本日、公開政策討論会。「政策シート」の胡散臭さ
公開政策討論会の第1回目、いよいよ本日となった。
山本氏のブログに当日会場で配られる「政策シート」が公開されてる。
「会場で」とあるわけだから、来場者にも配られるのだろう。これが最新の3氏の「人口政策」論であると言えるだろう。
ちょっと読んでまとめてみよう。
白井氏
・合併以来毎年約500人の人口減少(自然減285、社会減230、計515)。
・転入・転出の大きな変動(社会減)は毎年3月前後 → 市内の働き場所が少なく市外に出ていくしかない状況の表れ。
・10年前に策定した総合計画の人口推計通りの減少傾向。
・策定当時、「何も手を打たなければ推計通りになる。必要な手は打つ。」
?「穂積市長が言ったことか?」?
・しかし推計通りの人口減少→つまり有効な策が実行されなかった。
?「策は講じたが功を奏さなかった、とも言えるのでは」?
?「市長にこの12年の人口政策を質し、その総括、反省を聞く必要があるかも」?
・人口減少→生産年齢人口の減少→つまり若者の減少→地域の崩壊のおそれ
※白井氏の政策のキモ1 『新城市の資源を生かした企業の優先』
・新城市の資源→「農地」、「再生可能エネルギー(木質バイオマス・太陽光・水力)」、「観光」
・市内資源を活かした職場作り→そこで働く若者→人口減少にブレーキ
※白井氏の政策のキモ2 『地場産業づくりを握って離さない覚悟』
・市内経済循環の豊かさへ繋がる
・市産業政策の発信に繋がる → Iターン者への訴求
・Iターン者を受け入れる条件づくりの重視→Iターン者の増加→多様な発想を市内に呼び込む効果→起業する若者の増加→若者定住化
・経済活性化による自主財源増加 → 子育て・教育・医療環境の整備促進 → さらなる若者増加
なるほど、なるほど。
穂積氏
・新城市の人口問題の中心 1)若者世代の転出超過 2)出生率の低さ(県平均を下回る)
・現政策「新城版・こども園」→0歳~9歳では転入超過
・現政策「婚活事業の開始」→地域での結婚を促す
・当選後の政策「若者世帯の住宅取得補助制度の創設」→定住化を促す
?「若者世代の定住化を促し、人口問題1と2の解決をはかる、ということか」?
・現政策「若者議会」→ 地域への愛着・地域のための行動・自信と誇り
?「若者の地域定着のためのモチベーションをはかる、ということか」?
・新東名は市内への企業進出、産業振興のチャンス → 働く場(雇用)の新たな創出
※穂積氏の政策のキモ 『今後10年間で3000人、最初の4年間で1000人の雇用創出』
・3000人の根拠→市外から市内への通勤数5000-市外通勤数8000 = 『-3000』 この差を埋める
・市内に新しい所得機会の創出→転出の抑制、転入の促進
?「ここでの「転出・転入」は市内に定住する人のことだよね」?
・新城市の人口政策目標 「2030年までに社会的移動の多い45歳未満の世代全体で、転出転入を均衡させること」
・人口を囲い込んだり、奪い合ったりするに等しい政策は必ず破たんする。
・移動を活発化し、交流人口を増やし、世界にはばたく人材を育てるまちが、人口の元になる活力を生み出します。
ちょっとまてよ~、なんだか怪しい書きっぷりだぞ~。
冒頭の「新城市の人口問題の中心」は、その後に続く政策でもって解決を図ろうとしているのだよね?
若い人たちに新城市で結婚してもらって家も建てて住んでもらい、若者の転出超過を防ぐ。
住んでもらえばそこで子供を産むことになるだろうから、出生率も上がる。
若い人に新城市に住み続けてもらうモチベーションとしての若者議会。
こんな感じだよね。
「若者世代の定住化」とは明記されていないけれど、この部分の話の流れを「定住化」ではないと言い切るのもムリがある。
続く部分では、穂積氏の人口政策一番のキモ 「今後10年間で3000人、最初の4年間で1000人の雇用創出」。
その数字の根拠が示され、市内に新しい所得機会をつくることで転出の抑制、転入の促進につなげる、とある。
冒頭「新城市の人口問題の中心」の辺りで使っている「転出・転入」は「新城市に住んでもらう」ことを前提としたコトバのはずだ。
住んでもらう必要がなければ、つまり「市外から通勤してもらえばいい」と言う意味で使っているなら、少なくとも「住宅取得補助制度の創設」はいらないはずだからね。
住んでもらうには「住宅」が必要だ。
その「住宅」を「取得補助」します、と明記してあるのだから、「新城市で住宅を取得すること」=「新城市に住んでもらう事」=「転入」でなくてはならない。
ではその後の 「3000人雇用創出=所得機会をつくることで転出の抑制・転入の促進につなげる」 の「転入・転出」はどういう意味なのか?
