以前から調べてみたかったこと 2
7月16日に夏目議長から長田議員へ口頭で注意がなされ、問題の発言部分が議事録から削除、録画も削除、という処分が実行された。
これが良いことか悪いことかという疑問はさておき、市議会としての長田議員への対応は一応これで決着を見たと言っていいだろう。
しかしまだ対応しなければならない事柄が残っていて、ひとつは7月14日の浅尾議員のブログにある「新城市本会議での品位に欠ける恥ずべき発言に関する申し入れ」。
この申し入れでは浅尾議員は以下の回答を求めている。
1、 長田議員の提案内容を倫理的、道義的・政治的責任の観点から、長田議員への適切な対処を求めます。
2、今回の長田議員の提案内容について、市の見解を求めます。
この2点に対して議会は回答するのかどうか。
もうひとつは政治倫理審査会での審査結果だ。
7月25日に議員2名(誰かは判明せず)より、長田議員発言問題の政治倫理条例への違反の有無の審査請求がなされ、30日に政治倫理審査会が設置された。
今ではおなじみになった『政倫審』。
この政倫審で、長田議員の責任が審査され処分方法が出されることになる。
この政倫審設置の経過は白井議員のブログにも書かれていて、
(2014年08月04日 長田議員は辞職すべきか?)
→ http://slmichihiro.seesaa.net/article/403154940.html
先に挙げた浅尾議員の申し入れへの回答に応えたような書き方になっている。
というわけで、この時点では長田問題に残された課題は不適切発言への市の見解と政倫審の結果待ちということになっており、ここからなぜ議員の情報発信規制の話が出てくるのか?
書いている私も、今さらながら首をかしげたくなってくる感じだが、ここで転機となる新聞記事が出される。
その前にこの時点での浅尾議員の見解を記しておこう。
少し遡って、7月17日。
この日の浅尾議員のツイッターで以下の事がわかる。
・この日の申し入れはかなわず、22日に再度提出することになった。
・中日新聞記者から取材を受け、そのなかで長田市議質問の議会録画が削除されていることを知らされた。
・事務局にも問い合わせ、16日に削除された事実を確認した。
・これに対して「一方的に知らないうちに隠せば(録画の削除)、解決する問題ではないと思います」とツィートしている。
つまり、冒頭に書いた16日の議会による長田議員への処分を、浅尾議員は全く知らなかった、ということがわかる。
そして22日のツイッター。
・議長への申し入れ。長田議員の辞職と記者会見を求める。
・市長にも申し入れと懇談。市長からも議事録削除の件を聞かされる。答弁した市の立場も問われると発言。
・「議長には、議会閉会後の議事録削除や録画の削除を命じる権限は無いと思います。」
申し入れは無事提出できたようだ。しかし長田議員に対する議会の処分については納得していない感じだ。
この議会の処分を他の議員さんたちは知っていたのだろうか?
前回のブログにより、白井議員をはじめとする議運の議員は知っていたと思うが、どうなのだろう?
今となってはわからない。
そして7月24日、転機となった新聞記事が出る。
■中日新聞 2014/7/24 朝刊
『議員の情報発信を制限へ 新城市議会「ルールつくる」』
市議会全員協議会の冒頭、不適切発言を謝罪する長田市議=23日、愛知県新城市で愛知県新城市の長田共永市議(49)=無所属=が少子化対策として「穴の開いたコンドームを配っては」と市議会で発言した問題で、新城市議会は二十三日、全員協議会を開催。浅尾洋平市議(37)=共産=がブログで長田氏の発言を取り上げたことを「議会軽視だ」と問題視し、今後、議員の情報発信を制限するルールを作ると決めた
■東愛知新聞 平成26年7月24日
『不適切発言の長田市議謝罪 新城市議会全協 進退は議運で協議』
新城市の長田共永(ともなが)市議(49)=無所属、3期=が6月定例会の一般質問で「穴の開いた避妊具を配ってはどうか」などの不適切な発言をしたことを受け、新城市議会は23日、議員18人の全員協議会を開いた。
冒頭、長田市議は「市民の方々に迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪し、所属する総合政策特別委員会の委員長を辞任することを表明。進退については「議員の職責を果たしていきたい」と述べた。
全協では、長田市議の進退、議会のこれまでの対応、情報の発信手段を議論。長田市議の進退に関しては、ほかの市議から辞職を求める申し入れがあったことから、今後は議会運営委員会で協議することを決めた。さらに必要とあれば、処遇についての政治倫理審査委員会を開く。
今回の不適切発言は、ほかの市議が自身のブログで紹介したことで表面化した。全協では、市議がSNS(ソーシャルネットワーク)で情報を発信する際のルールづくりをしていくことも賛成多数で決めた。
手元に残っているのはこの2紙の記事だが、大きく世論に訴えたのは中日新聞の記事だ。
この記事を改めて読んでみて、皆さんはどう感じるだろうか?
