市民案についての協議を市役所で行ったが・・・?

市民案についての協議を市役所で行ったが・・・?



なかなか思い切った行動に出たものだ。
協議開始10分ほどで会合は終わり。市長や報道関係のみなさんのその時の顔を見てみたかった。

翌日の新聞では東愛知新聞と読売新聞で記事になっていた。
今までの例からも翌日すぐに全紙で記事になることはなかったから、本日もまた新聞をチェックしてみよう。
新聞によって報道のニュアンスが異なったりするので比べてみるとおもしろい。

そもそもなぜこのような事態になったのか? 住民投票からの動きを見てみよう。

こういう時のため、というわけではないが(笑、市庁舎関連の新聞記事をスクラップしてあるので足取りを追うことができる。
そして新聞記事ということもあって一応の公正さがあり、一般市民が知ることのできるレベルの情報であることも良い。
その筋の人しか知りえない情報(これも大事だが)でないことは、すなわち一般新城市民の理解しているレベルであるということだ。

5月31日
住民投票が行われ、その結果選択肢2「市道の路線変更を伴う現計画の見直し」が得票した。

6月3日
求める会は、新庁舎を「3階建て5000平方メートル総事業費30億円」とするよう、市長・市議会議長に要望した。
(6/4 中日)

6月5日
住民投票の結果を受けて市長は以下の見直し案を発表した。
 ・3または4階建て
 ・延べ面積は7000平方メートル程度
 ・総事業費は未定
 ・東庁舎は存続

見直し案の基本原則は以下の通り。
 1 東庁舎を全面活用し新庁舎規模縮小を図る
 2 災害に強い安心安全の拠点 市民サービス充実と行政効率向上 基本機能を低下させない
 3 新たな市民合意の上で住民投票を踏まえ市民の願いに配慮する
 4 速やかな施工を目指し早期決着を図る
(6/6 東日)


6月18日
本会議を再開。市長の答弁
「一番肝心のは人心を失うことだ。庁舎建設に込められた民意や市民の心を切り離して建設を進めることはできない」(6/19東愛知)
「3階建て30億円案の実現可能性を検証協議し具体的な議論を行う」とした。
・「議会同意を経て適正に選択肢が決定し市民に判断が委ねられた。結果を真摯に受け止め責任を持って検証し速やかな解決を図っていきたい」
(6/19東日)

6月19日
本会議の最終日。一般質問を受けて市長の答弁
・見直し作業は「求める会」の代表者らと「3階建て30億円」の根拠や図案などで実現性を協議し事業費縮小を目指すとした。
・投票結果を尊重して見直した案では事業費削減が前提になると判断。(6/20東日)

6月29日
本会議再開。議案審議(討論・採択)が行われ閉会
・「付け替え道路」を元に戻す議案可決。一部議員反対。(6/30中日・東愛知)
・求める会との実務協議は7月3日から全5回実施決定。(6/30東日)

7月3日
第1回実務協議開催
・市長冒頭で「実務協議を通じより良い結論を導き出したい。真摯に率直な意見交換を行い、市民の理解が得られる見直し案を示したい」(7/5東日)
・市長冒頭で「新たな市民合意を踏むステップにしたい。「真摯に率直な意見を交換し庁舎建設のより良い解決へつなげたい」(7/5東愛知)
・協議運営に関する事前確認では守る会から 1 3階建て30億円 2 東庁舎の活用 3 付替道路なし の前提条件が示された。市側は2、3は同意したものの1は検討が必要とし平行線をたどった。(東日)
・求める会試案における駐車場の乗り入れ口について市側の説明 1「現庁舎前乗り入れ口」は法的に禁止 2「体育館前交差点」からの乗り入れ口は庁舎の形状配置を変えないと不可能。(東愛知)
・市側の提案における駐車場の乗り入れ口について求める会側の説明 1「文化会館前交差点」からの乗り入れは極めて危険なので拒否」(東愛知)
・総事業費について市側から「あくまで30億円を目指すのか?」 求める会「市民の理解が得られるなら多少のオーバーは良いのでは。」(東愛知)

7月9日
第2回実務協議
・「体育館前交差点」からは原則乗り入れ禁止。さらに大型車が誤進入した時の市側作成の迂回シミュレーションでは、求める会試案の「3階建て約5000平方メートル」の庁舎形状配置階層を変更しなければならないとされる。市側「体育館前交差点」からの乗り入れをやめ、「現庁舎前」乗り入れ口とするため国などと協議する方針。求める会は「今後、会の中で協議検討していく」(と述べる。
(7/11東愛知)

7月16日
第3回実務協議
・この時の新聞記事見当たらず。

7月29日
第4回実務協議
・これまでに面積と総事業費は妥協点も見られたが、階層を上げることについては両者の認識が一致しなかった。
・市長「協議の中で共有できるところもあったように思う。責任ある案を出して協議が無にならないようにしていきたい」。
・求める会加藤市議「大きな箱モノは維持管理費がかかり市民の負担になる。最善の検討をして見直しの答えを出してほしい」
(7/31東愛知)


うーむ、これ新聞記事だけからピックアップしてるんだけど、これは多分「求める会」のみなさんからしたら噴飯ものではなかろうか。
特に実務協議の内容のスッカスカなところ。求める会は実に誠実に市側の指摘に応えてきたというのに。

でも一般市民からしたらこれしか情報は無いわけで、マジメに新聞読んでる市民がいたら誤解されそう。

まだ続きがあるので次回。


同じカテゴリー(新庁舎建設)の記事
 裁判傍聴に行ってきた 3 (2018-07-30 09:58)
 裁判傍聴に行ってきた 2 (2018-07-29 03:36)
 裁判傍聴に行ってきた (2018-07-26 05:07)
 東庁舎改修事業費、一体誰が? (2016-10-20 10:38)
 事実と全容 (2016-10-07 12:40)
 9月28日朝刊の記事 2 (2016-09-30 12:43)

2015年12月04日 Posted byけま at 08:39 │Comments(0)新庁舎建設

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。