山崎市議、交付金不適切申請の件 8

「平成30年4月記者懇談会資料」の中に前回の新聞記事の元になった資料がある。
http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/7,56829,c,html/56829/20180424-144445.pdf

その元になった資料の内の「新城市地域活動交付金決定取消通知書」という堅苦しい名前の書類に、今回の件で交付金が全額返還となった理由が書いてある。

「意図的な虚偽の外観の作出による交付金の受領は信義則に反し、」という部分。

これが「虚偽の領収書を作成したことがいけない事だ」と言っている部分だ。
そして虚偽の領収書は山崎議員が自ら作成したことを認めている。
なので「山崎議員のしたことが信義則に反しているのだ」と市の公式な文書で述べられていると見ていいだろう。

とはいえ、やはり「山崎議員」の個人名が明確に書かれているわけではない。以上のような3段論法で導かれることを考えれば、「山崎議員が」なんて書いてないじゃないか、と反論されるとちょっと弱い部分だ。

そして通知書の冒頭にも宛先として団体名、その代表者の名前があることから、交付金の取消を受けたのは団体と言えるし、交付金を返還するのも団体であると言えるだろう。
やはり山崎議員が個人として交付金の返還に応じなければならない、とも言いきれない。

今回の件、新聞記事を素朴に読めば、委託業者に支払う代金を団体が横取りしたわけではない。
団体は請求どおり委託業者に支払った(ようだ)。
ただその支払代金=交付金を受領するときに虚偽の領収書を作成してしまった、というワケで、「委託業者に代金を期限までに支払わなければ」という誠意が根本にあったとは言えないだろうか。
やってしまったことは悪いことだが悪意はない、と、私には思えてならない。
別に山崎議員の肩を持つわけではなく、団体の気持ちを考えると、と言う意味。

なので、市の求める「全額返還」が、罰としてはかなり重すぎないか?と感じるのだ。

ここで前回の記事で言及した「一罰百戒」の意味を考えてみる。

広辞苑での意味をそのまま書くと、「一人を罰して、多くの人の戒めとすること。」
そう、「一人」なのだ。「一つ」ではなく。

ここは想像でしかないけれども、今回の件を個人の罪や悪に還元するための法律・条令が無いのではないか。
つまり、『 虚偽の領収書を作成したのは山崎議員 』、ここまでしか法律や条令の上では指摘できない。
本当は虚偽の領収書を作成した本人に全額返還をさせたいのだけれども、それを可能にする法律・条令がない。
そこで「一罰百戒」。
山崎議員ひとりに全額返還を求め(一罰)、他団体への見せしめ・戒め(百戒)のための生贄になってもらおう、という穂積市長の暗喩があるのではなかろうか。
かなりの妄想だなw

自分でもかなり飛躍した妄想だと思うけれども、書いていて気づいた。

虚偽の領収書作成の張本人は山崎議員個人と特定できるけれども、その虚偽の領収書作成を罰するには団体を罰するほかないということ、だ。
だから「全額返還」という罰を受けるのは団体になってしまい、表向き悪いことをしたのは団体だ、という風に見えてしまう。
山崎議員のやった悪いことが消えてしまう・見えなくなってしまうのだ。

このまま全額返還がなされれば、新聞記事的には「団体、全額返還で一件落着」という見出しになるでしょ?
市民は「ああ、悪いコトした団体がお金払って償ったんだな」と理解するだろう。
それでいいのか?

この消えてしまう、見えなくなってしまう、山崎議員が直接手を下した虚偽の領収書作成を可視化しなければいけないのではないか。

その可視化作業をするのに一番ふさわしいのは誰か。


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2018年05月02日 Posted byけま at 01:34 │Comments(0)山崎市議交付金不適切申請

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