事実と全容

今回もしつこく、監査請求の新聞記事のはなし。
元記事はこちら、パパさんのブログ → 「今日の朝刊記事(住民監査請求に関する)」(「パパゲーノの夢」より)

ほとんどの人は新聞記事に書いてあることは事実であり、それが事柄の全容だと思っているだろう。
事実であることは確かなのだが、例えば記事に出てくる「平屋の建物」という言葉。
この言葉だけで具体的にどういう建物かわかる人はまずいないだろう
きっと各々の常識的な想像で「平屋の建物像」を補完して、そのまま特に疑問も持たないでいるに違いない。

ではこの「平屋の建物」について、リンクしてある加藤市議の一般質問の議事録からわかることを抜き出してみよう。

箇条書きにしてみると、

1・「母屋(事業用地内)」と「離れ(事業用地外)」は同時期に(補償のための)調査していない。

2・「離れ」は「借家」で「4軒長屋」

3・「住まいがなされていない」→人が住んでいる形跡がない


「借家で4軒長屋」だそうだ。

一  体  誰  が、 「平屋の建物」、しかも「母屋と離れのような関係」という言葉から「借家の4軒長屋」を想像するだろうか。
しかも「住まいがなされていない」のだそうだ。


と、こうなるとなぜこのことが新聞では書かれなかったのか? と、誰もが思うだろう。
んー? なぜだ(笑


整理してみると、加藤市議の議会での質問によって明らかにされた「住まいがなされてない4軒長屋」は、加藤市議が独自に調査してわかったことだ。
一方この「住まいがなされていない4軒長屋」は、コンサルタント会社も調査し報告書を市に提出している。
しかしその報告書では、加藤市議の調査したところの「住まいがなされていない4軒長屋」という部分が黒塗りされていて『わかっていない』。

この『わかっていない部分について監査請求をした』、という事。
これが新聞記事が一番に伝えたいところ、新聞記事の主題、といっていいだろうか。

黒塗りされてわかっていない部分があるのに、そのわかっていない部分を「4軒長屋」と具体的には書けなかった、ということだろうか。

なんだか理屈をこねくり回しているようで、自分でも書いててめまいがするようだ。
しかしこうしないと、記事の主題と矛盾が生じる、か・・・。


新聞記事に書かれていること、ニュースで報道されることなどなど、メディアの発表は事実ではあるが、全てではない。
こんなことが今回の事件から見て取れる。
気になる事件は、今回のように詳しい人のブログとか、議事録のような別のソースで調べるクセをつけないといけないな。

しかしこの事件。
加藤市議の調査による「住まいがなされていない4軒長屋」、つまり常識的に補償基準を満たす物件ではないのに、実際に1200万円の補償がすでに行われている。

一体報告書にはどのように書かれているのだろうか?
そしてその書かれていることを、「補償基準を満たす」と判断した市は正しかったのか。

監査請求が正式に受理されれば11月26日までに結果が出るとのこと。
どういう事実があったのか、発表が待たれる。


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2016年10月07日 Posted byけま at 12:40 │Comments(0)新庁舎建設市政を考える

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