山崎市議、交付金不適切申請の件 7

すでに何日か過ぎてしまったが、4月24日の新聞に山崎議員による不適切申請に対する新城市の対応の記事が載った。

中日新聞



東愛知新聞



東日新聞




新城市は平成25年度(2013年度)、平成26年度(2014年度)分の交付金、合わせて93万6千円の返還を求めて、団体もこれに応じる、となったようだ。

「悪いコトしたんだから金を返せよな」というセリフは個人と個人の間柄なら説得力があるけれども、市という公的な団体が個人に「金返せ」と言うからにはその根拠となるモノ、つまり法律やら条令がなくてはならないだろう。
これは東日新聞の記事に書いてあって、「新城市補助金等交付規則」なるモノが返金を求める根拠になるらしい。

ではその返金を求める理由だが、
東日
「事業費用の支払いが完了せずに領収書を作成したのは交付金の交付要件から逸脱し(1)、信義則に反する(2)」

東愛知
「提出された領収書は事業が完了していないにもかかわらず、完了したかのように作成された(1)」
「市民に対する信頼を揺るがすものである(2)」

中日
「交付金の受給期限に間に合わせるため、虚偽の日付が記載された領収書を市に提出していた(1)」

抜き書きしてみたが、1番の理由は「虚偽の領収書」なのがわかる。
山崎議員は「仮の領収書」と説明していたらしいが、市は「虚偽の領収書」と判断したらしい。
(つまり山崎議員の領収書の説明はウソだと、新城市は判断したってことだよね)

もう一つの理由は「 信義則に反する 」。
東日新聞ではそのまんま「信義則」という言葉が使われ、東愛知新聞では「市民に対する信頼を揺るがすもの」=「信義則に反する」という使われ方だろうか。

実は初めて聞いた「信義則」なる言葉。
手持ちの電子辞書(広辞苑)で調べてみると

信義則=信義誠実の原則の略称。私法上、権利の行使や義務の履行のあたり、社会生活を営む者として、相手方の信頼や期待を裏切らないように誠意をもって行動することを求める法理。

解説文も難しい(苦笑。 「私法」ってなんだ?

「私法」 → 私益または対等な市民の生活関係について規定した民法・商法などの法律の総称。
「公法」 → 国や地方公共団の組織・権限または公益に関する法の総称。

法律的な言葉を正しく扱うにはどうしたらよいかワカランので、一般市民が辞書を引いたレベルで解釈してみよう。

つまり、信義則てのは「私法」に属する考え方のようだ。
今回の交付金のことに当てはめてみれば、団体と市とは、「対等な市民の生活関係」ということなのだろう。
対等故に、団体(市民)は提出する書類について、市の信頼を裏切らないよう誠意をもって作成しなくてはならず、市も提出された書類は信頼して誠実に(期限を守るとか金額も正しくとか)交付金を交付しなくてはならない、ということだろうか。
で、山崎議員属する団体は市の信頼を裏切る書類作成を行なった、つまり「信義則に反した」と、こういう事だろうかね。

そして全額返還を求めたというわけか。

その全額返還にも市長は難しい言葉を添えていて、「『 一罰百戒 』の意を込めて全額返還を求めることにした」。

この「一罰百戒」も辞書で調べてみると、

一人を罰して、多くの人の戒めとすること。

ふーむ、これはちょっと意味深な感じだ。


虚偽の領収書作成は山崎議員がやったことなのは明白なので、全額返還も山崎議員がそれを負うのだろう、と考えてしまうが、新聞をよく読めば市は「団体」に全額返還を求めている。
市とすれば交付金を返してくれさえすればよくて、団体内で会員の皆さん個人個人がどういうカタチで負担をするのかは関係ないと考えているのだろうか。
果たして山崎議員は漢気を見せて、全額自分持ちで返還するのだろうか。

しかしこれはよく考えてみると、交付金が支払われる仕組みにも問題があったのでないかとも思える。
山崎議員の肩を持つわけではないが、交付金の受給期限にもう少し余裕や幅を持たせられないかとも思うし、素人が業者からの大きな金額の請求を支払う事への負担を考えれば、自治振興事務所などの細かなケアも必要なのではないかとも思う。
これは今回のこの事件からの教訓として、市側は反省し対策を考えなければならないことだと思う。

新聞記事では、このような市側にも求められるであろう反省や次の対策が全く見られない。
これはなんだか不思議な感じだ。
この一件のようなことが他の地域自治区でもないかどうか調査するのが本筋のような気もするが、そういう動きも見られない。

この辺りに先ほどの「一罰百戒」の意味深さがあるような気がするのだが。

長くなったので次回。  

2018年05月01日 Posted by けま at 03:01Comments(0)山崎市議交付金不適切申請

千郷中こども園移転のこと 3

つい先日、千郷中こども園でこども園移転の説明会があったそうな。
というのも、妻が用事でこども園に行く日に偶然説明会があることを知って参加してきてくれたのだ。

どんなことが話されたかというと、候補地は2か所から選定する段階に戻った、ということらしい。

移転場所は「稲木のVドラッグの裏手」でほぼ決まった感じだったのが、もう一つの候補地の「現在地の北側」との2か所で再度決めなおす、という風になったらしい。

「らしい」「らしい」と、余りに伝聞的で申し訳ない。
なんせ妻の話の又聞きなので。

あと興味深かったのは、参加したママさんたちが少なく感じた、という話。
ウチも今は次男が通っているけれど、新しく千郷中こども園ができるころには全く関係なくなっているので、この移転の話は切実な事柄ではない。
今通園させている親御さんはみなそう思っているんじゃないだろうか。
そして今年入園してくる子どもさんの親御さんもこの説明会にいたようなのだが、初耳だ、という親御さんもいたようなのだ。

この移転の話は保護者に関係があるようでそれでもなかなか浸透しづらいのは、実際影響を受けるのは“今”の保護者では無くて、園が完成したころの保護者だからだろう。
そしてその当事者になるであろう保護者は、“今”千郷中こども園で移転の話が出ていることを多分知らないのだ。

