平成30年度 議会報告会 に行ってきた

前の記事で宣言した通り、18日千郷地区で開催された議会報告会に行ってきた。

仕事で到着が少し遅れて、会場では山田たつや議員がプロジェクターで映し出された今回の報告会の資料を読み上げていた。
この後で質疑応答だよなーと思いながら聞いていたのだが、これがなかなか終わらない。
資料も結構厚いものだから、いちいち読み上げていると時間が無くなってしまうのだな。

御存知の通りこの千郷地区は、私がここのところずっと取り上げている山崎議員の交付金不適切申請の件の舞台となっているところだ。
そして資料を読み上げている山田議員はその件を議会で質問したご本人。
資料の読み上げなんぞササッと終わって質疑応答の時間を多めにとって、この件について色々話をしてくれるのだろうなどと考えていたのだが、どうも感じが違う。

予定では8時からグループワーク開始と聞いていたが、報告が終わったのがその8時。
これでは十分に質疑応答の時間が取れないんじゃないかと思っていたが、一応質疑応答タイムにはなった。
で、ここからは件の山崎議員が司会進行になった。

千郷地区には、市民には頼もしく現役市議には目の上のたんこぶ的な(笑)市民が2人いらっしゃる。
おひとりは加藤元市議。そして市長選では残念ながら敗れてしまった白井元市議。
この千郷地区での議会報告会にも当然いらっしゃる。そりゃこの地区の市民だものね。

質疑応答タイムに入ると、早速こちらのお二人が挙手をする。
渋々指名する山崎市議。
そして「質問はひとりひとつまで。」とクギを刺すのを忘れない。

加藤さんも白井さんももちろんこの地区での一番ホットなテーマは御存知で、その件について質問をするのだが、元市議としては今回の件の市議会としての態度や対応が歯がゆいのだろう。
質問というよりは市議会に対しての苦言が厳しく、そして長い(笑。

冷静に淡々と質問がなされ、そして議員さんも必要十分なコトを私たちにもわかりやすく回答してくれるのが本来の議会報告会のあるべき姿ではあろうが、加藤さん白井さんの小言っぽい質問をくどくどと聞かされていると現職議員さんたちも腹が立ってくるのだろうかw。
市議会副議長である村田議員が、「質問は短めに」などと言い出すから会場の雰囲気もヒートアップしてくる。

そしてその副議長の回答ときたら、以前こちらでも紹介した「山崎祐一議員に対し、新聞報道にかかる市民への説明責任と陳謝を求める決議」を読み上げるだけで、要領を得ない。
そんな回答のままで、司会進行の山崎議員は質疑応答タイムを打ち切って次の予定のグループワークのための説明に強引に入ろうとするものだから、会場の市民からは怒りのあまりだろう、ついに好き勝手な発言が飛び出すようになってしまった。

ここからはホント、ヤジというより怒号にも近い声があちらこちらから飛び交い、会場は騒然となってしまった。
感じとしては国会中継とかで、要領を得ない政府の回答に野党が非難轟々となる場面に近い。
あれが目の前で起こっているのはなかなかの見ものではあった。

そんな中でのさらなる見ものだったのは、山崎議員がこんな騒然とした中でひとり自分の世界に閉じこもるかのような感じで、公共施設のグループワークのための説明をしゃべり続けたことだ。

かなり異様だった。
プロジェクター近くで画像切り替えを担当していた(ように見受けた)竹下議員に対して操作を促して(いたように見受けた)もいて、竹下議員もかなり戸惑っているように見えた。
「こんな状況で説明続けるんスか?」とでも言いたげな感じで。

実際の国会中継ではこんな感じになった時は、与党の議員が委員長近くに集まり事態を収めるべく相談を始めるものだ。

私もそれを期待して他の議員さん達を見ていたのだが、これがまったく動こうとしない。
自分は関係ないと思っているのか、状況を面白がってワザと動かないのか。
それとも、そもそも何をしてよいのかわからないのか。
これもまた私の目には異様な風景だった。

市議会では「議会に関する市民意識調査」というアンケートを行い、その中の質問「議会が取り組むべき課題は?」では「市民の意見を聞く機会の充実」という回答が全体の22.2%(これは第2位、ちなみに第1位は22.7%)を占めている。
アンケートの結びには「より一層市民福祉の増進に資する議会運営に取組みます」と書かれているのだが、この騒然とした議会報告会の状況はとても『 市民の意見を聞く状況 』では無いことに気づかない、気づけない のだろうな。

こんな状況の中で2,3人の人が「報告会をボイコットする!」と宣言されて席を立った方もいた。

この気持ち、とてもよくわかる。
まさに『 市民の意見を聞く状況 』ではないのだから、いてもムダだと、そういう事だろう。
市民が議会報告会を否定する態度を取ったこの行動。
議会報告会の主催は市議会議員なのだから、初めから来ていないのならまだしも、来てくれていた市民に帰られるのって最悪じゃないだろうか。

通り一遍の「議会改革取り組んでます~」でしかないことは、こんなところでもわかる。
とにかく 『 他 人 事 』 なのだろう。
いや自分の支持者には「自分事」になれるのだろうけれど。


近くに澤田けいこ議員がいたので、「議員さん同士で集まって事態を収拾してくれませんか」と言ったら、そこはフットワークの軽い澤田議員、すぐに動いて他の議員さんに働きかけ始めてくれた。

流石にこうなっては山崎議員も押し黙ってはいたが、ただ突っ立っているだけで何もしない。
そのうち議員さんたちが全員集まって別室に移動して何やら協議を始めた。

議員さんたちが一旦いなくなると、会場の熱気もようやく冷めてきた。
それでもまだあちらこちらでは意見を言い合っている。

この騒然とした状況ではもうひとつわかったこともあった。
市民の中には「ホンモノの支持者」がいる。
支持すると決めたら、その人がどんな発言をしようとどんな行動をしようと関係なく、ひたすら支持する人を肯定する。そういう市民だ。
客観的な事実を端から受け取らないし、自分の信じたい情報のみを受け入れる。
私にはそう見えるのだが、多分その「ホンモノの支持者」から見れば、私のような人物は逆に「ホンモノの不支持者」に見えるのだろうと思う。
そのような固定票をいかに獲得していくか、確保しておくかも選挙に勝つ重要な戦略なのだろう。
議員さんが周囲に目を配り、どこにでも軽やかに愛想よく挨拶しに行くのも頷ける。

結局グループワークは行われず、9時までずっと、質疑応答というよりは一部議員と一部市民の意見のやり取りが続くという報告会となった。
結局山崎議員からは直接「交付金不適切申請」の件の話を聞くことはできなかった。

議会に対する疑問には回答がもらえなかった議会報告会だったが、議員さんたちの人となりや、議会報告会に来るような市民の様々な人となりを垣間見ることができた。

やっぱりナマで見ると違いますよ。
自分たちがどういう人に選挙で投票したのか、自分と同じように選挙に行った市民にはどういう人がいるのか、それらを体感実感するいい機会だと思います。

今日23日(月)、明日24日(火)も議会報告会があります。
ぜひ行ってみてくださいませ。


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2018年04月23日 Posted byけま at 10:58 │Comments(0)市政を考える

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