冒頭でのコトバと同じ「転入・転出」を使っているのだから、もちろん「3000人雇用創出=所得機会をつくること」で「転入」=「新城市に住んでもらう」を促進する、という意味になるはずだ。(転出はその反対の意味)
ここで突然「新城市の人口政策目標」が出てくる。「2030年までに社会的移動の多い45歳未満の世代全体で、転出転入を均衡させること」が目標ということだが、今までの意味でいけば、3000人の転入(定住化)を促進するが、3000人の転出があっても構わない。というスタンスか。
しかしここでの「社会的移動の多い45歳未満の世代全体」という個所。
特に「社会的移動」とはどういう意味なのだ?
「社会的移動」→引っ越し(転出転入)? 業務に伴う異動? 先に挙げた「通勤数」?
「転出転入」を「社会的移動」と同義にみなして、さらに「社会的移動」を「通勤数」と同義にみなして、「転出転入を均衡させる」を「通勤数を均衡させる」と同義にしてるんじゃあないだろうね。
つまり3000人の雇用創出は単に通勤数を均衡させただけ、3000人の定住化を意図したものではない、と言いたいのか。
こんなのコトバの意味を軽んじて、自分の論旨に都合よく解釈して弄(もてあそ)んでるだけじゃないか。
しかし、こんなふざけたコトバの解釈でもしなくては、次に出てくる「人口を囲い込んだり、奪い合ったりするに等しい政策は必ず破たんする。」の文章の意味が通らない。
ここでも新たなコトバを作り出して、文章全体に通底する意味(定住化)の流れを無視するような言い回しをする。
人口を囲い込むとは? これは「定住化を促すこと」と同義だろう?
人口を奪い合うとは? これは「他市町村」と競って定住化を進めることだろう?
それ以外の意味があったら教えてほしいものだが、コレどう捉えればいいのか。
穂積氏自身がこの文書の冒頭で「若者世代の定住化」を進める政策を唱えておきながら、後半でちゃぶ台をひっくり返すように、「人口を囲い込む」=「人口を奪い合う」=「定住化」政策は破たんすると言ってのける。
いったい何が言いたいのか。
そして最後、「人口の元になる活力を生み出します」
「人口の元」ってなんだ?
「人口増の元」とかならわからんでもないが。
さらっと読み流すと、なるほど~、ぐらいで済んでしまうが、よく読むとトンデモじゃないか。
山本氏のブログに当日会場で配られる「政策シート」が公開されてる。
「会場で」とあるわけだから、来場者にも配られるのだろう。これが最新の3氏の「人口政策」論であると言えるだろう。
ちょっと読んでまとめてみよう。
白井氏
・合併以来毎年約500人の人口減少(自然減285、社会減230、計515)。
・転入・転出の大きな変動(社会減)は毎年3月前後 → 市内の働き場所が少なく市外に出ていくしかない状況の表れ。
・10年前に策定した総合計画の人口推計通りの減少傾向。
・策定当時、「何も手を打たなければ推計通りになる。必要な手は打つ。」
?「穂積市長が言ったことか?」?
・しかし推計通りの人口減少→つまり有効な策が実行されなかった。
?「策は講じたが功を奏さなかった、とも言えるのでは」?
?「市長にこの12年の人口政策を質し、その総括、反省を聞く必要があるかも」?
・人口減少→生産年齢人口の減少→つまり若者の減少→地域の崩壊のおそれ
※白井氏の政策のキモ1 『新城市の資源を生かした企業の優先』
・新城市の資源→「農地」、「再生可能エネルギー(木質バイオマス・太陽光・水力)」、「観光」
・市内資源を活かした職場作り→そこで働く若者→人口減少にブレーキ
※白井氏の政策のキモ2 『地場産業づくりを握って離さない覚悟』
・市内経済循環の豊かさへ繋がる
・市産業政策の発信に繋がる → Iターン者への訴求
・Iターン者を受け入れる条件づくりの重視→Iターン者の増加→多様な発想を市内に呼び込む効果→起業する若者の増加→若者定住化
・経済活性化による自主財源増加 → 子育て・教育・医療環境の整備促進 → さらなる若者増加
なるほど、なるほど。
穂積氏
・新城市の人口問題の中心 1)若者世代の転出超過 2)出生率の低さ(県平均を下回る)
・現政策「新城版・こども園」→0歳~9歳では転入超過
・現政策「婚活事業の開始」→地域での結婚を促す
・当選後の政策「若者世帯の住宅取得補助制度の創設」→定住化を促す
?「若者世代の定住化を促し、人口問題1と2の解決をはかる、ということか」?
・現政策「若者議会」→ 地域への愛着・地域のための行動・自信と誇り
?「若者の地域定着のためのモチベーションをはかる、ということか」?