こうなってくると、結局仕事としていつでも、いつまでも関わっていられる行政の方が有利だ。
私たち保護者は時間を作って、説明会に参加しなくてはならない。
一々仕事やら用事を休まなくてはならない一般人の方が苦痛が大きい。

話し合いや説明会を丁寧に積み重ねると言うと、とても丁寧な市の対応だと感じるけれども、それに付き合わなければならない一般人の方が先に息切れする。
結局行政の言うとおりになってしまう。
今回、妻が感じた「参加者が少なく感じた」というのは息切れの表れではないだろうか。

結局、子ども園の場所はどこでもいい。
保護者は大体慣れてしまうものだ。

一番問題にしなくてはならないのは、やはり取得する土地に反社会的勢力が絡んでいることだろう。
その反社会的勢力の土地の収用時に、余計なお金がかかってしまうことを懸念する。

やはりこういう時こそ、市議さんの出番だろう。
予算に関わる仕事、市民の税金の番人たる市議会議員さんに余計な費用のかからない移転計画であるかどうか、しっかり見張っていてほしい。  

2018年04月23日 Posted by けま at 14:27Comments(0)市政を考える

平成30年度 議会報告会 に行ってきた

前の記事で宣言した通り、18日千郷地区で開催された議会報告会に行ってきた。

仕事で到着が少し遅れて、会場では山田たつや議員がプロジェクターで映し出された今回の報告会の資料を読み上げていた。
この後で質疑応答だよなーと思いながら聞いていたのだが、これがなかなか終わらない。
資料も結構厚いものだから、いちいち読み上げていると時間が無くなってしまうのだな。

御存知の通りこの千郷地区は、私がここのところずっと取り上げている山崎議員の交付金不適切申請の件の舞台となっているところだ。
そして資料を読み上げている山田議員はその件を議会で質問したご本人。
資料の読み上げなんぞササッと終わって質疑応答の時間を多めにとって、この件について色々話をしてくれるのだろうなどと考えていたのだが、どうも感じが違う。

予定では8時からグループワーク開始と聞いていたが、報告が終わったのがその8時。
これでは十分に質疑応答の時間が取れないんじゃないかと思っていたが、一応質疑応答タイムにはなった。
で、ここからは件の山崎議員が司会進行になった。

千郷地区には、市民には頼もしく現役市議には目の上のたんこぶ的な(笑)市民が2人いらっしゃる。
おひとりは加藤元市議。そして市長選では残念ながら敗れてしまった白井元市議。
この千郷地区での議会報告会にも当然いらっしゃる。そりゃこの地区の市民だものね。

質疑応答タイムに入ると、早速こちらのお二人が挙手をする。
渋々指名する山崎市議。
そして「質問はひとりひとつまで。」とクギを刺すのを忘れない。

加藤さんも白井さんももちろんこの地区での一番ホットなテーマは御存知で、その件について質問をするのだが、元市議としては今回の件の市議会としての態度や対応が歯がゆいのだろう。
質問というよりは市議会に対しての苦言が厳しく、そして長い(笑。

冷静に淡々と質問がなされ、そして議員さんも必要十分なコトを私たちにもわかりやすく回答してくれるのが本来の議会報告会のあるべき姿ではあろうが、加藤さん白井さんの小言っぽい質問をくどくどと聞かされていると現職議員さんたちも腹が立ってくるのだろうかw。
市議会副議長である村田議員が、「質問は短めに」などと言い出すから会場の雰囲気もヒートアップしてくる。

そしてその副議長の回答ときたら、以前こちらでも紹介した「山崎祐一議員に対し、新聞報道にかかる市民への説明責任と陳謝を求める決議」を読み上げるだけで、要領を得ない。
そんな回答のままで、司会進行の山崎議員は質疑応答タイムを打ち切って次の予定のグループワークのための説明に強引に入ろうとするものだから、会場の市民からは怒りのあまりだろう、ついに好き勝手な発言が飛び出すようになってしまった。

ここからはホント、ヤジというより怒号にも近い声があちらこちらから飛び交い、会場は騒然となってしまった。
感じとしては国会中継とかで、要領を得ない政府の回答に野党が非難轟々となる場面に近い。
あれが目の前で起こっているのはなかなかの見ものではあった。

そんな中でのさらなる見ものだったのは、山崎議員がこんな騒然とした中でひとり自分の世界に閉じこもるかのような感じで、公共施設のグループワークのための説明をしゃべり続けたことだ。

かなり異様だった。
プロジェクター近くで画像切り替えを担当していた(ように見受けた)竹下議員に対して操作を促して(いたように見受けた)もいて、竹下議員もかなり戸惑っているように見えた。
「こんな状況で説明続けるんスか?」とでも言いたげな感じで。

実際の国会中継ではこんな感じになった時は、与党の議員が委員長近くに集まり事態を収めるべく相談を始めるものだ。

私もそれを期待して他の議員さん達を見ていたのだが、これがまったく動こうとしない。
自分は関係ないと思っているのか、状況を面白がってワザと動かないのか。
それとも、そもそも何をしてよいのかわからないのか。
これもまた私の目には異様な風景だった。

市議会では「議会に関する市民意識調査」というアンケートを行い、その中の質問「議会が取り組むべき課題は?」では「市民の意見を聞く機会の充実」という回答が全体の22.2%(これは第2位、ちなみに第1位は22.7%)を占めている。
アンケートの結びには「より一層市民福祉の増進に資する議会運営に取組みます」と書かれているのだが、この騒然とした議会報告会の状況はとても『 市民の意見を聞く状況 』では無いことに気づかない、気づけない のだろうな。

こんな状況の中で2,3人の人が「報告会をボイコットする!」と宣言されて席を立った方もいた。

この気持ち、とてもよくわかる。
まさに『 市民の意見を聞く状況 』ではないのだから、いてもムダだと、そういう事だろう。
市民が議会報告会を否定する態度を取ったこの行動。
議会報告会の主催は市議会議員なのだから、初めから来ていないのならまだしも、来てくれていた市民に帰られるのって最悪じゃないだろうか。

