「会派」があったのか

浅尾議員の2017年2月7日のブログで「議会改革」のことを話題にしている。

「これでいいのか?「議会改革」が一部の議員だけで進められる。」
 → http://asao.dosugoi.net/e945228.html

これについては白井議員も1月29日のご自身のブログで触れていて、色々満足できない部分もありながら、まずは「議会改革」の動きが議会内から自発的に出てきたことに期待したいという内容。

「議会改革は止まらない。新城市議会は休憩中。それでも、もしかしたら。」
 → http://slmichihiro.seesaa.net/article/446409484.html

浅尾議員は「議会改革」のための「議会改革検討会議(仮称)」のメンバーに大変ご立腹なようで、色々な視点からそのおかしさを指摘している。

で、その指摘の中にちょっとびっくりな点があった。
なんと「新城同志会」とかいう会派が、いつの間にか存在しているというのだ。

新城市議会の会派については私がブログを書き始めたころ結構な話題になっていた。

白井議員
「会派復活? 」2015年08月15日(http://slmichihiro.seesaa.net/article/424192967.html
「勝手に、会派を名乗ったら」2015年08月17日(http://slmichihiro.seesaa.net/article/424331987.html

ブログ「パンセ(みたいなものを目指して)」(お馴染み「腰痛持ちさん」のブログ)
「会派って何?」2015年08月18日(http://blog.goo.ne.jp/bitte1107/e/8ed06a65ee1c71eede10d2e763a9e774

こちらの記事を改めて読んでみて、当時の私は多分「会派は不成立に終わったんだな」と理解していたのだと思う。
私のこの記事「4月の議会報告会は? 2(2016年05月04日)」(http://kemanomake.dosugoi.net/e862618.html)、その中に「会派を復活させようとした「新城同志会」の議員」という件がある。
「させようとした」という書き方は「しかし復活できなかった」というニュアンスを含ませた書き方だ。

とまぁ長くなってしまったが、要するに私は今現在、新城市議会には会派は存在しないと思っていたのだ。


で、この会派のメンバーのSNSを調べてみたら、

山崎議員(新城同志会メンバー)
「新城同志会が晴れて発足」2015年8月27日 (https://www.facebook.com/yuichi.ymz/posts/1693114260900199

なんて記事があって、確かに会派の設置が認められていたことがわかった。

すっかり見落としていたわい。

改めて「新城市議会基本条例」を見てみると、
http://www1.g-reiki.net/shinshiro/reiki_honbun/r366RG00000655.html#e000000247
第16条に「議員は、議会活動を円滑に実施するために、会派を結成することができる。」と書いてある。
条例違反ではないのだな。

白井議員のブログを読み返してみると、新城市議会が会派をなくした経緯やその意義が書かれていて、全くその通りだと思う。
結成することができてもそれをあえてやらないところに、当時の市議会の議会改革に対する矜持を感じる。それは今の議員の一部にも受け継がれている。

ところがこの「新城同志会」とかいう輩の言い分ときたら、先ほどの山崎議員のFBには
「平成25年6月の議会運営委員会で「会派制の不採用」を決めており、議運の承認が必要だとの見解がありましたが、会派設置届はあくまで議会基本条例に基づいた行為であり、議運での会派制の不採用は細則、運用上の問題です。よって上位の基本条例に準拠し、設置が認められたという次第です」
とあるように、会派をなくした意義など全く無視し、「細則、運用上の問題です。」とただの条例解釈の問題に貶めている。
住民投票の選択肢をわかりにくいモノにし、住民投票が要求された真意を全く汲み取られなかったことも、こんなことからもよくわかる。
会派をなくすために当時多くの話し合いを持ったはずなのにその経緯を考慮しないという態度は、少数者の意見を汲み取るための話し合いなど無視する姿勢につながるように見える。つまり多数決で決めちまえ、という数の論理しか考えていないようにも見えるのだ。

この会派設置から2年。会派の名前で、特に活動もしていないからこそ今までその存在が気づかれなかったと言えよう。
「議会改革の一環です。第二次議会改革です。そういった点で、意義深いと思います。」と山崎議員は書いている。なんで2年も黙り込んでいたのかわからないが、(そりゃ今年が選挙の年だからだろうが)今年の議会は議会改革の見直しを正式に謳ったわけだから、ぜひともその存在感を議論でもって示してほしいものだ。  

2017年02月08日 Posted by けま at 05:28Comments(0)新城市議会