特にこの部分、
『 ブログで長田氏の発言を取り上げたことを「議会軽視だ」と問題視し、今後、議員の情報発信を制限するルールを作ると決めた 』
うーむ、やはり、
「長田議員発言問題を世に知らしめたこと」
↓
「議会軽視」
↓
「情報発信を制限するルールを作ると決める」
としか読み取れないか。
長田議員の不適切発言問題が、浅尾議員の議会軽視を咎めるための議員個人の情報発信を制限する決定、に切り替わった瞬間と言えるだろうか。
これが一気にネット中心に世間に広まり、新城市議会の不名誉につながった。
そしてこのような世間の見方に対して、白井議員が自身のブログで反論を展開し始めた。
さらに続く。
これが良いことか悪いことかという疑問はさておき、市議会としての長田議員への対応は一応これで決着を見たと言っていいだろう。
しかしまだ対応しなければならない事柄が残っていて、ひとつは7月14日の浅尾議員のブログにある「新城市本会議での品位に欠ける恥ずべき発言に関する申し入れ」。
この申し入れでは浅尾議員は以下の回答を求めている。
1、 長田議員の提案内容を倫理的、道義的・政治的責任の観点から、長田議員への適切な対処を求めます。
2、今回の長田議員の提案内容について、市の見解を求めます。
この2点に対して議会は回答するのかどうか。
もうひとつは政治倫理審査会での審査結果だ。
7月25日に議員2名(誰かは判明せず)より、長田議員発言問題の政治倫理条例への違反の有無の審査請求がなされ、30日に政治倫理審査会が設置された。
今ではおなじみになった『政倫審』。
この政倫審で、長田議員の責任が審査され処分方法が出されることになる。
この政倫審設置の経過は白井議員のブログにも書かれていて、
(2014年08月04日 長田議員は辞職すべきか?)
→ http://slmichihiro.seesaa.net/article/403154940.html
先に挙げた浅尾議員の申し入れへの回答に応えたような書き方になっている。
というわけで、この時点では長田問題に残された課題は不適切発言への市の見解と政倫審の結果待ちということになっており、ここからなぜ議員の情報発信規制の話が出てくるのか?
書いている私も、今さらながら首をかしげたくなってくる感じだが、ここで転機となる新聞記事が出される。
その前にこの時点での浅尾議員の見解を記しておこう。
少し遡って、7月17日。
この日の浅尾議員のツイッターで以下の事がわかる。
・この日の申し入れはかなわず、22日に再度提出することになった。
・中日新聞記者から取材を受け、そのなかで長田市議質問の議会録画が削除されていることを知らされた。
・事務局にも問い合わせ、16日に削除された事実を確認した。
・これに対して「一方的に知らないうちに隠せば(録画の削除)、解決する問題ではないと思います」とツィートしている。
つまり、冒頭に書いた16日の議会による長田議員への処分を、浅尾議員は全く知らなかった、ということがわかる。
そして22日のツイッター。
・議長への申し入れ。長田議員の辞職と記者会見を求める。
・市長にも申し入れと懇談。市長からも議事録削除の件を聞かされる。答弁した市の立場も問われると発言。
・「議長には、議会閉会後の議事録削除や録画の削除を命じる権限は無いと思います。」
申し入れは無事提出できたようだ。しかし長田議員に対する議会の処分については納得していない感じだ。
この議会の処分を他の議員さんたちは知っていたのだろうか?
前回のブログにより、白井議員をはじめとする議運の議員は知っていたと思うが、どうなのだろう?
今となってはわからない。
そして7月24日、転機となった新聞記事が出る。
■中日新聞 2014/7/24 朝刊
『議員の情報発信を制限へ 新城市議会「ルールつくる」』
市議会全員協議会の冒頭、不適切発言を謝罪する長田市議=23日、愛知県新城市で愛知県新城市の長田共永市議(49)=無所属=が少子化対策として「穴の開いたコンドームを配っては」と市議会で発言した問題で、新城市議会は二十三日、全員協議会を開催。浅尾洋平市議(37)=共産=がブログで長田氏の発言を取り上げたことを「議会軽視だ」と問題視し、今後、議員の情報発信を制限するルールを作ると決めた
■東愛知新聞 平成26年7月24日
『不適切発言の長田市議謝罪 新城市議会全協 進退は議運で協議』
新城市の長田共永(ともなが)市議(49)=無所属、3期=が6月定例会の一般質問で「穴の開いた避妊具を配ってはどうか」などの不適切な発言をしたことを受け、新城市議会は23日、議員18人の全員協議会を開いた。
冒頭、長田市議は「市民の方々に迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪し、所属する総合政策特別委員会の委員長を辞任することを表明。進退については「議員の職責を果たしていきたい」と述べた。
全協では、長田市議の進退、議会のこれまでの対応、情報の発信手段を議論。長田市議の進退に関しては、ほかの市議から辞職を求める申し入れがあったことから、今後は議会運営委員会で協議することを決めた。さらに必要とあれば、処遇についての政治倫理審査委員会を開く。
今回の不適切発言は、ほかの市議が自身のブログで紹介したことで表面化した。全協では、市議がSNS(ソーシャルネットワーク)で情報を発信する際のルールづくりをしていくことも賛成多数で決めた。
手元に残っているのはこの2紙の記事だが、大きく世論に訴えたのは中日新聞の記事だ。
この記事を改めて読んでみて、皆さんはどう感じるだろうか?
特にこの部分、
『 ブログで長田氏の発言を取り上げたことを「議会軽視だ」と問題視し、今後、議員の情報発信を制限するルールを作ると決めた 』
うーむ、やはり、
「長田議員発言問題を世に知らしめたこと」
↓
「議会軽視」
↓
「情報発信を制限するルールを作ると決める」
としか読み取れないか。
長田議員の不適切発言問題が、浅尾議員の議会軽視を咎めるための議員個人の情報発信を制限する決定、に切り替わった瞬間と言えるだろうか。
これが一気にネット中心に世間に広まり、新城市議会の不名誉につながった。
そしてこのような世間の見方に対して、白井議員が自身のブログで反論を展開し始めた。
さらに続く。