通り一遍の「議会改革取り組んでます~」でしかないことは、こんなところでもわかる。
とにかく 『 他 人 事 』 なのだろう。
いや自分の支持者には「自分事」になれるのだろうけれど。


近くに澤田けいこ議員がいたので、「議員さん同士で集まって事態を収拾してくれませんか」と言ったら、そこはフットワークの軽い澤田議員、すぐに動いて他の議員さんに働きかけ始めてくれた。

流石にこうなっては山崎議員も押し黙ってはいたが、ただ突っ立っているだけで何もしない。
そのうち議員さんたちが全員集まって別室に移動して何やら協議を始めた。

議員さんたちが一旦いなくなると、会場の熱気もようやく冷めてきた。
それでもまだあちらこちらでは意見を言い合っている。

この騒然とした状況ではもうひとつわかったこともあった。
市民の中には「ホンモノの支持者」がいる。
支持すると決めたら、その人がどんな発言をしようとどんな行動をしようと関係なく、ひたすら支持する人を肯定する。そういう市民だ。
客観的な事実を端から受け取らないし、自分の信じたい情報のみを受け入れる。
私にはそう見えるのだが、多分その「ホンモノの支持者」から見れば、私のような人物は逆に「ホンモノの不支持者」に見えるのだろうと思う。
そのような固定票をいかに獲得していくか、確保しておくかも選挙に勝つ重要な戦略なのだろう。
議員さんが周囲に目を配り、どこにでも軽やかに愛想よく挨拶しに行くのも頷ける。

結局グループワークは行われず、9時までずっと、質疑応答というよりは一部議員と一部市民の意見のやり取りが続くという報告会となった。
結局山崎議員からは直接「交付金不適切申請」の件の話を聞くことはできなかった。

議会に対する疑問には回答がもらえなかった議会報告会だったが、議員さんたちの人となりや、議会報告会に来るような市民の様々な人となりを垣間見ることができた。

やっぱりナマで見ると違いますよ。
自分たちがどういう人に選挙で投票したのか、自分と同じように選挙に行った市民にはどういう人がいるのか、それらを体感実感するいい機会だと思います。

今日23日(月)、明日24日(火)も議会報告会があります。
ぜひ行ってみてくださいませ。  

2018年04月23日 Posted by けま at 10:58Comments(0)市政を考える

平成30年度 議会報告会

本日から5日間に渡って議会報告会が開催される。
市のHPでも、市議さん達のブログやらでもお知らせが為されているが、竹下議員のHPの画像が一番デカくて見やすいので拝借した。



議会報告会の横に小さくカッコ書きで(意見交換会)とあるのが、今回の議会報告会の特徴だろうか。

「より多くの方から意見をお聞きするため、地域における「公共施設」をテーマとして、グループになって話をしていただくグループワーク方式で行います」
と、いうことらしい。

私は新庁舎建設の頃から議会報告会に行くようになったので、それ以前の議会報告会がどんな感じだったかは知らない。
しかし私の知っている議会報告会は、議員さんたちにとっては耳の痛い痛烈な市民からの意見が飛び交う、なかなか激しいモノだという印象だ。
今回も、山崎議員の交付金不適切申請、11月の選挙後最初の定例会で議員提出第3号議案(自分たちの給料を上げる提案)の可決など、どういうことかと問い質したい事柄がある。


まぁそういうことにさらされるのがイヤなのだよね、議員さん達。


とはいっても、山崎議員の件だって自分たちで事の真相を追及するとか、最近言わなくなったけど政倫審にかけて審査するとか。
自分たちの給料上げる件だって、選挙後の最初の定例会でそれやるか?って思うでしょ。いきなり議員提案するんじゃなくてその前に市民の意見も聞いてみるとか。
ごく当たり前の対応をしていれば、こちらも目くじら立てて批判しない。

やることなすこと市民の感情を逆なでするようなことを仕出かすから、議会報告会で不満をぶつけたくなるのだ。

今回だって、そういうことから逃げるような催しになっていると感じる。
チラシを見る限りでは2部構成になっていて、最初がいつもの報告会。次がグループワーク。
時間は90分だから45分ずつの割り当てだろうか、と思ってたらそうじゃない。

こちらは小野田議員の4月26日のブログ。
「議会報告会」(http://naomi.dosugoi.net/e1028745.html

報告会のタイムスケジュールが書いてある。
(余談だけど、こういう細かいことを事前にお知らせしてくれるの本当にありがたい。)


質疑応答 『 10分 』 。

腰が抜けるわ。


ホント、市民の生の声を聞きたくないんだな、ってのを強く感じる。
だから余計に参加してる市民からは文句しか出てこなくなるんだな。確かに最近はホント不満ばかりが多くて建設的な意見が少なくなったけどさ。
しかしそれは先にも挙げたけど、市議会の行動にも原因は大いにあると思うね。


で、グループワークの開始時間は8時から。

皆さんは市民まちづくり集会に参加されたことはあるだろうか。
すでに6回開催されていて、私も何回か参加している。

あの雰囲気、議会報告会の殺伐とした雰囲気とは ま っ た く 違う。
あの会場はとても優しい世界だ。
最初に議論のおやくそくとして、意見は最後まで聞く、とか 批判はしない、とか、あらかじめインフォメーションされる。
参加する市民のみなさんはそれに則って、穏やか~に意見交換するのだ。

そもそも市民まちづくり集会そのものに異論はない。
そこで建設的な意見交換をしましょう、と言われれば、新城市民はそれに則って意見を言うコトができるのだ。
それぐらいの分別、市民としての成熟した民度を新城市民はすでに持っていることは、市民まちづくり集会を見ればわかることだ。

議会報告会を開催する市議さん達はあの雰囲気を夢見ているのだろうけれど、果たしてそうなるのかね。
それなりの分別・民度をもった新城市民が、なぜ議会報告会では荒ぶるのか。
自分たちのやってきたことが優しい世界を招いていないことに気づかないのだろうかね。