・新東名は市内への企業進出、産業振興のチャンス → 働く場(雇用)の新たな創出
※穂積氏の政策のキモ 『今後10年間で3000人、最初の4年間で1000人の雇用創出』
・3000人の根拠→市外から市内への通勤数5000-市外通勤数8000 = 『-3000』 この差を埋める
・市内に新しい所得機会の創出→転出の抑制、転入の促進
?「ここでの「転出・転入」は市内に定住する人のことだよね」?
・新城市の人口政策目標 「2030年までに社会的移動の多い45歳未満の世代全体で、転出転入を均衡させること」
・人口を囲い込んだり、奪い合ったりするに等しい政策は必ず破たんする。
・移動を活発化し、交流人口を増やし、世界にはばたく人材を育てるまちが、人口の元になる活力を生み出します。
ちょっとまてよ~、なんだか怪しい書きっぷりだぞ~。
冒頭の「新城市の人口問題の中心」は、その後に続く政策でもって解決を図ろうとしているのだよね?
若い人たちに新城市で結婚してもらって家も建てて住んでもらい、若者の転出超過を防ぐ。
住んでもらえばそこで子供を産むことになるだろうから、出生率も上がる。
若い人に新城市に住み続けてもらうモチベーションとしての若者議会。
こんな感じだよね。
「若者世代の定住化」とは明記されていないけれど、この部分の話の流れを「定住化」ではないと言い切るのもムリがある。
続く部分では、穂積氏の人口政策一番のキモ 「今後10年間で3000人、最初の4年間で1000人の雇用創出」。
その数字の根拠が示され、市内に新しい所得機会をつくることで転出の抑制、転入の促進につなげる、とある。
冒頭「新城市の人口問題の中心」の辺りで使っている「転出・転入」は「新城市に住んでもらう」ことを前提としたコトバのはずだ。
住んでもらう必要がなければ、つまり「市外から通勤してもらえばいい」と言う意味で使っているなら、少なくとも「住宅取得補助制度の創設」はいらないはずだからね。
住んでもらうには「住宅」が必要だ。
その「住宅」を「取得補助」します、と明記してあるのだから、「新城市で住宅を取得すること」=「新城市に住んでもらう事」=「転入」でなくてはならない。
ではその後の 「3000人雇用創出=所得機会をつくることで転出の抑制・転入の促進につなげる」 の「転入・転出」はどういう意味なのか?
冒頭でのコトバと同じ「転入・転出」を使っているのだから、もちろん「3000人雇用創出=所得機会をつくること」で「転入」=「新城市に住んでもらう」を促進する、という意味になるはずだ。(転出はその反対の意味)
ここで突然「新城市の人口政策目標」が出てくる。「2030年までに社会的移動の多い45歳未満の世代全体で、転出転入を均衡させること」が目標ということだが、今までの意味でいけば、3000人の転入(定住化)を促進するが、3000人の転出があっても構わない。というスタンスか。
しかしここでの「社会的移動の多い45歳未満の世代全体」という個所。
特に「社会的移動」とはどういう意味なのだ?
「社会的移動」→引っ越し(転出転入)? 業務に伴う異動? 先に挙げた「通勤数」?
「転出転入」を「社会的移動」と同義にみなして、さらに「社会的移動」を「通勤数」と同義にみなして、「転出転入を均衡させる」を「通勤数を均衡させる」と同義にしてるんじゃあないだろうね。
つまり3000人の雇用創出は単に通勤数を均衡させただけ、3000人の定住化を意図したものではない、と言いたいのか。
こんなのコトバの意味を軽んじて、自分の論旨に都合よく解釈して弄(もてあそ)んでるだけじゃないか。
しかし、こんなふざけたコトバの解釈でもしなくては、次に出てくる「人口を囲い込んだり、奪い合ったりするに等しい政策は必ず破たんする。」の文章の意味が通らない。
ここでも新たなコトバを作り出して、文章全体に通底する意味(定住化)の流れを無視するような言い回しをする。
人口を囲い込むとは? これは「定住化を促すこと」と同義だろう?
人口を奪い合うとは? これは「他市町村」と競って定住化を進めることだろう?
それ以外の意味があったら教えてほしいものだが、コレどう捉えればいいのか。
穂積氏自身がこの文書の冒頭で「若者世代の定住化」を進める政策を唱えておきながら、後半でちゃぶ台をひっくり返すように、「人口を囲い込む」=「人口を奪い合う」=「定住化」政策は破たんすると言ってのける。
いったい何が言いたいのか。
そして最後、「人口の元になる活力を生み出します」
「人口の元」ってなんだ?
「人口増の元」とかならわからんでもないが。
さらっと読み流すと、なるほど~、ぐらいで済んでしまうが、よく読むとトンデモじゃないか。