現計画で比較すればなんにも変らない。
敢えてシンプルに説明することで「見直しとか言ってるけど要は選択肢1=現計画なんですよ」、と前澤このみさんは言外に語ったのかもしれない。今思えばの話だけど。


9 選択肢2の説明 実行委員 山本一昭氏
・1道路形状が変わる
・2庁舎配置が異なる。 東庁舎の活用で総面積の一部を東庁舎が担うため新庁舎の面積は抑えられる。建設費は最重要課題。東庁舎は平成4年建設、一部にひび、雨漏りがしている。地震対策も万全でない。早晩、修繕・改築が必要。修繕改築には合併特例債が使えないため全額市民負担になる。
*(ここで山本氏発言)「庁舎が道路を挟んで分かれているため、市民や職員の移動安全上効率上、問題になります。」
→ここで初めてヤジが聞こえる。
鳳来支所、作手支所ができれば職員が分散するので東庁舎は必要なくなる見方もある。
・3環境配慮工事、平面形状、内外装の見直し(これは選択肢1と同じ)
*説明が終わるころにヤジが多く聞こえる。


これも基本的な事柄は壇上スクリーンに写し出されていた。が、ところどころ山本氏の言葉で説明が入る。
ヤジが飛んだのはスクリーン上に無い事柄を山本氏が発言した時だ。もう一回書くと、
「庁舎が道路を挟んで分かれているため、市民や職員の移動安全上効率上、“問題になります。”」
この「問題になります」が求める会にとってミスリードと受け止められたのだろう。
そりゃそうだろう、要は選択肢2を選ぶと「問題になる」わけだから。それを壇上で市民に訴えられたら求める会はたまったものじゃない。

まちづくり集会の冒頭でこの集会のルール説明があった。
ひとつに、・選択肢の賛否を表明しないでください がある。これそのものではないが十分抵触すると言えるだろう。

前回にも書いたが、選択肢は議会が議決した住民投票条例の中に含まれるもので、本来なら議決した議会が選択肢の説明をするのが筋だ。
それが為されなかった理由については実行委員会に問う必要があるだろう。
それはそれとして、現実的には議会が選択肢説明できない理由があった中で、「公平公正」を目指していた実行委員会が選択肢説明をすることはわからないでもない。
しかし、その実行委員の説明者がミスリードしてしまうとは。
ここでも「公平公正な場」を作ることに拘ってしまった実行委員会の考えが窺える。
その場で発言する人間には「公平公正」を求めることができなかったのだ。何に対しての「公平公正」か?
これはもちろん「市民に対しての公平公正(な情報)」だ。

住民投票に至る経緯の説明で、求める会、議会両方にその機会があったが、求める会は経緯説明だけでなく「求める会は選択肢2を推している」的な発言までした。
これも、求める会、議会の両者に「公平公正な場」を提供したが、「市民に対しての公平公正(な情報)」を提供していなかったと言えるだろう。

発言者に対してあらかじめその発言内容が「公平公正か?」を検閲するのは・・・、これは問題だろうな。
しかし会のリアルタイムの進行の中で、発言に常に注意を払うのは難しいことかもしれない。
実行委員会の管理の及ばない発言者を抱えて、市民に対して「公平公正」な情報を提供する、この難しさにどう対応していけばいいのか。
これも今後の課題だろう。


選択肢の説明が終わって、田村氏に司会が変わっても会場からはヤジがとぶ。
田村氏からこの後の質疑応答の理由の説明が為された。

・庁舎配置と道路形状を見直すか見直さないか?で、どのように私たち(市民)の生活に影響があるのか?
・様々な分野の市民からの質疑応答形式で明らかにする。


というわけで、この後は市民各分野からの質疑応答になるわけだが、回答するのは行政(市側)なのである。


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2015年08月14日 Posted byけま at 08:28 │Comments(0)まちづくり集会

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