小野田議員のこちらの記事で挙げている疑問はもっともなことだと思う。
この「公共施設」のテーマは2月に開催された「第6回市民まちづくり集会」と同じものだ。
市民まちづくり集会開催のために「市民まちづくり集会実行委員会」というものが存在している。
この実行委員会は開催のために毎回多くの会議を開いており、第5回の実行員会は開催までに20回もの会議を行っている。(市のHPを見てみてください)

スムーズな運営のために一般市民から構成される実行委員会がこれだけの会議を重ねているのに、果たして市議会議員のみなさんはどれだけの打ち合わせをしたのだろうか。
小野田議員の心配が現実にならないことを祈るのみだ。

というわけで、報告会を開催する前から文句タラタラのいつもの私のブログだが、実際の議会報告会の様子についても文句を言いたいので参加します。  

2018年04月16日 Posted by けま at 11:04Comments(0)市政を考える

山崎市議、交付金不適切申請の件 6

例えばの話。

家庭内で長男がうっかりお皿を落として割ってしまった。
母はなぜ割ってしまったのかを長男に聞いた。

長男はこう答えた。
「謝罪はします。ごめんなさい。」
「しかし、なぜ皿を割ってしまったのか。つまり皿を割るに至った詳細な経過。」
「そして次に皿を割らないようにするのはどうしたらよいか。その十分な検討。」

「この2点について私が述べたところで、どうせ“本人の口から真実が語られるとは思えない”、とか “ウソか本当かなんてこちらには判断つかない”などと母に言われるに決まってる。」

「なので、この2点については父にお任せしたいと思います。」
「父の調査が終わってから、改めて会見を述べさせていただきます。」

以後長男黙秘。その後反省の色なくソフトボールに興じる。
https://twitter.com/Ken24Taki/status/981033051407839232
母、唖然。


山崎議員の交付金不適切申請事件と、それに対する新城市議会の対応を例えてみましたよ。
長男は新城市議会、母は新城市民。


常識が通じなくなってきた最近の世の中、どうも根本から物事を問い直さなくてはならなくなったようだ。
上でリンクさせてもらったのは滝川市議のツイッター。
つぶやいているように、議会には自浄作用が求められるのが滝川議員の認識だ。

この前紹介させてもらった白井元市議のブログでも、やはり市議会としては「身内(山崎議員のこと)だからこそ真実を明らかに」、「市民への説明責任を果たす」など、議会としての自浄作用が必要なことを述べている。

同じく紹介させてもらった小野田議員のブログでも、
「市の調査結果を鵜呑みにするのではなく、今後、チェック機能を果たすための行動を起こす必要があると、私は考えます。」
と、市議会自体が行動を起こす必要を説いておられる。

これらの声に異論は無いし当然のことだと思うのだが、新城市議会全体としてはそうではないらしい。

一応、山崎議員は謝罪はした。この事件の経緯の説明もした。
しかしそれは市議会の中でしたことであって、正式に市民に対して行ったものではないと私は思っている。

上の例でいえば、長男(市議会)の脳みその中で行ったこと、と言えるだろう。
母(市民)には正式には謝っていないし、事の経緯も説明していない。

このブログを読んでいる方々は社会人である人も多いと思うが、仕事とかでミスをした時どうしてるだろうか。

常識的にはまず自ら謝るでしょ。
そして、次に同じようなミスをしないように自分なりに対処法を提示して、それに基づき上司などからアドバイスを受けて反省して次に活かすでしょ?

この“自分で”、というのが大事だと思うのだ。

そこに他者は誠意を感じるモノだし、自ら反省している姿を感じ取るものだ。

市議会にとって他者たる私たち市民は、市議会自らが市民に対して謝罪して、市議会自らが事の経緯を説明してくれる姿に、今回の山崎議員のしたことを彼個人の罪だけの問題にしていないことを感じ取れるのだと思う。

しかし今の市議会ときたら、調査は市にお任せで自ら行動せず、滝川市議のツイッターによれば4月3日にはソフトボール大会をのんびりやってたらしい。

一体市議会は自分たちをどう見られてると思っているのか。


今回の件は今まで新聞記事を中心に解釈してきた。
それは一般市民には新聞しか事件の内容を知りうることはできないだろうとの考えからだ。
しかしネット検索すれば、それ以上に内容を知ることができる。

お馴染みパパパさんのブログや、白井元市議のブログでは3月26日の全員協議会での出来事が事細かに書いてある。
この協議会では、定例会でこの事件を取り上げ質問した山田たつや議員や、この事件を細かに調査した澤田けいこ議員・加藤元市議の報告がなされたらしい。
その調査結果というのが驚きの内容で、山崎議員の説明とは食い違い新聞記事では書かれていない事が報告されたということだ。

「パパゲーノの夢」2018年03月27日の記事より「今日の中日新聞の読み方」
こちらを読んでみてください。

ここでもって少なくとも市議会議員には山崎議員の説明と、調査をした議員の説明との食い違いがあることだけはハッキリしたはずだ。
ならばここはパパパさんもご指摘の通り、その食い違いを調査することぐらいはしてもいいのではないか。
にも関わらず、市の調査を待つ、という市議会の姿勢。
自ら反省をするという、社会人ならば、いい大人ならば常識的な態度を取るべき時に取れないこの姿勢。

選挙があった11月からまだ半年経っていない。  

2018年04月15日 Posted by けま at 10:24Comments(0)山崎市議交付金不適切申請

そういうことをしてしまう人

実家の母は会社で長く事務員をやっていたので領収書には詳しいだろうと思い、今回の山崎議員の虚偽領収書のことを聞いてみた。

やはり領収書は必ず複写して、発行した側も残しておくのがルールだったとのことだ。
そして日付を書かないで領収書を渡す、なんてのは全く考えられないとも言っていた。
特に母は全くの下っ端事務員だったから、日付を書かない領収書を発行するなんてことは自分の立場では到底無理だとも。
つまり、会社の上の方の人の指示がなければありえない、という事だ。
あ、あと領収書には通し番号があるので、その領収書を無効にしたい時には社内的なルールに則った手続きをする必要がある、とも言っていた。

