メディアの報道、現場の声

あるところから情報が発せられた場合、特に深く考えることもなく「なるほど、そうか。」と「事実」として受け取ることはごく普通のことだ。
とは言うものの同じ情報を複数の発信場所から得ていると、その情報の内容や扱い方の違いに気づくことも多い。

「情報の信頼度」という面を考慮しなくてはならない場合もあるだろう。
大手の新聞記事なら信頼できるのか? 現場の人の声の方に真実が含まれてはいないか?

「情報の恣意的な切り取り」もあるだろう。
大手新聞記者が取材で得た情報を『すべて』報じてくれているのか? 現場の人の声の方に報道されるべき情報があるのではないか?

この2点を強く感じたのが、どすごいブロガー「パパゲーノの夢さん」の2月16日の記事。

「新聞に書かれなかったこと(報道されなかったこと)」(http://pensee.dosugoi.net/e839697.html


記事後半、リコール反対派の露骨な妨害工作が具体的に書かれている。
これこそまさに「現場の声」なのだろう。

ところがこれが新聞記事になると、



妨害の具体例としては赤線で引いた箇所、「市長支持派の不穏当なチラシ」と「署名は縦覧されると宣伝した」の2点のみ。

そしてこの記事においては、


リコールを求める会側の「署名が集まらなかった理由」を報じているわけだが、まるでリコールの会側に『だけ』問題があったかのような書きっぷりだ。

地元大手の中日新聞や全国紙の毎日新聞がこのように報じれば、ほとんどの市民が記事に書かれたこと『だけ』が真実として信じるだろう。
しかし実際に受任者として市内を歩き回り、市民の声を直接聞き、妨害工作を目の当たりにした方の生の声は、「これもまた真実」として記憶に留めておかなくてはならない。  

2016年02月18日 Posted by けま at 08:18Comments(0)市長リコール運動