その流れで今回の山崎議員事件のことをかいつまんで話をしたら、「日付を書かない領収書を発行した会社も悪いんじゃないか」と言い始めた。
「そんなことを(山崎議員から)言われても、(業務委託された会社は)断らないと。」
「でないと、領収書を書いた側(業務委託された会社のこと)が罰せられるでしょ?」

全くその通りだと思った。
だからこそ、「日付を書かない領収書を渡してしまう」という悪い慣習がこの界隈、つまり杉川の法面を改修するような工事を請け負う業種界隈では半ば当たり前になっているんじゃなかろうか? と母に聞いてみた。
「そういうこともあるかもしれんねぇ・・・。いきなりそういう事(日付の無い領収書を書く事)をやりだすのも考えにくいし・・・」
「業種でもそういうことが習慣になっていたかもしれんし、その議員もそういうことを知っていたから言い寄ったのかもしれんねぇ・・・」

ま、私と一般市民の母の想像に過ぎないからホントのことはわからんのですがw

そう言う意味では、実際に入金があったときに領収書を書いたことは、その委託業者の自衛策であった可能性は高いだろう。
もちろん複写も残しておいたに違いない。
なにしろ、同じ工事に2枚の領収書があるのはおかしいのだから。


で、やはり気になるのは、業者側のこのような自衛策に山崎議員が気づかなかったのだろうか?ということだ。
前のブログにも書いたが、2枚の領収書が存在してしまうことがバレるとか、日付を書いていない領収書の複写が会社側に残っていることがバレるとか。
そもそもそういう事を、議員の立場でやることに問題を感じないのか、とか。

そして白井さんのブログでわかった画像のこと。

今回問題になっている地域団体「ホタル舞う掘愛の里会」の舞台である『 杉川 』は、同時に「川田総有山林管理組合」がその『 杉川 』の法面を管理する責任を持つ。

それぞれの団体の活動する場所は同じ『 杉川 』だが、活動目的は異なる。
同じ場所だから、「ホタル舞う掘愛の里会」の撮った「杉川画像」と「川田総有山林管理組合」の撮った「杉川画像」が存在するのは、まぁ当たり前だろう。

しかしその出自の異なる「杉川画像」が、地域団体「ホタル舞う掘愛の里会」の会員でもあり、「川田総有山林管理組合」の委員長でもある同一人物、山崎議員の作成提出した地域団体の活動報告書に混ざっていたとなると、これまた違った文脈が生まれてくる。
だから、これは絶対混ぜたらマズイことになる案件なワケだが、それをやってしまったのは一体なぜか?

知恵や周到さを感じられないのに、小狡いことを仕出かす人物像しか浮かび上がってこない。  

2018年04月15日 Posted by けま at 08:21Comments(0)山崎市議交付金不適切申請

山崎市議、交付金不適切申請の件 5

27日の新聞記事の続き。次は東日新聞を読んでみる。




東日新聞はweb版(でいいのだろうか)が公開されていたのでスクショしたものを載せた。
どうだろう、この市長の表情。
市長の写真付きの記事はこの東日新聞だけ。迫力あるのぅw

この写真を載せたことには意味があると思う。
笑顔ではなく、心なしか怒りを感じさせる表情。
「地域活動交付金の不正受給、許せん!」
「徹底追及して、首謀者には断固たる処置をしたる!」
って感じ。
東日新聞の記事は割と山崎議員には甘い感じの論調なのだが(個人的にそう感じている)、その東日がこういう雰囲気を持った記事仕立てにしたことには大きな意味が込められていると思うねぇ。
山崎議員、そこに気づいているだろうか。


こちらの記事で最も注目したいのは最後の部分のここ。

・2週間程度の期限を定め回答を求め、調査の最終的な判断を検討していく

報道機関発表資料の「5 今後の対応」では、「期限を定めて通知していく予定」としか書かれていないので、記事の「2週間程度」という具体的な期日を聞きだしたのは東日新聞独自の取材だ。

報道機関発表資料







3月26日(月)にこの会見があったわけだから、2週間後と言ったら本日4月9日(月)。
団体の回答締切は本日と思われる。
その回答に対して市は独自の調査と合わせて、今週中になんらかの会見をするのではないかと推測するが、どうだろうか。



前後するが、前回の中日新聞記事の続き。

・13年度分提出書類には「別団体の活動写真1枚」が誤って添付されていた

別団体とはなんだろう?
ここで新聞記事の元となった報道機関発表資料を読んでみる。
すると「2 確認により判明した事項」にこんなことが書いてある。

・(2)添付された写真の一部に誤りがある。
・「川田総有山林管理組合」が実施した活動の写真と推測される。
・提出された写真の電子データに記された日付から推測。

「川田総有山林管理組合」の実施した活動の写真が混じっていたのだそうだ。

「川田総有山林管理組合」とは何だろうか、と思うのだが、新聞記事ではどの紙もこれには触れていない。具体的に書かれているのは報道機関発表資料だけだ。
というわけで、ここからは新聞記事を離れてネットで検索しながら情報を調べてみる。

で、「川田総有山林管理組合」を検索してみると、お馴染みの白井元市議のブログにヒットする。
その記事を読んでみると・・・、これはなかなか衝撃的なことが書かれている。

「白井みちひろ後援会公式ブログ」
2018年04月06日の記事【議会報告会に出向く前にやって欲しいこと】
 → http://shiramichi.dosugoi.net/e1028739.html

山崎議員が「川田総有山林管理組合」の委員長を務めていたのだそうだ。
今現在もそうなのかはわからないが、少なくとも平成25年度には委員長だったようだ。
そしてこの平成25年度は、同時に地域団体「ホタル舞う掘愛の里会」の会員も努めていて、この時虚偽の領収書を提出している。

地域団体「ホタル舞う掘愛の里会」の舞台は堀愛地区の杉川だそうだ。
そしてこの杉川に接する法面の所有者は「川田総有山林管理組合」なのだそうだ。

つまりホタルが住めるよう環境整備をすることは、杉川の法面の管理整備にもつながるわけなのだな。
果たして地域活動交付金での活動が、別の団体(川田総有山林管理組合)がやるべき活動を兼ねてよいものなのだろうか?

ここで「添付された写真の一部に誤りがある」ことを思い出すと・・・。

この誤って混じってしまった写真というのが、「川田総有山林管理組合」の実施した活動の写真、だったとは偶然の一致にしてはあまりに出来過ぎだw

これ団体と管理組合を兼ねている山崎議員がうっかり混ぜちまったんだろう(笑。
あまりにうっかりだ。うっかり過ぎて滑稽だ。

となると、領収書の金額の違いも山崎議員のうっかりだったんではないのか。
最初に提出した領収書記載の金額を忘れてしまい、委託会社に請求された金額との一致を図らなければならないところをうっかりしたのではないか。

なんだかバカバカしい展開になってきたぞ。
悪事を働いている割に底が抜けてて、笑うに笑えないじゃんか。  

2018年04月09日 Posted by けま at 02:40Comments(0)山崎市議交付金不適切申請

山崎市議、交付金不適切申請の件 4

前回の続きで3月27日の各紙記事を並べてみよう。

中日新聞


朝日


東愛知


東日



前回の記事にも少し書いたのだけれど、この新聞記事は26日の新城市の会見が元になっている。
だから新聞記事の内容としては、前回でも紹介した「パパゲーノの夢」さんの3月30日の記事。
・ 「新聞記事のネタ元(http://pensee.dosugoi.net/e1027521.html)」

こちらで公開されている資料の中身とほぼ変わらない。
でも記事を読み比べると、資料には無い情報も書いてあったりして各紙それなりの独自性を感じる。
これは多分会見の時に各紙の記者の皆さんから質問があって、その時の市からの回答を各紙が独自に載せたのだろう。

関係ないことだけど、東三河には地域の新聞が最大手の中日新聞の他に、東愛知新聞、東日新聞の2紙がある。これは結構珍しいらしい。東京のような大都会に却ってこういう新聞が無くて、地域の政治情報を得るのが難しく画一的になりやすい(情報元が少ないから)とネットのどこかの記事で読んだ覚えがある。
私たち東三河人はおかげで各紙を比べることができて、より詳しく情報を得ることができる環境にある。ありがたい。

いつものことながら、私たち一般市民は新聞で情報を得るのが普通であるとの前提で、今回の記事で新たにわかったことを書き出してみよう。

まずは中日新聞から

・地域団体名がわかった(「ホタル舞う掘愛の里会」)
・13、14年度の交付金を受け取るに当たり虚偽の日付が記載された領収書を山崎議員が提出。
・差額が生じたのは13年度分
・受給申請時の委託費 498500円 → これを報告して交付金受け取る
・業者への実際支払額 493500円 → 差額5千円。委託した団体は5千円多くもらったようだ。

この「498500円」という金額は「委託費」とのことだから、委託業者に支払われた金額とみていいだろう。
つまり領収書に実際に書かれた金額なのだろう。

・・・ていうかさ、交付金をもらうための虚偽の領収書があったわけだよね。
「受給申請時の委託費 498500円」 ← これのことでしょ。

じゃあさ、「業者への実際支払額 493500円」 ← これってどこから出てきたのん?
そういう「真の領収書」があった、ってこと?

領収書は代金を受け取った側(委託業者)が支払った側(団体)に出すものでしょう?
だから領収書を持ってるのは団体側なわけだよね。

交付金をもらうために虚偽の領収書を市に提出しちゃったんだから、本来団体側には領収書は残っていないはずでしょう?
(もちろんコピーとかは残してあるのかもしれんけど)

だからさ、ここはウソをつきとおさないとイカンよね。

交付金をもらった数か月後に委託業者に正式に支払う段階で、領収書はもらわないようにしないといかんでしょ?
仮に委託業者が「領収書書きますよ」と言われてもらってしまったとしても、そんなのは破棄しとかないと後々ウソがばれるでしょう?

いやー、自分で書いててなんて悪いことを書いているんだろうと思ってしまったわいw

という感じで、ビジネスでの決まり事に全く疎いワタクシなので、正しい領収書の書き方をググってみました。

こちら、
 「領収書の書き方から収入印紙までを完全網羅!パーフェクトガイド【Q&A付き】」(https://invoice.moneyforward.com/receipts-lp/explain-all-the-receipt

このサイトの「3.領収書を発行するまでの流れ」にこんな記述が。

(1) 正確な支払金額を確認の後、支払い側(取引相手)に対して領収書を発行
(2) 金額に応じた収入印紙を貼る(※)
(3) 複写した領収書の控えを1部保管する

なるほど、領収書は複写して控えを保管することができるのか。
委託業者が虚偽の領収書も、実際の領収書も両方とも複写して保管してあったのだろう、きっと。
新城市での地方交付金の代金の授受には、複写式の領収書の発行が業者側の自衛手段には必須だね!

というわけで、差額を確認する手段があることが確認できた。

さて、その2つ存在する領収書の金額欄も食い違うことがわかった。
その差5000円。
その理由を団体、委託会社に聞いている。

・団体「入金すべき額は委託先へ事前に確認した」
・会社「入金後は特に追加請求しないままになっていた」

これはどういうことだろう。

記事の流れからすれば、これは虚偽の領収書と実際の領収書との金額の記載の食い違いに対する団体、委託会社それぞれの言い訳と言えるだろう。

現実に金額の食い違う領収書が2枚存在しているワケで、どっちかがウソになるワケだが、果たしてどちらがウソなのか。

常識的に考えれば、「業者への実際支払額 493500円」の領収書が一番真実味がある。
業者は実際にかかった費用がもらえればいいわけだし、だからこそ正直に「493500円」の請求をしてその代金を団体からもらい、その団体に「493500円」の領収書を渡したのだろう。
委託業者は例え虚偽の領収書での金額「498500円」を請求しても、それは虚偽の領収書通りの金額なわけだから書類上でも証拠の上でもウソにはならない。

と考えられるのだが、委託会社の言い訳がなんだか合わない感じだ。

「追加請求しないまま」と言っているのだが、では本来「追加請求する立場だった」というのだろうか。
「追加」という言葉のイミからいけば、ここは5000円を追加請求する、という意味にしかならないと思う。
実際の費用に5000円足りんかった、という事だろうか。

かなり忖度するが、
『 団体側は交付金申請では「498500円」を委託会社に払っていることになるが、実際は「493500円」しか払っていない。 』
『 委託会社側には5千円請求する権利があるはずだが、どうなっているのか? 』

と、新聞記者とかに聞かれて、で、

『 ああそうか、その5千円を請求しないままになってたなぁ 』

と答えたのだろうか(忖度しすぎかw)

委託会社は委託事業が終わっていない時点で領収書を書いて欲しいと言われても、代金はやはり見積もり金額でしか書けないであろうことは十分わかる。
だから実際の請求額と差ができてもこれは仕方のないことだろう。
なのでこの場合なら、委託業者はウソでも実際の金額「493500円」を請求せず、虚偽の日付の領収書にしたがって「498500円」を請求すればよかったのだな。
そうすれば領収書の金額欄に矛盾がなくなる。5000円多くもらえちゃう。
2回目の実際の領収書を書く時点で、そういうつじつま合わせを委託業者はしなかったといえるだろう。
と考えれば、正直に安い金額(わずか5000円だけど)で請求した委託業者にウソはないなぁと思えてくる。

では団体の言い訳はどういう意味なのだろうか。
「入金“すべき”金額」の「すべき」という表現が気になるところだ。

領収書は2枚あるわけだが、実際入金したのは1度だけのはずだ。その金額は実際の請求額「493500円」。
これこそ「入金“すべき”金額」なのだから、委託先へ事前に確認したのは実際に入金する時の事だろう。

そうすると、交付金申請時の領収書記載の金額「498500円」とズレが生じる。
何回も書いてるけど、その差5000円。

これはウマく取り繕わないと団体側は苦しい。
本当の領収書は1枚しかないはずなのだから、1枚しかないはずの「虚偽の領収書」に記載された金額と辻褄をあわせなければ。
そう、辻褄を合わせなければならないのは団体側なのだな。

ところが団体側の言い訳ときたら、

 「委託先へ事前に確認した」 → 「あっちがそう言ったからそう書いたまで」

と言ってるように見えるのだ。
請求した方、つまり委託業者が悪いとでも言いたげな言い訳にみえる。

この領収書記載の金額の違いのお互いの言い分を記事にしてくれたのは中日新聞なのだが、小難しく考えてたら(笑、団体側の方にムリがあることに気づかせてくれた感じだ。

というわけで中日新聞記事だけでこんなに長くなってしまった。
まだ続けます。  

2018年04月08日 Posted by けま at 15:12Comments(0)山崎市議交付金不適切申請

山崎市議、交付金不適切申請の件 3

私たち一般市民が何か情報を得ようとした時、頼りになるのはやはり新聞だ。
特に新城市の出来事だと、この前の東名高速道路でバスに乗車が飛んでくるような衝撃的な事件でもなければ社会面には載らない。
中日新聞の東三河版、あるいは少し大きく取り上げてもらって県内版ぐらいだろうか。

そう考えてみれば、山崎議員のこの件は最初の3月10日の新聞記事では中日新聞の県内版に載った事件だ。
やはり市議会議員が領収書の日付をごまかして交付金を受け取るなんてことは、それなりにオオゴトなのだ。

で、私たちも関心を持って新聞記事を読んだりするのだが、事件の全容は全て記事に書いてあると思ってしまう。

これは仕方ない。
一般市民にはそれしか情報を得る手段がないのが普通だからだ。

なので前回の続きで言えば、3月20日の新聞記事を読んだ我々一般新城市民は、

・山崎議員は議場で謝った。
・山崎議員から事件の説明があった。(事件の張本人がホントのことを言うだろうかね・・)
・虚偽の日付を記載した領収書を提出した。
・これにより13、14年度の交付金計93万6千円を受け取っていた。
・市はこの団体の13年度から15年度の活動を調査して、今月中(3月中)に結果報告する方針

以上のことを知った。

明らかな悪事は「虚偽の日付を記載した領収書を提出した。」ぐらいなものか。

93万6千円も大きな金額ではあるけれども、これらの記事ではその交付金が団体の懐に入ったのか、一部くすねたのか、代金自体は業者に正しく渡されたのか、それはわからないが、まずは正しく渡されたと思うのが良心的な解釈だろうかね。

というわけで、ひとつふたつ理屈を突き詰めていけば「領収書に虚偽の日付を書く事」の危うさや悪いことがわかるのだが、なんだか奥歯に物がはさがったような感じで、いまひとつ事の重大さが一般に市民に伝わらない感じだ。

だから、「ハイハイ、もう山崎議員は謝りましたから、これでおしまいおしまい!」という感じの流れを作った議会の工作に、新城市の世論もなびいてしまいそうな雰囲気もこの時点ではあったのではないだろうか。


という感じで、事件も終息に向かうかという雰囲気の中で、私の元に重大ニュースが飛び込んできたのが26日月曜日。
とある方のご厚意で、この26日(月)に行われた全員協議会で議員さんたちに配られた市からの資料を見せてもらい、その時の現場の様子を教えてもらったのだ。
この時点では大変貴重な情報だったのだが、翌日27日(火)にこの貴重な情報は新聞記事になる。

この貴重な情報、つまり新聞記事のネタ元はすでに公開されていて、ひとつは前回紹介した小野田議員のブログ「なおみの部屋」の3月27日の記事。
「新聞報道の件 3(http://naomi.dosugoi.net/e1026979.html)」

もうひとつはおなじみ「パパゲーノの夢」さんの3月30日の記事。
「新聞記事のネタ元(http://pensee.dosugoi.net/e1027521.html)」


日付を並べてみると、

19日(月)3月定例会最終日にて山崎議員謝罪

20日(火)各紙、山崎議員謝罪の報道 市は引き続き調査、今月中に結果報告する方針

22日(木)市が中間報告をまとめる(26日全員協議会での資料より)

26日(月)全員協議会にて市より説明 一部市議の独自調査もこの場で発表される
       市の会見により調査の中間報告が新聞各紙になされる

27日(火)各紙報道 「4千円多く交付金が支払われる」

こんな感じだろうか。


こんな風に時系列に並べてみると、議会の事件終息に向けた動きも、市の調査によってつぶされてしまった感じがしますなぁ。
今回の事件、市は(というより市長は、だろうか)議会に忖度せず、独自に調査を進めて断固とした処置をとるんじゃないかという気がする。
そりゃそうだ、市長の政策の目玉である市民自治活動の「地域活動交付金」を、よりによって市議会議員が仕組みの不備を突いて不正をやらかしたんだからなぁ。

ここは議会の自浄作用を見せつけなければいけない場面ではないだろうか。

「悪いのは山崎クンでーす」てな感じで、小学生宜しく先生に言いつければおしまい、私たち(山崎議員以外)は知りませーん、てな態度は、支援している市民は黙らせることができても、市長トップの行政が冷たい態度を取ってくるんじゃないかね。
そっちの方が議会にとっては(特に古参議員にとっては)まずいんじゃないかしらね。

というわけで、次回は27日の新聞記事を比べてみる。  

2018年04月03日 Posted by けま at 14:05Comments(0)山崎市議交付金不適切申請

山崎市議、交付金不適切申請の件 2

前回の続き。

3月16日(金)に全員協議会があったわけだが、ここで決まったことは結局「山崎議員に、議会として謝罪と市民への説明責任を求める」というものであった。

16日は金曜日なので、17日(土)、18日(日)は休日ということで動きはない。

で、19日 月曜日。
この日は新城市議会3月定例会最終日。
ここでは現役市議で市議会の様子を割とマメにアップしてくれている小野田ナオミ議員のfacebookでの記事をご紹介。
 → 「新聞報道の件 2」https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1646694865410064&set=a.212961782116720.51579.100002087009035&type=3&theater

この日、16日の全員協議会で決まったことが実行に移された。
小野田議員の記事を借りると、
「「山崎祐一議員に対し、新聞報道にかかる市民への説明責任と陳謝を求める決議」が委員長から読み上げられ、議決しました。その後、山崎議員から説明とお詫びがありました・・・」

つまり、議会としては、

 ・山崎議員、謝って。
 ・山崎議員、自分で事件の事を説明して。

の2つを求めたということだ。

で、山崎議員はこの定例会最終日の議会で何をしたかというと、

 ・お詫びして、
 ・この件の説明をした(もちろん“自分目線”の説明だ)

の2つをしたということだ。

みなさん、どう思われるか。


さて翌日20日 火曜日。
新聞各紙ではこの件が記事にされた。私も気になっていたのでいくつか購入した。
3月20日 中日

3月20日 朝日

3月20日 東愛知



概ね小野田議員の記事通りの内容なのだが、朝日では「経緯を調べている」と現在も取り調べを継続しているようなニュアンス。東愛知では「13-15年度の活動を調査し、今月中にも結果報告する方針としている」と明らかに現在も調査中と書いている。

議会は山崎議員本人の説明で済ませてしまった感じだが、市は山崎議員本人の説明とは別に、真相を調査追求する構えなのがわかる。

この違い、一体なんなのだろう?

先ほどの小野田議員の記事では「山崎祐一議員に対し、新聞報道にかかる市民への説明責任と陳謝を求める決議」が全文載せられている。
その中にこんな文がある。

 → 「住民自治制度の根幹を揺るがしかねないものであるとともに、各地域協議会の真摯な努力と着実に実績を重ね展開されている各地域の取り組みの信頼性に大きく影響を及ぼすものであり、多くの市民の負託を受け市民全体の代表者であるべき議会人として、極めてあるまじき行為であると言わざるをえない。」

住民自治制度は穂積市政の目玉でもあり、上の文にあるようにその根幹を揺るがす今回の事件は、市長を親分とする行政にとって看過できないものであることは容易に想像できる。
だからこそ、行政の総力を挙げて調査しているのだろう。きっと市長ははらわたが煮えくり返っているに違いないw

あのような激しい非難文を書いておきながら、山崎議員個人の説明だけで済ませようとする議会の態度はどうだろう。
結局は「悪いのは山崎議員個人であって、議会としてはカンケーないね。」とでも言っているようだ。
「とりあえず市民のミナサマにはポーズとっといた、テヘペロ」って感じかね。

この時点でわかっていることは、「代金授受の実態のない領収書を提出して交付金を受け取った」ということしかない。

しかしこれはつまり「ウソの書類を提出すれば、交付金を受け取れてしまう」というやり方が放置されていることだ。
交付金の元手は私たちの税金で、その税金をまんまとだまし取るやり方が3年に渡って放置されてきたのだな。

先に挙げたのは、住民自治制度を蔑ろにされた行政のメンツ、議会のメンツ、その感じ方の違いという割と底の浅いものではあった。
しかし、「税金をまんまとだまし取るやり方」についてその真相を追及しないなんてことがあってよいのだろうか。
市の予算を審議する議会こそ、この事件の実態・真相を追及しなくてはならないことに気づかなくてはいけない。


という感じで、この20日(火)の時点でも事件の詳しいところはわからないでいる。
しかし以上のような理屈で議会も独自に調査をしなくてはならないと思うのだが、この時には動きはまだなくて「市の調査を待っている」という呑気さだ。
そして、山崎議員は謝って、手前勝手で客観性のない説明をして、ハイ終わり、となってしまった感がある。

まだまだ続く。  

2018年04月02日 Posted by けま at 01:58Comments(0)山崎市議交付金不適切申請